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記事 22件
  • 「詐欺師症候群」の唯一の正しい処方箋

    2016-11-30 23:30  
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     へー、「詐欺師症候群」って言うんですね。 「自分は実力がないのに運良く成功しただけだ」「実力がないことを隠して、周囲をダマしているのではないか」とか思って苦しむこと。 約70%の人が苦しんでいる? 自分の実力を評価できない「詐欺師症候群」  約70%が経験があるとのこと。もうちょっと多いのかと思ってましたが、そんなもんですか。 そこまではいいのですが、対処法として載っている3つの方法がダメダメ。その1:自分に自信を持つ その2:人に気持ちを打ち明けてみる その3:リスクを恐れない
     こんなの気休めです。 「詐欺師症候群」に陥ったとき、もっとも有効な手段はただ一つ。 小さくていいから毎日アウトプットすることです。 たとえば私がアメリカで3番目のベンチャー企業に入った時。すぐにでも戦力になってほしいとのことでしたので、とにかく毎日「テクニカルレポート」を出しました。たとえばちょこっと実験してレポートにして出すような。それはみんな感覚的には知っているようなことでも、ちゃんとどんな条件でやると具体的にどんな結果になるのかというのを、文書にしてまとめる。そういうのを「毎日」出すのです。シリアル番号もつけました。 直接には上司や同じチームの人にメールするだけですが、文書ですからものによっては他の部署にも回っていきます。そこにはシリアル番号がついてますから、私が入社してからそれを毎日のように出してることは、すぐに社内に広まります。 会話はあまり得意ではありませんでしたが、私のことは認めてもらえました。 そんなの実験ノート誰でもつけるのは常識だろというかもしれませんが、確かにみんな自分のノートに記録は取ってたけど、それを確認しあうようなことはその会社ではあんまりありませんでした。基本みんな猛烈に忙しいですから。 一方で私のやり方は、今でいう「詐欺師症候群」を完璧なまでに防ぎます。そのレポート見てれば、私のエンジニアとしての実力や英語力はガラス張りです。それをどれくらいの頻度で出せるかまでわかります。 もちろんガラス張りの実力は、もしかしたら期待はずれだったのかもしれませんが、 「実力がないことを隠して、周囲をダマす」なんてことは不可能であることは明白で、私は私の実力の範囲でのびのびと仕事できることができました。会議なんかがあると、周りはネイティブの中でも口達者が多く、私なんか黙ってるしかないのですが、そうするとCEOが後から私の意見を聴きにきてくれたりしました。もちろん私の意見が必ず通るわけではありませんが、私の意見も考慮して判断していることはよくわかりました。 上では「詐欺師症候群」に陥ったときと書きましたが、実はそうではなくて、普段から 小さくていいから頻繁にアウトプットするようにしましょう。 コミュニケーションをよく取ろうとかいろいろ言われてますけど、それより小さなアウトプットを頻繁の方が周りがあなたの実力を過不足なく理解するのにはるかに効果あると思います。自分の実力を理解することにもつながります。 さらにはなんといっても自分の力になります。人に読んでもらうためにまとめ始めると、盲点に気づくことがよくあります。たとえば、実験をしたけど、まとめてたら、肝心な条件を見落としてたとかです。おかげでより良い実験結果を得ることができます。 それを毎日やっていれば、やっていないとの差は歴然です。特に、私は自分のためのメモは後で自分で読んでもわからないことが多いので、人にすぐ見せるつもりでやることはとても大切でした。 頻繁な小さなアウトプットで成功体験がありますから、ここミラフツはまさにその成功体験をもとに始めました。実は先日いつのまにか1000記事超えてました。ブロマガに来る前の本家にも500くらい記事があるので、もう1500は超えてます。その効果は絶大で、最近の仕事でここで取り上げたネタに影響されてないものはないです。なにもかもここの影響を受けているのです。 頻繁な小さなアウトプット、オススメです。 普段からやっていれば、「詐欺師症候群」なんて、まったく無縁で心配する必要はありません。 逆にいえば、「詐欺師症候群」に陥っている人は、アウトプットの頻度が足りません。「自分に自信を持つ 」とか「人に気持ちを打ち明けてみる」「リスクを恐れない」なんて気休めに時間など浪費せず、アウトプットしましょう。小さいものからコツコツと。 もちろんコツコツ出すにもコツはあります、コツだけに。 それでも苦しんで工夫して出してください。周りの認識とギャップがあるかもしれないと苦しむのは、頻繁にアウトプットしないからです。その苦しみに比べたらアウトプットする工夫に苦しむ方が実りやすいです。 それでも出せないんだったら、それは、あなたは「詐欺師症候群」ではなく「本当に実力がない」ことに気づく瞬間です。「詐欺師症候群」からは抜け出すことができます。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 「詐欺師症候群」っていうんですね〜。フツクロウ: 初めて知ったの。ミライ: でも、スランプだったらどうするんですか? 毎日コツコツとか、できないスランプとかあると思うんですけど。フツクロウ: 中の人毎日見とる、おまえがいうかwww ミライ: いやいや、フツクロウさん、そこはそう言わないと話進まないじゃないですかwww 

