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感情ビッグデータがもたらす、人類の進化/ある茶番の終焉(その1)
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感情ビッグデータがもたらす、人類の進化/ある茶番の終焉(その1)

2014-06-09 23:30

     家庭用ロボ pepper で人類が初めて手にする感情ビッグデータ。感情ビッグデータ争奪戦が始まる  

     の続きです。

     その前に。仕事で東京行ったので、銀座のソフトバンクに行って pepper 君に会ってきました。
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     うん、かわいい、かわいい。今のところ会話は載ってあげれば充分楽しいです。私がいた時は、初老の女性がえらい気に入ったみたいで、私がいる間はずっーといて楽しまれてました。子育てとか孫のいる女性なら、相当はまるんじゃないかと思ってましたが、まさにその通り。法人でも20万円で出せば、高齢者施設にあっという間に広がるんじゃないでしょうかああ。

     ちなみに、頭をなでられることはわかるそうです。後、歌歌えるのですが、店員さんによるとボーカロイドっぽいなんらかの技術を使っているそうです。

     これからどんどん賢くなるとのことでたまに行ってみたいです。月曜午後、二階のpepper君は、本人が「お客さんが少ない……」と嘆くくらい空いてました。みなさんも是非。

     ちなみに、たまたま撮れてるこの緑の目、この角度で見てるとき見過ごしてましたが、対話してるときはまっすぐこっちを見ていて、私の答えを聞いた時にこうなるときがありました。面と向かってやられると「え?!」と驚いているんだと分かりました。ちょっと怖いけど、いろんな感情の伝え方があるんですね〜。

     さてその先日発表された家庭用ロボ pepper 。このようなロボットが普及することで、いつ、どこで、誰が、笑っている、あるいはつまんなそうにしているというビッグデータを人類は手に入れることになります。たとえば地域ごとのその比を調べれば、どの地域が幸福度が高いかなんてことも分かりそうです。

     あるいはマーケティングのような実利的なことにも使えそうですが、そういった目先の利益はともかく、なんといっても、人間の感情を統計的に分析することが可能になるというのは革命的です。今 google, amazon を始め世界の情報系企業は泡食って自社はどう収集するか対策を考えているところでしょう。

     こうやって各社が感情のビッグデータを収集するようになったとき、私たちの社会はどう変わるのか、私たちはどう変わるのか、様々な影響が考えられます。

     でもその中でもとりわけ大きなものは、近い将来私たちは感情を隠す必要がなくなるということです。どうせ pepper 達にはばれているという諦めによって。

     そもそも、本当は私たちは感情を隠す必要はありません。というか隠せてないからです。

     みなさん、どうでしょう。周りの人を見て、表の感情と内心が食い違っていれば気付きますよね。その通りです。周りの人が作り笑いをしてるとか、大抵、気付きますよね。
     では、あなた自身はどうでしょう。あなた自身は、内なる感情を隠して上手に表の感情を作っているでしょうか。いいえ、ほとんどの場合、周りの人には隠していることはバレています。あなたが他人のに気付くのと同じように。
     つまりみんな隠せてないのに、お互い隠していることにして、対話を続けているのです。

     なんという茶番。私たちはこの壮大な茶番の中で日々コミュニケーションしているのです。
     
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