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記事 5件
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その四)

    2015-02-28 15:41  

     続きです。 正直、ニーズがあるのかどうかわかりませんが、また五作を採り上げます。 今回は特にどの作品が目玉、というのはないのですが、こうして見ると80年代~90年代サブカルチャーにおける少女キャラの描かれ方の変遷の記録、とも言うべきものになっていますので、軽い気持ちで読んでいただければ嬉しく思います。 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。
    『ズッコケ山岳救助隊』●メインヒロイン:有本真奈美、大村みゆき
     リアリティに満ちたシミュレーション物。が、おもちゃ屋のオヤジ、有本が三人組を半ば無理に山に引っ張り出して遭難させてしまう……という筋立てなので、事件後のオヤジの様子までがリアルで、読んでいて居たたまれません。そこまでやる必要はあったのか。 この有本は最近の子供の軟弱さを憂慮しており、三人組をファミコンソフトで釣って強引に山歩きをさせるのです
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その三)

    2015-02-22 20:22  

     続きです。 正直、ニーズがあるのかどうかわかりませんが、また五作を採り上げます。 今回採り上げる『占い大百科』は、ファンの間では女性の恐ろしさを描いた傑作と言われているのですが……あんまりそういう感じの感想になりませんでした。 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。
    『謎のズッコケ海賊島』●メインヒロイン:なし
     とにかく息もつかせぬ面白さの、宝探し話。しかし本当に純粋な活劇であり、ドラマとしては残るものはありません。『ズッコケ』は一作ごとのテイストの落差が激しく、そこも魅力ではあります。
    『ズッコケ文化祭事件』●メインヒロイン:荒井陽子、榎本由美子、安藤圭子
     文化祭で発表する舞台劇の台本を、近所に住む童話作家、新谷敬三に書いてもらおうというハチベエの思いつきから、話は始まります。 新谷は童話作家としてデビューしながら、児童文学の大手出版社
  • お知らせ

    2015-02-20 17:28  
    ちょっと時期を逸したのですが今回もまた、お知らせです。 ネットマガジン『ASREAD』様での連載、第四弾。「ドクター非モテの非モテ教室(その四)」が掲載されました。テーマは伊集院光と童貞!!   フェミニズム批判であると同時に、今絶対必要とされているが、誰も言い出さない「男性論」足り得ていると自負するものであります。 他にも硬軟取り混ぜて興味深い記事がいろいろと書かれておりますので、ご一読いただければ幸いです。  また、記事中にある伊集院のトークは「毒舌な妹botの伊集院光教室」で実際に聞くことができますので、そちらも是非、ご覧ください。

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  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その二)

    2015-02-13 19:56  

     続きです。 正直、ニーズがあるのかどうかわかりませんが、今回は五作を採り上げます。 相変わらず、「普通のブックレビュー」寄りの内容になりますが『宇宙大旅行』において当時の女性観、また『結婚相談所』について女災が語られますので、よければそこだけでも読んでみてください。 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。
    『花のズッコケ児童会長』●メインヒロイン:荒井陽子
     例えば、藤子不二雄Aの『魔太郎がくる!』。 これは周知の通りいじめられっ子の復讐をテーマにした漫画ですが、お決まりのパターンとして、スポーツマンが登場すると必ず「本人としてはよかれと思っているのだろうがスポーツ至上主義を押しつけてくるイヤなヤツ」として描かれ、魔太郎の復讐の対象となってしまいます。 本作もそれに近しく、品行方正な柔道家の男子、津久田が弱虫の章にリンチまがいの稽古をつけてい
  • ズッコケ山賊修業中

    2015-02-06 22:00  
    ●メインヒロイン:土ぐも
     さて、予告通り本作については少し詳しく見て行きたいと思います。 正直今回は前回より更に「女災」とは関係のない話になってしまいますが、今回のヒロインとも言える「土ぐも」は先に述べた『時間漂流記』の若林雪子先生同様、「この当時のフィクションにおける女性像の一典型」とも言えるので、その辺りに興味を持った方はどうぞご一読ください。 ただし最後までネタバレしてしまいますので、そこはご了承ください。
     さて、本作はシリーズの中でも最高傑作、異色作といった評価を受けているのですが、何十年ぶりかに再読したぼくの感想は、「キモい」というものでした。過剰に表現するなら、「児童文学でオウムを賞賛した」的な感じです。 プロットを説明しますと、要するに「三人組が隠れ里に迷い込む」お話です。『オバQ』にも平家の隠れ里に迷い込む話があり、昭和のフィクションではよくあるパターンではあるのですが