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  • [S] 日本の高校生で自分のPCを持っていない真の理由

    2016-11-29 23:45  
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     まだ火曜ですけど、実は何週間か前[S]しなかったので、今回は気楽な記事[S]です。 定期ですがこの話題が盛り上がっています。日本人のPC普及率が悪いという話。 高校生で自分のPCを持っていないのは日本人だけ?海外に比べて日本がどんどんと沈んでいく 
    “ちなみにノートパソコンもデスクトップも持たない者の割合は、日本が45.3%、韓国が19.9%、アメリカが11.4%、イギリスが9.2%、ドイツが6.7%、フランスが7.6%、スウェーデンが7.1%で、日本が圧倒的に高い。”#舞田敏彦
    ― stream (@midori0014) 2016年11月19日
     出典まで遡っていませんが舞田先生のデータのようです。 日本だけ遅れてしまったのは大変悲しいことですが、もう不運としか言えない理由があります。 みなさんいろんな理由を指摘していますが、別に日本人の考え方が遅れているとかではありません。たまたま欧米の普及が早かっただけです。 アメリカではパソコンが普及する前から、タイプライターがほぼ全ての家庭に普及していました。 数字は見つけられませんでしたが、たとえばこの記事に「ほとんどの家庭とオフィスに1台はタイプライターがあった」という記述があります。 The Hidden World of the Typewriter There was a time that nearly every home and office had at least one typewriter, ready to tap out letters or lists, invoices or inspirations.
     ですから、パソコンが普及する前から、すでにまともな文書は全てタイプライターという文化になっていました。私がアメリカにいたときに、手書きなんてメモかクリスマスカードくらいでしか見たことありません。 そこにパソコンが登場したのです。パソコンはタイプライターの代替として全米に普及する下地があったのです。タイプライター買い換えるくらいなら、パソコン買うわけです。 他のアルファベットの国々も似たような事情でしょう。韓国は欧米化に日本より熱心です。日本はアメリカ同様国が人口が多いため、そういうとこは内向きになりがちです。 ということでたまたま日本だけ遅れるはめになってしまいました。英語を使っているとわかると思いますが、英語は仮名漢字変換がないので、キーボードでものすごく楽に文章を打てます。その分なんでもバソコンでやりやすかったこともあると思います。日本語とキーボードの相性はお世辞にもいいとは言えません。普及しにくかったのも仕方ありません。 しかし時代はもはやスマホやタブレット。キーボードの呪縛から解き放たれつつあります。やがて日本中に普及して、学校で普通に使われるようになるのも時間の問題でしょう。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 待たせたな! これから追いつくぜ!!!フツクロウ: ホッホッホ。 

