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2013年3月の記事 5件

【夜のズバッ!と生ステーション】第7回「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」全文書き起こしPART.2

藤本 テーマが地味だねえ。 三橋 (笑) 上杉 別にテーマが変わってもいいんですよね。ということで、あらためて、皆さんこんばんは。「夜のズバッ!と生ステーション」これもだんだん慣れてきたと同時に、ダラダラ感がいい感じですね。このグダグダ感が。ということで、ネット選挙の、要するに先ほど岡田克也副総裁と。あ、元副総理。 藤本 前副総理。前幹事長、民主党幹事長。 上杉 今国会で通るのかどうなのかっていうことも含めて。どうなんですかねえ、結局通るのかなあ。いつも、毎回毎回この法案って通す通すと言っておいて、最後廃案になったりするんですけど。 薬師寺 有料もこの話でいくわけね。 上杉 もちろん、別の話でもいいんですけど。取りあえず。 薬師寺 なんか、ずいぶん岡田さんのこといじめてたじゃないですか。 藤本 (笑) いやいや、いじめてはないですよ。民主党はネット選挙を取ると、あんまり意味ないかなっていう話は岡田さんにはしましたけどね(笑) 要は、選挙する人が法案つくっても、自分たちに都合のいい法案しかつくらないから、なんかあんまり期待できないのね。だから、参議院選に向けてネット選挙解禁だとか言っている割には、いわゆる今までやっていたことのパターンをネットにはめるだけかなっていうのが、今の自公の法案の中身はそんな話。だから、「ネット選挙だ!」って画期的になにかが変わるような状況には、公選法が改正になってもたぶんならない感じがするねっていうのが感触ね、きょうまでの。 上杉 あとは、ネット選挙解禁っていっても、どこまでやるかで全然違いますからねえ。 藤本 違う、違う。まったく違うでしょ。分かってないから(笑) ネットの特性ということをね。利用する側の発想でしか考えていない。使う側の勝手でものを考えればいいんだけど、やっぱり政治家って自分たちの都合のいいネット選挙しか考えてないから、たぶんあんまり期待できないよねって僕は思う。 上杉 総務省はやってもいいと思ってるんでしょうけど、実は警察庁とか面倒くさいと思っているじゃないかと思うんですよね。だってこれでまた、ただでさえ公職選挙法違反とか政治資金規正法違反とかってよく分かんないし、捜査するにあたっても相手が政治家の場合、バッジの場合は気を遣うわけですよね。非常に面倒くさい。 薬師寺 でもこれは客観的に証拠が残ってしまいますから。 藤本 出したものはね。 薬師寺 出したものはね。だから、証拠が公になったものばっかりだから、捜査取り締まり自体は簡単・・・ 藤本 たぶん全員選挙違反に引っかかるような(****キワイ@00:36:24)とこになっちゃうわけよ。誰をいけにえにするかっていうところが恣意的になっちゃうから怖いねっていう。岡田さんはそれを言っている。だったらもうオープンにしちゃう。 上杉 どういう点を違反にする・・・ 藤本 いやあ、だから微妙よ。 薬師寺 今度は全部オープンだから、同じことをやってるのにこっちだけ違反にして、こっちは逃すということはできないはずですよ。だから、北海道はここまで選挙違反にしたけど、九州はお目こぼしするっていうわけにはいかないはずです、同じ行為をしたらね。例えば、メール送信の制限を破ったとかね。だから、そういう意味では・・・ 上杉 メール送信はだめなんですか? 藤本 いやいや、まだそういう細かいことはいってない。 薬師寺 案が出てるだけだけどね。だから、そういう意味では透明性がおのずと生まれるんじゃないですか。 上杉 メールは、だって、ネットっていうか、ネット選挙とあまり関係ないような気がするんですけどねえ。 藤本 だから、有権者同士が「この人に入れようね」っていう話と、候補者が「入れてね」っていう話で。候補者が「入れてね」っていう話は、今までも電話とかはがきとかでやるわけじゃないですか。はがきとかもそうだけど、やっぱりある種選管の枠の中でやるわけでしょ、はがき何百枚とかさ。なんかスタンプとかなんか押すんですよね。 上杉 法定ビラとか法定はがきは、最初言ったように制限つけないと、お金のない人は損するんですけど、メールは無料ですから、制限する必要はないと思うんですけど。 藤本 だからやったほうがいいよね。 薬師寺 やればいいんじゃないですか。 上杉 1億だろうが2億だろうが、出しても別にゼロ円ですから、事実上。なんでそれで制限つけなくちゃいけないのか。 三橋 でも、メールいっぱい来たら、その人に投票したくなくなるかもしれないですね。なんか迷惑メールみたいで。 上杉 それもまた一つですよねえ。 藤本 あんまりしつこく迫られるとさあ、いやだなあってなっちゃう。 上杉 メールの制限を、どこで話し合っているのか分かりませんけど、制限しようとしている時点で、ネット選挙の意味を分かっていないっていう感じですよね。 薬師寺 うん。 上杉 大丈夫かなあ、日本。 藤本 コストが掛からない、ネットをやると。コスト勝負で今までやってたものがあるわけでしょ。そうすると政権与党が強いわけよ。もう金に任せてさ、ガンガンやるみたいなの。だけど、それに代わるツールが出てきちゃうと、政権与党の優位性がなくなるかもしれない。 三橋 次の選挙をネット選挙でやることで、ネット選挙でやらない選挙と結果に影響があったりとか、違ったりとかするっていうことはあるんですか? 多少は? 上杉 今、与党とか、大きな政党はそうでしょう。あと、例えば公明とか共産とか、組織政党は損ですよねえ。損ていうか、相対的に。要するに、自分たちは有利なのは組織選挙ですから、それが新しい政党とか小さな政党とか個人はできないんで、相対的に優位性を保っていたんですけど、それが若干できなくなる可能性があるんで。 藤本 だから、新聞社が選挙公報の予算が、執行が少なくなるとかさ。そういうのはあるかもしれない。選別するよね、メディアをね。 上杉 むしろメディアが一番困るんじゃないですか、ネット選挙解禁したら。現存のメインストリームメディアが。要するに、テレビなり新聞なり。例えば政権放送とかは意味なくなりますからねえ。 薬師寺 ネットでやればいいよね。 上杉 一生懸命やってた番組出て。まあ、テレビは「ああ助かった」っていうのありますけど、今度新聞のほうは選挙公報とかも事実上一個一個やらなくても、別にもうネットで流してもいいでしょう、同時にってなると、その歯止めがきかなくなっちゃうとか。あるいはネット選挙やると、選挙特番があんまり意味がなくなっちゃうんじゃないですか。自分たちで勝手に規制しておいてやってる選挙が解禁になってしまえば、例えば選挙中に各党首を呼んでとかやって、あまり意味のない言葉に意味付けしてニュース番組つくってたのが、どんどんどんどんみんなが呼び出せば、テレビなんか見なくても別に選挙分かるよってなっちゃうんで。実は、大手メディアが一番仕事がなくなっちゃうんじゃないかなと思うんですけどね。 藤本 まだ形が見えないから、盛り上がらないね、このテーマね(笑) 薬師寺 強引にね、話を変えればですね。 上杉 強引だあ! まだ大丈夫ですね。 薬師寺 このネットの話は法律がどうなるか、実際どうなるか、見なきゃ分からないですけど、岡田さんの顔は変わってましたね。 藤本 うん。真剣にしゃべった(笑) 上杉 (笑) 柔らかい顔になっちゃった。 薬師寺 あの変化に、今の民主党の状況が象徴されているような気がしてね、少し不安にもなりましたね。  

