閉じる
閉じる
×
子供たちへのメッセージ15/4/15編(その2)
今の子供達のみなさんは大人のなる頃には、多くの人が「答えがあるかどうかわからない問題」に取り組む仕事につくことになります。その訓練として今学校で「答えがある問題」を解いていますから、「最低限の努力」で乗り越えてしまうと、「答えがあるかどうかわからない問題」を解く力は付きません。
しかし、ゲームなど「最低限の努力」を誘導する誘惑は世の中に沢山あります。親もその要因の一つです。「余計なことをするな」というメッセージは、勉強に対しても余計な勉強をするなというメッセージを子供に送ってしまっています。
さらに大人たちが子供に仕掛けてしまう罠もあります。
いつも大人と一緒にいる子供
少子化が進んでいること、子供が巻き込まれる事件の顕在化によって、子供は子供だけでいる機会が昔よりも遥かに少なくなっています。
それだけ親と子供の仲は良くなってるみたいで、それ自体は悪いこととは考えられていません。長男は小五になりましたが、私たち親と過ごす時間も多いです。自分の小五の頃とはあまりにも違い、そんな風に思っていなかったので、嬉しい誤算です。
しかし、そうやって子供たちは学校なども含め、大人といる時間が多いです。ということは、子供は大人の価値観にさらされる時間が長くなります。
もちろんそれに反発して行動して怒られることもあるでしょうが、問題は常に大人の物差しにさらされているということです。
この変化の激しい時代、いまの大人の価値基準の中には将来役に立たないものも多いでしょう。ですから、子供であるみなさんは自分たちの価値観を純粋にもちあがっておく必要があります。その価値観がいまの大人の価値観と合っているのか合っていないのかなんて比較がすでに将来への障害です。未来は未来。未来の価値観は、今の価値観とは切り離して作り出すのが一番です。
ですから、いつも大人が近くにいるのはどうかなと思います。しかし、時代はそれを邪魔しているのです。
大人の価値観に合わせていくということ
その延長として、つまり、大半の時間を大人が近くにいる中で過ごすということは、大人の価値観を受け入れていくのかとか、いかないのかとかそんなことが問題になってきます。
こう漫画とか読んでても、「いつまで子供してんだよ、大人になれよ」みたいな台詞が飛び交う青春漫画があったりするわけですが、それはそれだけ、大人の世界が身近にあるからです。
十分大人の世界が遠ければ、「いつまで子供してんだよ、大人になれよ」こんなこと言い合う必要ありません。自分たちの価値観を、大人の価値観で測ることなく抱え続ければいいのです。
それが新しい時代にあった価値観を、より早く広めることになります。
つまり、みなさんはもっと多くの時間を大人のいないところで過ごす必要があります。
しかし、ここに最後の大きな罠があります。
罠1:ゲーム再び
今の子供達みなさんも、子供しかいない時間はもちろんあります。でも、実はその時間ゲームしてませんか? 将来必要な力を身につけるのを阻害するゲームです。
しかも、実は意外に思うかもしれませんが、大人たちは、子供がゲームばかりしているのを受け入れています。高額課金の問題さえ抑えておけば
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。