• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 4件
  • 夏休み男性学祭り(その3:『日本のフェミニズム 男性学』)

    2015-07-31 18:58  
    さて、相も変わらず「男性学」についてです。  90年代にちょっとだけ騒がれ、そのまま消えていった「男性学」が近年、まさかの復活の機運がある。ならばこちらとしては、「 男性学に騙されるなかれ 」との警告を発するためにも、当時の状況を今一度見直しておこうと考えたわけです。
  • 夏休み男性学祭り(その2:『男性受難時代』)

    2015-07-24 21:06  
     以前もちょっと採り挙げたことがあるのですが、二十年近く前に出た、『この本は怪しい!』というムック本があります。要は『トンデモ本の世界』が当たったので映画秘宝編集部が出したパチモン、という感じです。 が、『トンデモ――』が比較的オカルト本の批判に寄っていたのに対し、『この本は――』は、「昔の本」を引っ張り出してくる傾向が大でした。要するにあんまりクレームのつかない相手を選んでレビューの対象にしていたわけで、どこぞのブロガーさんにも「見習った方がいいよ」と進言して差し上げたいところです。 さてその「昔の本」ですが、例えば「古いエロ本を採り挙げ、その今となっては失笑物のセンスを笑う」とかもあるのですが、見ていくとマドンナ旋風や村山内閣当時の気を吐いていた頃の社会党の本、70年代の学生運動の空気の中で書かれたクーデター待望論など、かつての政治思想を笑い飛ばすものが多い印象でした。いえ、中には警察
  • お知らせ

    2015-07-15 21:24  
    ネットマガジン『ASREAD』様での連載、随分と間を開けてしまいましたが、遂に今回で最終回です。「ドクター非モテの非モテ教室(最終回)」が掲載されました。前回に引き続き、「自ギャグの詩」についてご説明していますが、最後では軽く今までのお話をまとめ、伊集院のトークの本質が「喪男の仕事」≒「喪の仕事」であると語っています。希望を胸に、すべてを終わらせる時…! 妹の勇気が世界を救うと信じて…!■オマケ■すみません、以前は記事にあわせた動画を紹介していましたが、ちょっと現状では新規の動画を用意するのは困難です。今回の記事にある放送を聞きたくなった方は以下を見てみてください。
    自ギャグの詩7(8:25~)自ギャグの詩8(52:10~)

    記事を読む»

  • 夏休み男性学祭り(その1:『男性学入門』)

    2015-07-03 19:27  
     ファレルの著作にヘンなレビュー 都合の悪いやつぁ黒歴史 自治体の予算をありがとさん 男子学生disりまくり 楽なモンだぜ 男性学音頭~♪
     というわけで今年もやって参りました、「ドラえもん祭」に代わってすっかりおなじみとなりました「男性学祭」!! 男性学と言えば、当ブログでは渡辺恒夫、伊藤公雄という人物の名前を今まで幾度も挙げてきました*1。 簡単におさらいしておくと、渡辺氏は1986年に『脱男性の時代』を著し、また89年には『男性学の挑戦』を編んで日本で最初に「男性学」を提唱した人物です。前々回記事にもあるように、「男を脱する」のはよきことだ、という考えには疑問符を着けざるを得ませんが、論調は「男性は悪」とするものではなく、「男性は恐るべきデメリットを背負っている」ことを指摘したものであり、大いに頷くべき点の多い快著と言えます。 彼は『脱男性の時代』の冒頭で

     最初に一つの予言をさせ