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バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?(その2)
2012-11-23 19:2015
前回は想像以上の反応があり、驚くと共に嬉しく思っています。 昨今のフェミ界隈とオタ界隈は「フェミニストたちの弱者男性バッシング」や「表現規制問題」などで妙に小競りあいを繰り返しており、「両者は共闘可能か」といった問題意識が高まりつつあるのかも知れません。 また、前回記事については、小山エミ師匠からもコメントをいただきました。 小山師匠は『バックラッシュ!』にも寄稿なさったフェミニストで、自分の記事も読んで欲しい、また上野師匠インタビューは確かに不適切な部分があるとして自分もブログにおいて批判したのでそれも読んで欲しい、といったことをおっしゃってくださったのです。 というわけで今回は『バックラッシュ!』における小山エミ師匠の論文「「ブレンダと呼ばれた少年」をめぐるバックラッシュ言説の迷走」を中心に見て参りましょう(ただし、小山師匠のおっしゃってくださった彼女のブログに当たることは、今回 -
バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?
2012-11-08 02:32今月1日、海燕さんのニコブログに「上野千鶴子のオタク批判がひどい。」と題した記事が掲載されました。 数年前に出た『バックラッシュ!』という本での上野千鶴子師匠インタビュー「不安なオトコたちの奇妙な連帯――ジェンダーフリー・バッシングの背景をめぐって――」(聞き手 北田暁大+編集部)についてです。 この『バックラッシュ!』という本、要は当時、ジェンダーフリーなどが批判されて立場の悪かったフェミニストたちが、「バックラッシュ(反動)」に対し再反論を試みた本です。ぼくも一読して、何というか、ただただ「アンチフェミはネトウヨ(大意)」と言い募っては感情的に罵詈雑言を浴びせるばかりの、品のない本だなあ、という読後感を持ったことを覚えています。 さて、とは言え、海燕さんは(よくは存じ上げないのですが、ぼくのイメージとしては)どちらかと言えばフェミニズム寄りの人物という印象があり、今回の批判は意外でし
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