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  • とにかく瞑想したい人のきっかけ3選

    2016-11-28 23:45  
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     瞑想とかマインドフルネスとか大ブレイクしていますが、「試しても全然実感わかん!!!」という人まだまだ多いのではないのでしょうか。 そこで、もうとにかく瞑想って何??が知りたい人のために、誰でもきっかけがありそうな場面を3つ紹介しようと思います。 その前に瞑想って何?? かつてはブッダのような超人でなければできなかったことですので、大変難しいことと考えられていますが、21世紀に入り、それはとても身近なものにできるということがわかってきた、今はそういう状況です。マインドフルネスはその一つの形でしょう。 でも、本当はもっともっと簡単です。それは「言葉を使わずに考える力」です。 残念ながらこれはずっと「直感」と混同されているため、なかなか市民権を得られません。どちらも言葉で説明できないため、区別が困難です。 しかし、たとえばアーティストが長い時間をかけて作品を作るときに使われている力です。「パッ!」と見て「こう!」という力だけで、アーティストの作品を説明することは全くできません。 「悟り」をひらくためには、今でも困難な修行が必要かもしれませんが、「言葉を使わずに考える力」を身につけることは、誰にでもできることです。ただし、言葉で説明はできませんから、なかなか伝えることはできません。人類はひたすらそれを誰にでも伝えられる努力を重ね、それは今マインドフルネスなどの形で提供されています。 「言葉を使わず考える力」の威力 もし本当に「言葉を使わず考えること」ができるとそれは別世界になります。 その威力を知るには、このTEDプレゼンを見るに限ります。 ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作  脳卒中によって一時的に言葉を失った脳科学者のレポートです。言葉は左脳で処理されていて、脳卒中で右脳だけが働いている状況をこのように表現しています。右脳の意識を通して見ると 私という存在は 自分を取り巻くすべてのエネルギーとつながった存在なのです 右脳の意識を通して見た私たちという存在は 1つの家族として互いにつながっている エネルギー的存在です 今 この場所 この瞬間 私たちはこの地球上で 共に世界をより良くしようとしている兄弟姉妹です この瞬間に 私たちは完璧であり 完全あり 美しいのです
     どの方位から見ても、「教祖様のお言葉」です(笑  つまり「教祖様」はなんらかの要因で、言葉を使えない時間をまとまって持った経験があるのでしょう。で、ジル・ボルト・テイラーと同じような体験をし、「神を見た!」と思ったのではないでしょうか。 いずれにせよ、このような体験を普通の人がするのは、まだまだ困難なようです。 ぼちぼち「言葉を使わず考える」 なので、われわれ普通の人は、ぼちぼち「言葉を使わず考える力」を使うことになります。ですから、たとえ使えても、なにか劇的な効果、前と後では世界が変わる!なんてことがあるわけではありません。 しかし、それは確実に自分を変えます。たとえばアイデアがなぜ生まれるかを言葉で説明できません。これを生むのは「言葉を使わず考える力」です。直感でもありません。いや、直感でアイデアがパッと出ることもありますが、なかなかアイデアが出ないときは、すでに直感が根をあげてるときで、「言葉を使わず考える力」ががんばっているときです。 つまり「言葉を使わず考える力」はアイデアだけでなく、その他様々なクリエイティビティに関わっています。この世の中あらゆる仕事に求められる力になっていると言っていいでしょう。 いますぐ、「言葉を使わず考える」ことに慣れなければなりません。 それがよくわからない人はどうすればそのきっかけを得ることができるでしょうか。 1) あまりに美しい景色に言葉を失ったとき 「あまりの美しさに言葉を失う」という言葉があります。それを体感したことがあるなら、それが「言葉を使わず考え」ている瞬間です。脳がバカになっているのではありません。あまりに美しい景色に「言葉を使わず考える」力が爆発的に活動し始めて、「言葉を使って考える」力が遠慮している瞬間なのです。 別にそのときになにか劇的な変化が脳や体に起こるわけではありませんが、かつて美しい景色に言葉を失ったことがあるなら、それは「確かに言葉を使わず考え」ている瞬間なのです。 2) パワースポット なんか今ちょっとしたパワースポットブームですが、もしそういうお気に入りの場所があるなら、ぜひそこで瞑想を実践してみてください。なにもしなくても何かパワーを感じている場所ですからうってつけです。 瞑想の仕方はいろいろあるので、適当にググってもらえればと思いますが、とにかくやることは、脳内チャットを止めることです。止めようと思っても、言葉はどうしても浮かんできてしまいますが、それに囚われることなく受け流してしまうことです。息に意識を向けるというのも手頃です。 ちょっと前NHKの試してガッテンで瞑想をテーマにして、とても面白かったのですが、最後の最後もうすぐ番組が終わるって瞬間にゲストが「瞑想って自分との戦いですよね」と言って台無しにしてました。 「戦い」じゃないです〜。言葉が浮かんでもスルーするんです。 ちなみに突然瞑想の記事を書き始めたのは、昨日京都の志明院に訪れたら、素晴らしい場所だったからです。山門に入るあたりから、脳内は「黙れ〜」モードになり、言葉を変えると瞑想モードになりました。最近は物を見ていてもはっきり見えないなあと感じることが多かったですが、一通り登って降り始めたとき、眼下に広がる景色はどこまでもはっきりと鮮やかで、ただただ眺めていました。 3) 寝るときを利用する 感動的な景色もパワースポットもないよ、という方でも、とりあえず簡単に「言葉を使わず考える力」を育む方法があります。 それは寝るときを利用することです。 寝るとき、布団に入ったとき、瞑想を始めるのです。なんて大げさな言い方もやめて、「考える」のをやめます。言葉が浮かんでも流す。それが難しいときは息に意識を向ける。それで立派な瞑想です。 ただし、それで実際に言葉がなくなっていくと、おそらくあっという間に寝てしまいます。瞑想のコツというより、ほとんど寝るコツと言っていいくらいです。 そういう意味で寝るときの瞑想が「言葉を使わず考える力」を育ててるのか、自分で言っていてもはなはだ怪しいのですが、とにかく瞑想とは何かを理解するきっかけくらいにはなるのではないでしょうか。もしすぐ寝れたら、「言葉を使わない」ことに成功しているのです。 寝るときに「考えるのをやめる」練習を続ければ、起きている時間にも、手軽に瞑想を試すことができるでしょう。瞑想はとにかく「言葉で考えるのを止める」ことです。それができるなら、あったかいお茶をゆっくり飲んでたっていいんです。お風呂に浸かってるのもよし、便器に座っているのもよし。様々な瞑想法は、「言葉で考えるのを止める」きっかけ作りです。 慣れてきたら、もういつでもどこでも、チャンスがあれば「言葉で考えるのを止め」てみましょう。 そのときに脳が止まっていることは絶対にありません。脳内に「言葉」がないときは、「言葉を使わずに考え」てます。そのときそれはあなたの中にクリエイティビィティを育んでいることでしょう。《ワンポイントミライ》(?)ミライ: この間、こんな記事を見かけました。 マインドフルネスと禅、その決定的な違いは何か?  フツクロウ: ホホウ。 

