この記事は2006.09.07号の『週刊文春』にて掲載されたものです。 終戦記念日、小泉純一郎首相は靖国神社を参拝した。参拝前、小泉首相は、記
者団に対して盛んにこう語っていた。
「日本の首相が戦没者に哀悼の念を表明するために参拝するのは当然だ。いつ
行っても批判される。それならいつ行っても同じでしょう」
これまでは中国・韓国などの近隣アジア諸国に配慮する形で、参拝日をずらし
ていた小泉首相だが、今回は事前のこの言葉が示す通り、8月15日の参拝を断
行した。
　

　日本はデモ、欧州はプロテスト……。　デモは「デモンストレーション」の略、本来、宣伝・広報などのための実演、音楽や劇団の演技という意味合いで使われているが、日本においては、いわゆる集団的な示威・抗議行動の「デモ」の意味で多用されている。　

　「２４時間テレビ『愛は地球を救う』」　多くの日本人が知っている日本テレビの長寿チャリティ番組である。　第一回は１９７８年、小学生の頃、会場であった日本武道館まで自転車を転がし、募金箱に小銭を入れた思い出が甦る。黄色いTシャツを着たタレントたちが、自ら募金箱を抱え、頭を下げる姿はまだ小学生の私にとってはそれだけで十分に感動的であった。