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記事 5件
  • ぼくたちの好きな性と文化の革命(再)

    2022-01-07 19:42  
     何か忙しいです。 今年初の更新になりますが、早速採録です。 実は土曜にまた『WiLL』様で記事が掲載される予定ですので、まずはそちらをごひいきにしていただければ幸いです。 こちらは今回も、ここしばらく採り挙げているLGBT問題に関係した文章の採録です。 わかりにくい言い回しなどを変えている他は、基本初出(2013年9月7日)と同じです。 では、そういうことで……。
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     少し前、蔦森樹師匠がホメオパシーの人になっていた件が、ごく一部の人々に反響を巻き起こしました。 喩えるのならば下町の定食屋のテーブルに置かれたお冷やのコップの中で発生した嵐、とでもいった規模でしょうか。
     ――おい待て兵頭、そもそもホメオパシーって何だ?
     はいはい、ごく簡単に申し上げますと、要するに「科学的根拠のないおまじない」です。 ちなみに師匠は現在では「蔦森かおり」と名を変えているとのこ
  • うるさい日本の私

    2017-12-22 19:02  
    みんなのアイドル、勝部元気アニキが「『 弱者男性が日本を滅ぼす 』という本を出したい。」と絶叫したことがごく一部で話題になりました。 反論する人の中には「障害者男性」も「弱者男性」だぞ、サベツだ! という人もいましたが、それはやり方としていかがでしょうか。 中島義道氏の本に、答えが隠されています。
  • 夏休み男性学祭り(その4:『新編 日本のフェミニズム12 男性学』

    2015-08-21 19:14  

     レイプ被害者の小学生男児の存在を抹殺するのみならず、「弱者男性」のバッシングに邁進してきたフェミニストが最近「メンズリブ」「男性学」などと口走っているのを見て、失笑を漏らしている方も多いと存じます。 そう、それほどに昨今「男性学」といった言葉を彼ら彼女らの口からよく聞くようになってしまいました。今夏のこの「祭」は「男性学に騙されるなかれ」との警告を発するため、二十年ほど前の男性学黎明期の様子を見直しておこうとの意図の下に催されたものでした。 先月末も『日本のフェミニズム別冊 男性学』を採り上げましたが、同書は2009年に改訂版が出ているのです。というわけで、今回はそちらの方を簡単に採り挙げてみたいと思います。
     ページをめくると旧版にあった上野千鶴子師匠による端書き「「オヤジ」になりたくないキミのためのメンズ・リブのすすめ」が削られ、伊藤公雄師匠の「男性学・男性性研究の現在・過去・未来
  • 夏休み男性学祭り(その3:『日本のフェミニズム 男性学』)

    2015-07-31 18:58  
    さて、相も変わらず「男性学」についてです。  90年代にちょっとだけ騒がれ、そのまま消えていった「男性学」が近年、まさかの復活の機運がある。ならばこちらとしては、「 男性学に騙されるなかれ 」との警告を発するためにも、当時の状況を今一度見直しておこうと考えたわけです。
  • 夏休み男性学祭り(その2:『男性受難時代』)

    2015-07-24 21:06  
     以前もちょっと採り挙げたことがあるのですが、二十年近く前に出た、『この本は怪しい!』というムック本があります。要は『トンデモ本の世界』が当たったので映画秘宝編集部が出したパチモン、という感じです。 が、『トンデモ――』が比較的オカルト本の批判に寄っていたのに対し、『この本は――』は、「昔の本」を引っ張り出してくる傾向が大でした。要するにあんまりクレームのつかない相手を選んでレビューの対象にしていたわけで、どこぞのブロガーさんにも「見習った方がいいよ」と進言して差し上げたいところです。 さてその「昔の本」ですが、例えば「古いエロ本を採り挙げ、その今となっては失笑物のセンスを笑う」とかもあるのですが、見ていくとマドンナ旋風や村山内閣当時の気を吐いていた頃の社会党の本、70年代の学生運動の空気の中で書かれたクーデター待望論など、かつての政治思想を笑い飛ばすものが多い印象でした。いえ、中には警察