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  • 銀行が汗をかく未来

    2016-11-25 23:00  
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     クロ現+でこんな放送があったようです。 カネ余りなのに借りられない? ~“金融排除”知られざる実態~ | NHK クローズアップ現代     ・・。 私が日本に帰ってきた10年以上前に書かれていた内容とほとんど変わりません。「フィンテック」という言葉が当時はなかったくらいでしょうか。 もう世界はずっとカネ余りです。リーマンショックだって、金が余ってバブル起こして破裂したわけですし。 「貸し渋り」も、もうバブル弾けてからずっと言われていることですし、そういう意味では、金融は長年ほとんど何にも変わっていないのかもしれません。 金なんてずっと昔から余ってます。でも銀行など金を出す側は、ずっと「金を貸す先がない」と言い続けています。 だって、自分で汗をかこうとしないから。クロ現+のレポートに衝撃的な解説がありました。 私も知りませんでしたが、銀行はますます汗をかかなくなっていました。銀行共通で使う『財務格付け』をするシステムがあって、それに従って融資を決めているというのです。 GDPがほぼ0成長ということは、ただ漫然とお金を投資・融資しても増えません。もし数%でも確実に成長していれば、金融のプロたちはレバレッジなど金融手段を駆使して、数%よりはるかに高い利益を得られます。世界中が成長とはGDPの成長としているのはそのためです。金持ちが「楽して」さらに金を増やせるからです。インフレが1%で金利も1%だったら、私たちの生活は何も変わりませんが、金融の人たちは利益をあげられるのです。 ですから確実なGDP成長が見込まれる世界であれば、銀行共通で使う『財務格付け』をするシステムとやらで、リスクを取らずに堅実に融資していれば利益をあげられます。高度成長の頃はそりゃ楽だったことでしょう。 でも今は違います。世界中カネ余りですから、確実に成長するところにはどっと金が入っていきます。ですから、金利が下がります。GDPが成長しても、それを世界中の余った金がそれを吸収してしまい、しかもそのお金はどこか成長するところに行って再び増えようとします。世界のGDP成長分は毎年そんなに変わらないのに、増えようとするお金は増える一方です。ですから、金利が0になってしまうのです。 閑話休題。一方GDPも0成長です。ということは、銀行は、金を増やしたかったら、必死に目利きをするしかありません。銀行共通で使う『財務格付け』をするシステムとやらで融資オーケーの融資先は、みんな貸そうとしますから金利なんてとれません。かといって適当に融資しては、真面目に返してくれるところもあれば返せないところもできて、プラマイ0です。それがGDP0成長の意味です。 クロ現+でもレポートされていますが、ですから、必死に汗かいて目利きして融資先を決める銀行が出てきます。やはり目利きするとなれば、地の利を生かして地元から探し出すのが一番でしょう。他の銀行と差別化するとしたら、まずは地の利を生かすことです。 さらに、いったん貸したら、収益をあげてくれるよう様々な支援も必要でしょう。銀行が汗をかき始めたのです。そういうことをしない銀行は潰れるしかありません。 それって正しい姿ではありませんか? GDPが成長すると、銀行は楽してのさばります。貸したい時に貸して、やになったら「貸しはがし」してても商売が成り立ちます。GDPが0成長になると、銀行は必死に目利きして融資先を探し、融資した後はきちんと支援しないと儲かりません。そうやって銀行が汗をかくことで、地域の産業が成長します。GDP 0成長の方が、銀行が銀行の役割を果たすように見えます。 銀行の人は今でもめっちゃ汗かいてると言うでしょうが、もっといいかきかたができるようになるのです。
     GDPが0成長でも、私たちの暮らしが成長しないわけではありません。 日々スマホは進化します。進化した新しいスマホが同じ値段で出てきます。ものの値段が変わらないので、GDP 成長は0ですが、私たちの生活はちゃんと豊かになり続けています。 ほんとに、ただ一人の「超」インテリとして、GDP0成長でも成長しているという人がいないのが不思議でなりません。「超」インテリは全員、成長=GDP成長であり、多くは、「では GDP 成長するにはどうすればいいか」を論ずるし、一部は「成長しないことを受け入れよう」と、やはり成長していないといいます。 でも失われた20年以上?GDPはあまり成長していませんが、私たちの暮らしは根本的に変わったというくらい変わっています。便利になっています。いったいどこが成長していないのか、「超」インテリは自分の暮らしがどれだけ変わったか気づかないのでしょうか? (「超」インテリについては、 嫌われるインテリがこれから生きていく方法  シリーズをどうぞ) 普通のインテリは、「超」インテリの言うことをうのみにせず、まずは「成長とはなにか」から考えなくてはならない、面倒臭い時代なのです。
    《ワンポイントミライ》(?)ミライ: とはいえ、GDP 0 成長は、私たちと銀行の関係にもめっちゃ影響ありますよね。フツクロウ: ホウじゃな。整理してみるかの。 

