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ニコ動では「等身大初音ミク2号機」登場というエポックメイキングが起こっているというのに、一方日本を代表する経済団体は昭和な発言をしています。
経団連、「武器輸出を国家戦略として推進すべき」提言を公表
輸出できるならなんでも売ればいいという時代ではもうありません。
武器なんて売っても、平和で使われなければその後の経済効果を持たないし、もしも使われたなら、それは土地を荒らしその後その土地の、武器に限らず日本の製品を買う力を削ぐことでしょう。金の卵を産む鶏を殺す典型です。21世紀に持続性を無視したビジネスとかありえません。
目先の企業利益しか改善しない武器輸出などという反未来志向を、日本を代表する経済団体が今主張するというのは残念でなりません。これからの日本は中小企業が元気で大企業はしばらく沈滞すると思ってましたが、まさにそのような志向を裏付ける象徴です。悲しいです。
そんなことより、「等身大初音ミク2号機」の世界市場がどれだけ大きいかに気づくべきです。
日本は頻繁にアメリカで爆発したグーグルとかアップルとかのプロダクト見て、「なぜ日本にあれができないのか」と嘆きますが、そんなの当たり前です。あれらはアメリカが得意なところで生み出したのであって、日本にできるわけがありません。
日本は日本の得意なところで外国に絶対できないプロダクトを作って世界の市場を独占すればいいのです。
「等身大初音ミク2号機」みたいなアイドルロボットなんてまさにそのシードです。
これがどれだけ破壊的なマーケットを市場を創出できるかお気づきでしょうか。
アイドルロボットができれば、なんと「アイドルを輸出する」ことができるようになります。
人間でもできないわけではありません。日本人で海外で活躍しているアイドルもそこそこいます。しかし、人間ですから世界中どこにでも輸出できるわけではありません。映画「地獄の黙示録」でベトナムのアメリカ軍基地にプレイメイトがヘリコプターで登場して歌うも、兵士たちが興奮しすぎてすぐに中断なんてシーンが出てきます。アイドル自身の安全の問題で行けない場所はいくらでもあります、というか、実際世界中ほとんどの場所に日本のアイドルはまだ進出できていません。
でも、ロボットならそれができるのです。紛争地域でもコンサートが開けます。戦争を徹底的に避けて繁栄した日本がうつつを抜かしているコンテンツをそのまま世界中に持っていけるのです。「超時空要塞マクロス」では、アイドルがちゃらちゃら歌って踊ることで、戦いに明け暮れる者たちに戦いのバカバカしさを気づかせることになります。平和が一番です。そんなストーリーがついに21世紀に実現するのです。ロボットアイドルによって。生身のアイドルの命をリスクに晒すことなく。
(なお46歳の私が「超時空要塞マクロス」というからには、ランカ・リーではなくリン・ミンメイです飯島真理ですとささやかな主張。)
紛争の平定は極端な妄想ではありますが、世界中の普通の街にはびこらせることはそんなに非現実的ではありません。そしたらすごいですよ。やはり飽きはあるでしょうから、数年に一度は新人を出せばまた全世界に広がっていきますし、そのうち RBT48 とかできたら、一度に48台売れるし。
音楽界がライブ人気で復活するように、アイドルロボットも実体がありますから、ビジネスが空洞化しません。
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