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峯岸みなみの「丸刈り動画」についての対話 ★田口ランディ+橘川幸夫
2013-02-02 17:10 -
新党「万年野党」宣言
2012-12-18 10:55 -
ペニオク事件から広告の現在を考える。橘川幸夫
2012-12-17 14:25 -
メディアの現在そして未来(2)無料と有料の意味
2012-09-30 07:01無料と有料の意味
インターネットは何故、無料コンテンツか蔓延したかということを考えてる。それはもちろん、タダに越したことはないということなんだろうが、根本的には旧来のメディアのビジネスモデルのお金の取り方に、潜在的に不信感があったからではないだろうか。
それはもしかしたら「広告宣伝費」という問題に起因するのかも知れないとも思った。2000年ぐらいに、団塊世代向けにブランド調査をやった時に「サントリー」や「資生堂」といった「信頼されるブランド」と思われるメーカーの気分度が低く、その要因を探ってみると「広告にお金かけすぎ」という声が強かった。戦後、大企業は生産力を高め、富を集中し、大量広告宣伝が可能になった。そのことがある時代は商品に対する信頼の証になったのかも知れない。しかし、SNSの時代には、そのようなお金にあかした広告が、そのまま信頼に結びつくとは思えない。多額の広告宣伝費は、そのま -
さよなら、マイケル・ジャクソン(2009年)
2009-06-25 23:06━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━標題=さよなら、マイケル・ジャクソン
掲載媒体=デメ研ブログ
執筆日=2009/06/30
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大昔、マーク・ボランが死んだ時、僕は「マーク・ボランが壊れた」と書いた。グラマラスなからくり人形が壊れた感じがした。マイケルは、溶解したという感じか。スリラーのPVは、世界とはまさにこれがリアル、と思えて、何度も何度も見た。
スリラーというのは、あれはたぶん、ウエストサイドストーリーのカバーだと思う。
ジョージ・チャキリスの歌と踊りは衝撃的で、中学生の僕は新宿の映画館に何度も見に行った。同級生の脇屋くんは、20回も見に行ったと言っていた。そして、ウエストサイドストーリーも、シェークスピアのロミオとジュリエットのカバーだったのである。
それは、ドラゴンボールが西遊記のカバ -
0.8秒と衝撃。 1st ALBUM ライナーノーツ(2009年)
2009-02-04 23:36━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
標題=0.8秒と衝撃。 1st ALBUM ライナーノーツ
掲載媒体=Zoo&LENNON
発行会社=EVOL RECORDS
執筆日=2009年2月4日
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真夜中の布団の中で、自分がどこで寝ているのか突然分からなくなった恐怖で眼を覚まし、呆然としたことがないか。あるいは真夜中の住宅街で、間違いなく目的に近づいているはずなのに、何度も同じ五差路に出てしまうことは、ないか。2009年の旧正月。僕らは何処にいるのだ。
「涙色に濡れた横顔 僕の未来は何処にある
言葉には出来ない想い 昔の話で笑った
八月の空 浮かぶ雲の白さ
僕の寂しさ 締め付けてく」(この世で一番美しい病気)
美しい病気は記憶喪失なのか心神喪失なのか。いや、そうではない。僕らは、ずっといつもくっ -
全ての理由(ロッキングオン17号 1975年)
1975-05-25 18:20━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
標題=全ての理由
掲載媒体=ロッキングオン17号
発行会社=ロッキングオン社
執筆日=1975/05/25
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僕たちの思考の発心は<何が何んだかさっぱり分らん>という事です。街へ出ても何んでビルがニョキニョキ建ってるのか分らんし、僕が、パンを下さい、というとパン屋の店員がパンを売ってくれるという事態も分らん 僕の言葉が何んで他人に理解されるのかが少しも理解できない。全ての秩序というものがこういうわけの分んない事態によって成立している。そして、ますます、曖昧に、強固になっていく。
いろんな学問があって、それらの学問はある時は理論的にある時は実証的に色々と説明してくれるのだが、一時的に納得したように感じる時もあるが、しかし落ち着いてよく考えるとやっぱり何んにも分ってなか -
BERLINに住まう人々に宛て/ロッキングオン10号(1974年)
1974-03-15 21:01
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標題=BERLINに住まう人々に宛て
掲載媒体=ロッキングオン10号(1974年)
発行会社=ロッキングオン社
執筆日=1974/03/15
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翼よあれが世界の割れ目だ
冬の部屋でカサブタが剥れて机の上に置かれた。どうという快感があった訳ではなかったが、剥れたカサブタをまるで乗り遅れた電車を見送るようにただ凝視めいているという事が、すごく自然のように思えた。
風もないのに冬の部屋で何かが流れて死んだ。
剥れたカサブタは一体何だろう。自分の体から分離した一枚の皮膚は、あの夏の一日を秘めた日焼けした肌のように、一枚の薄い記憶だろうか。
それとも体毛をむしり取られた兎の回復しない時間だろうか。この醜悪な乾いた血の色を、かつては、<自分>と呼んでいたのだ。
冬の街、
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