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  • [S] 戦後70年私たちの体力精神力は普通に戻りました。

    2016-11-24 23:30  
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     今日は木曜日ですが、昨日祝日でお休みだったので、今回は気楽に書く記事[S]です。  スタートアップを創業して10年以上休まないでいられた7つの習慣 - ピクスタ代表 古俣大介のブログ って記事がありました。1)睡眠と食事がすべての基本 2)天気予報はかかさずチェックする 3)心にも無理をさせない 4)なんでも相談できる相手をつくる 5)ストレス解消時間を毎週ルーティン化する 6)短期悲観、長期楽観の心持ち 7)【閲覧注意】早すぎるパブロン  
     ってやつなんですが。 私もあまり休まない方です。仕事始めてから子供生まれるまではほとんど休まなかったし、最近も減りました。子供生まれてからしばらくは、子供たちが風邪をどんどん持ち帰ってくるので、さすがに太刀打ちできませんでした(苦笑 で、そこに書いてあることって本来「普通」だと思います。まあ7)はともかく。昔やったこともありますけど、まあ最近は休んじゃえばいいと思っていたので忘れてました。今度やってみようかな。そういえば昔たくさん飲むのがわかってるときは飲む前に「太田胃散」してました。 こういうのをきちんとやってなければ、体調をよく崩すのも「普通」だと思います。人間なんてそんなもんだと思います。 今までそうでなくて「頑張れば大丈夫!」なんてのがまかり通っていたのは、単に戦争を生き抜いた人たちが、強烈に強い上に運が強かったからだと思います。戦後直後に生まれた人もそうでしょう。朝ドラとか見てても、その頃生まれた子って、劣悪な環境で育ってますし。 その後の高度成長の頃も親は忙しかったし、公害ひどいし、なんだか怪しいものいっぱい食べてるし、私の少し上くらいまでは、過酷なセレクションをくぐり抜けている人たちで溢れかえっているわけです。 そんな人たちが「根性が足らん」と言ったって、そうです。私たちには単純にそんな根性はないのです。昔の人と違って。 欧米の働く環境が日本よりもいいのは、単に戦争で負けてないからだけかもしれません(ドイツなどは知りませんが)。戦後だって社会は「普通」の人たちで占められているわけですから、戦後日本のように無理が効かなかったのです。 ということでその7ケ条、守りましょう。最後はともかく。それを守らなかったら、頻繁に体や心を壊すのは「普通」です。私たちは普通の体力と精神力しか持っていませんから。 私たちは普通ですから、じきに、こんな7ケ条「なにこの人普通のこと書いてるんだ。最後はともかく」と言われるような世の中になります。「10年以上休まないでいられた7つの習慣」は未来の普通です。さっさと実践しましょう。《ワンポイントミライ》(?)ミライ:  ”24時間、戦えますか?! ♪” ってやつですよね!フツクロウ: ホッホ、よー知っとるの〜。ミライ: そんなCMが流行るとか、昭和すげえ。 

