• このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年有料メルマガ展望。マガジンと同人誌に二極化する
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

2014年有料メルマガ展望。マガジンと同人誌に二極化する

2013-12-19 20:20
    ごきげんよう。有料メルマガ評論家の渡辺文重です。最近は時間さえあれば、12月29日(日)から31日(火)にかけて、有明・東京国際展示場にて開催される「コミックマーケット85」に向けた情報を収集しています。

    コミケ Plus(プラス) Vol.1 (メディアパルムック)

    ◆有料メルマガは「割高」である

    さて、有料メールマガジンにおきましては、しばしば、新聞や書籍などに比べて「値段が高い」との意見が聞かれます。こうしたご意見に対して、私が言いたいことは「その通り!」ということです。ほぼ毎日、朝と夕方に届けられる新聞から得られる情報量は膨大です。有料メルマガおよび有料Webマガなどを月当たり3万円以上購読している私がそう思うのです。多くの人は、私の感想に共感していただけると思っています。

    しかしながら、有料メルマガが新聞よりも「割高」だとしても、そうした主張をすることに、大した意義は感じられません。新聞には新聞の長所があるし、有料メルマガには有料メルマガの長所がある。ただ、それだけなのです。この優劣を論じることは、UHFアンテナを買えば無料でTV番組が見られるのに、なぜ、スカパー!やWOWOWに加入するのかと聞くことと同じぐらい、不毛なことにように思われます。

    こう考えていきますと、話題を有料メルマガに限定しても、情報量(文字数)を比較することも無意味となります。例えば、「A」という有料メルマガ(月額500円)は毎週配信で1回あたり10万文字なのに、「B」という有料メルマガ(月額1000円)は月2回の配信で、1回あたり1万字しかない。このような場合、「A」と「B」を比較すると、「A」の方が情報量が多いという結論が導き出されます。

    しかし、「B」よりも「A」の方が優れているとは限りません。結局は、読者がどのような情報を欲しているかが重要となるからです。100円で購入できる10リットルの「水」よりも、1000円する0.05リットルの「栄養ドリンク」の方が重宝される場合は、いくらでも存在するのです。

    ◆広義すぎる「有料メルマガ」という言葉

    情報量を比較しても意味がない。確かに「その通り!」なのですが、そうは言っても、月額1000円(月4回配信)の有料メルマガの文字量が、1回あたり5000文字程度だったら、「それって、どうよ?」と思ってしまうことも事実です。

    書店で本を買う場合ならば、そのボリューム感(ページ数)を、手に取って確認できます。また、アマゾンでもページ数を確認することは可能です。しかし、有料メルマガは、「初月無料」や「サンプル号」がある場合を除き、実際に購読するまで、そのボリュームを確認できないのです。このことは、有料メルマガの「課題」と考えてしかるべきです。

    こうした「課題」が発生する原因の1つに、「有料メール“マガジン”」という言葉が、あまりにも広義に使われていることがあると、私は考えています。現状では、1回あたり10万文字を超えるような、文字通り「マガジン」のような内容でも、1回あたり5000文字程度の「薄い本」のような内容でも、同じく「有料メルマガ」と呼ばれているのです。

    2014年。もし、イケダハヤト氏が予感するように、有料メルマガが「第二弾の花盛り」(http://www.ikedahayato.com/20131211/1532427.html)になるとしたら、有料メルマガは、二極化が進むと考えられます。具体的には、紙の雑誌の代わりとなるような「マガジン」と、あくまでも小規模な個人メディア、言うならば「同人誌」に分類されると考えております。仮にネーミングをするならば、従来通りの「有料メルマガ」と「有料同人メール」となるでしょうか。こうしたネーミング予想は、ほぼ確実に外れるため、無意味な気もしますが……。

    というわけで、コミケの情報収集に戻ります。
    チャンネル会員ならもっと楽しめる!
    • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
    • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
      • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
      • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
    ブログイメージ
    渡辺文重の有料メルマガ批評
    更新頻度: 不定期
    最終更新日:
    チャンネル月額: ¥550 (税込)

    チャンネルに入会して購読

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。