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  • 【馬車目線】掛け算の順序(嫌われるインテリ編)

    2016-11-22 20:15  
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    この記事はミライの【馬車目線】でお送りします。
    ミライ: 忘れられてると思いますが、久しぶりにミライの【馬車目線】です!フツクロウ: ホッホッー!ミライ: まあ定期ですけどまた「掛け算の順序」が盛り上がってます。フツクロウ: ホッホ。ミライ: いつもと同じ議論が交わされてるんですけど、ちょうど昨日まで 嫌われるインテリがこれから生きていく方法 シリーズやってたので、カモネギっ!フツクロウ: カモネギ!ミライ: これ「インテリが嫌われる」典型的な事例ですね。フツクロウ: ホホウ。ミライ: 掛け算が入れ替えても答えは同じなんで、先生だって全員わかってます。 が。  生徒には、文章題をきちん読まずに数字だけ拾って答えを書いちゃう子がいるわけです。 あのね、その子たちはズルがしたいわけじゃないんです。それでしか解けないんです。 この間それを裏付ける衝撃的な記事が発表されました。こないだも紹介したこの記事です。 AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?(湯浅誠) - Y!ニュース   この記事で指摘されているのは、本調査の結果が出ないかぎり、確定的なことは言えないが、 これまでのところ、テストを受験した公立中学校生340人のうち、 約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、 約2割は、基礎的な読解もできていない
    という点です。 これは現場の先生は明らかに感じています。それをきちんと証明する手段を持っていなかっただけで。 ですから、簡単な文章題にしても、わかっていない子供は2割から5割はいるわけです。フツクロウ: フム。ちなみに大人もそれに近いと予測されとるの。ミライ: はい。 で、それを先生たちは感じていましたから、それをなんとかしたいと思うわけじゃないですか。 掛け算の順序をとやかくいうのがいつからかはよく知りませんが、もうずっと前です。二・三十年前(?)には先生たちは「約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、約2割は、基礎的な読解もできていない」ことを知っていて、それをなんとかするために、文章題をちゃんと読んでいるかを知るために、掛け算の順序という工夫をしたのだと思うのです。 その統計が今科学的に証明されようとする、ずっとずっと前に。フツクロウ: フム。ミライ: もちろん、掛け算順序を強いるやり方が完璧でないことは、明らかです。はっきり言って馬鹿げてます。 でもはるか昔に一人でも落ちこぼれを作らないために考え出された工夫という点には敬意を払うべきです!フツクロウ: ホウじゃな。ミライ: ですから、「掛け算の順序を問うなどおかしい」と思う「インテリ」さんには、ぜひ、ではどうやったら、文章題を読めてない子の理解を進められるかを考えて欲しいわけです!!!フツクロウ: ホッホ。じゃが、それはなかなか難しいのじゃな。ミライ: フツクロウさん〜、そうなんですよ〜。悲しいことに。フツクロウ: (苦笑 

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  • 嫌われるインテリがこれから生きていく方法(その5)

    2016-11-21 22:15  
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     嫌われるインテリがこれから生きていく方法(その4) 〜私たちは「アメリカ」を知らない〜 のつづきです。 前回は「超」インテリのいうことを鵜呑みにできないことをアメリカを例に取り上げました。「超」インテリが嘘をついているのではなく、「超」インテリが単にアメリカの半分、主に民主党の強い地域のことしか知らないからです。 最後に2つくらい例をあげてこのシリーズは終わりにしようと思います。「普通」のインテリと「超」インテリは、必ずしも「超」インテリのが優れているわけではありません。なぜなら「超」インテリは特殊な世界に住んでいて、世の中が見えないからです。より現実的な社会に住む「普通」のインテリも普通なりに知恵を絞り、より現実的な提案をし実行していくことが、世の中に嫌われずに生きていく方法です。 行き過ぎた自由貿易 TPPの成立がいよいよ危うくなってきましたが、ここでは前から否定的です。 [S] TPPは一時の押し上げ?   なぜ自由貿易がいいとされるかというと、お互い得意なものを作って交換するほうが労働生産性が上がるというリカードの比較優位法則で説明されます。 じゃあそれをとことん突き詰めるべきかというと、行き過ぎれば様々なリスクが生まれます。軽くて輸送費のあまりかからない半導体なんかではそのリスクが顕在化していて、台湾で地震が起こると世界中のメモリの供給が滞るなんてことが起こります。 本来ならそういったリスクなどを考慮する理論を定式化して、リカードの比較優位法則と組み合わせて、最適な関税はどれくらいかという議論をするといいのだと思いますが、見かけることはありません。インテリが繁栄する世界に都合の悪い話で、みんな避けているのでしょう。 たとえばバナナばっかり作っているところがあったとして、世界経済から見てそれは効率的なことかもしれないけれど、そこではバナナを作って得たお金でその他全てのものを外から買わなければなりません。自分たちの食べ物すら外から買ってこなければならないのです。入ってきたお金はなるべく地域でぐるぐる回してから出ていくほうがその地域の景気はよくなります。 それは日本の地方でも言えることで、なので地産地消とかがんばっているわけです。だからといって、地域で何もかも自給自足では、効率の悪いこともまた確か。たとえば iPhone なんて手に入りません。じゃあどの辺がいいバランスなのか。それを探る式が必要なのです。 移民をなくすべきか 最後に移民について。トランプ新大統領が移民について過激な発言をしたことで、移民問題について考える機会が多くなりました。 日本の移民について私は反対です。海外から安い労働力として移民を受け入れるべきという考え方大っ嫌いです。そもそも日本人がその給料でやりたくない仕事をなぜ外国人ならやってくれると考えるのでしょうか? 日本では日本人だろうが外国人だろうが、同じような生活費がかかるのですから、外国人が日本で働けば、日本人と同じように苦しい生活になります。外国人の農業研修生問題が大きくなってきていますが、今の考え方で移民を増やせば、まさに同じ問題を引き起こすことでしょう。 じゃあ外国は、アメリカはどうなんだよと思うかもしれませんが、アメリカでは地区によって明確に生活費が違います。土地の値段は郵便番号で決まるとも言われています。地震被害が少ないので建物の建設費が安くまた築年数も長いので、賃貸の値段は土地の値段で大きく変わります。 つまり、アメリカでは、低賃金労働者だけが集まって暮らす地域ができます。その中では物価も安いです。店舗の値段や人件費も安いですから。そういう低賃金でも暮らせる場所があって、そこの安い労働力による廉価なサービスを裕福なアメリカ人は享受しているのです。 日本の都会にもそういう構造はありますが、まだまだずっとましです。しかし、安い労働力のための移民を増やせば、きっとアメリカに似ていくことになるでしょう。 アメリカはそれが行き過ぎちゃったし、だからトランプ氏の発言が受け入れられているのです。ドイツの難民問題も含め、安易な移民政策はよくないことがはっきりしたわけで、さすがに今後は日本の「超」インテリによる安易な移民推進発言は少なくなるかもしれません。 格差是正の社会機運の中、労働力不足に対して日本は違う方法を編み出していかなければならないのです。 《ワンポイントミライ》(?)ミライ: ふと気づいたんですけど、アメリカの都会に住んでる人は、アメリカの都会じゃないとこまったく知らない可能性ありますね。フツクロウ: ホホウ?ミライ: だって移動は全部飛行機じゃないですか。郊外くらいはドライブするかもしれないけど、その奥の畑ばっかり永遠に続くとことか、その地域に点々とある町とか、テレビの中でしか見ないかも。フツクロウ: ホウかもしれんの。 

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  • 嫌われるインテリがこれから生きていく方法(その4) 〜私たちは「アメリカ」を知らない〜

    2016-11-18 23:45  
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     嫌われるインテリがこれから生きていく方法(その3)〜『自分のアタマで考えよう』〜  のつづきです。 ということで、普通のインテリが世の中で嫌われないようにするには、「超」インテリたちのいうことを鵜呑みにせず、自分の周りの実社会を観察し、自分で考えなければなりません。 たとえば、私たちは、「アメリカ」のことをほとんど知りません。 日本のインテリはアメリカの青いとこしか知らない この間ここで紹介しましたが、 [S] 今回全米が真っ赤な選挙マップを見て呆然とした人はこれをご覧ください。   クリントンやオバマの民主党(青)は人口の多いところが支持するけど、その他国土の大部分は共和党(赤)が強いです。アメリカに住んでる日本人でせっせとアメリカの様子を伝えてくれている人たち(つまりインテリ)は、ほぼ民主党の強いところ、つまり地図でいう僅かな青いところに住んでいる事でしょう。ぶっちゃけ、私たちからは青いアメリカしか見えません。 でもアメリカの大部分は、日本の地方や田舎と一緒で、外国人なんかまったく知らない、外国語も全然できない、外国に滅多に行かない人たちです。ハワイに行く時まじめに外国旅行と思ったりする人たちです。アメリカは広くて経済規模も世界一ですから、自国に止まっていてなんの不自由もありません。アメリカ人の大半は、日本人と同じようなもんなのです。 私たちがアメリカについて気にしているような話題など、大半のアメリカ人にとってはまったく関係のない話です。TPPだろうが核兵器容認だろうが。 シリコンバレーも全然オープンじゃない そして日本から見たアメリカといえば、シリコンバレーですが、そのシリコンバレーだって全然オープンじゃありません。 こういった記事に、自然とにじみ出ます。 Trumpの勝利でシリコンバレーの投資家たちは頭がおかしくなっている(カリフォルニアの分離独立を主張!)  |  TechCrunch Japan  Trumpのような人の勝利は、能力主義とオープン性と合理性を(良かれ悪しかれ)誇りとしてきたシリコンバレーの文化と相容れない。
     これってつまり、「能力主義とオープン性と合理性」を誇りにするような、要はインテリだけが受け入れられるっていう、実はアメリカ全体からすれば、めちゃめちゃ特殊な人材の集まりなんです。 昔シリコンバレーにいた人が、シリコンバレーは野球場みたいなもんだと行っていました。選ばれた選手があるルールに従って競い合ってると。そういった選手たちとそれを支える人(その人はアパートの大家さんを例にしてました)で構成された「村」なんです。 日本人はシリコンバレーの情報をとてもよく知っていますが、それは「アメリカ」ではありません。 ちなみに、アメリカに行ったことある人に、マクドナルドなどのファーストフードで、白人の店員を見たことがあるか聞いてみるといいと思います。多分ほとんどないと思います。 私はあります。アメリカに住んでいる時、アメリカの知人にアメリカの国内旅行の本をもらい、それを見て「国内旅行」したら、アメリカの片田舎で、そしたらファーストフードの店員が白人だらけで、そりゃもうびっくりしました。っていうか、一応観光地なのに、アジア人なんてほとんどいなくて、自分たちすっごい目立ちました。これが「アメリカ」なんだと気づいた瞬間でした。 グローバルな視野を持って、世界中の人と交流せよって言われますけど、そうやってせっせと世界中の人と交流している人は、十中八九グローバルな視野を持って、世界中の人と交流しようという考えの人と付き合っています。それがアメリカ人だろうが何人だろうが。本当にいろんな人と付き合いたいと思うなら、日本の田舎の高齢者とも付き合うべきです。全然考え方違いますから。 アメリカはとっくに世界の警察ではなくなってる。 そんなわけですから、アメリカ人の大半にとって、「世界の警察」とか多分かなりどうでも良かったことです。昔飛ぶ鳥落とす勢いだった頃は、それもいっかとか思ってたかもしれませんが、そしたら911テロされたわけです。「警察やってたらその仕打ちかよ」と思いしらされたのです。それから後は、アメリカは次第に内向きになっていますし、実際それが現実的な落とし所だと思います。強いアメリカが世界の警察するのは、単純な安定が得られますが、やっぱりおかしいのです。 日本にもたらさせるアメリカの情報がいかに「インテリメガネ」に通されているか感じられるでしょうか。インテリがインテリの情報を鵜呑みにするとき、インテリはインテリでなくなります。インテリでないインテリは社会で嫌われます。インテリって大変なんです。(つづく)《ワンポイントミライ》(?)ミライ: 「インテリ」「インテリ」うるさいわ!!フツクロウ: ミライや??ミライ: いやだって、「インテリ」が げしゅたるとほうかい しますよ。こんなに連呼されたら。フツクロウ: ww 

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  • P: ついに政府がGの居場所を3次元情報で提供に!?

    2016-11-18 22:15  
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    ミラフツのピックアップ記事(?)
    G空間情報センターが運用開始!
    (中略)
    ~G空間社会の実現に向けて~
     このタイトル、(中略)したら、どう見ても「政府がGの居場所を3次元情報で提供」するようにしか見えない・・・。 「G空間社会」って、GのGメンってこと? 

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  • P: 新しい青色素が発見されたのはなんと200年ぶり

    2016-11-18 16:45  
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    ミラフツのピックアップ記事(?)
     「新しい青」200年ぶりに発見、クレヨンとして年内発売へ(The Telegraph) - Yahoo!ニュース   新しい色素が偶然発見されそうです。 希少な青色素を欲しがる芸術家がいるなんて話を聞いたことがありますが、この分野まだまだ需要に答えられてないんですね。需要の割には大変だから専門家が少ないのでしょうか。 新しいツールもいろいろありますし、研究すればいろいろ成果の出せる狙い目なのかもしれませんね。

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