【夜のズバッ!と生ステーション】第7回「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」全文書き起こしPART.2

【夜のズバッ!と生ステーション】第7回「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」全文書き起こしPART.1

上杉 はい、今月もやってまいりました。ニコニコ生放送「夜のズバッ!と生ステーション」第7回目になります。カメラはどれだ? これか。はい。ということで、今月のテーマタイトルは、なんか裏番組というか表番組でも同じことやってんですかねえ。インターネット選挙、これについて「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」。きょうのテーマはこれでいきますが、今国会で、少なくとも参議院のほうはネット選挙法案がようやく、やっと通るということが話になってますが、実際どこまでいくかというのは、まだまだ予断を許さない状況ですが、いずれにしろネット選挙解禁というのが、日本の選挙上の大きな転換点になると思われるテーマを、きょうは1時間たっぷりとお話をしたいと思います。というか、皆さんと議論させていただきたいと思います。 ということで、おなじみのレギュラーですが、私上杉と、きょうも週刊AERA記者、三橋麻子さん。よろしくお願いします。 三橋 よろしくお願いします。 上杉 そして、いつものレギュラーコメンテーターの、元朝日新聞政治部長、現東洋大学社会学部教授の薬師寺克行さん。よろしくお願いします。 薬師寺 よろしくお願いします。 上杉 そして、政治ジャーナリストの藤本順一さん。よろしくお願いします。 藤本 よろしくお願いします。 上杉 きょうはなんか若干もうすでに。 藤本 ちょっとねえ、さっき某民主党副総理と一杯、前副総理と一杯飲んできたもんですから。さて誰でしょう。みんな忘れてるよね、もうね。民主党政権のときの閣僚とかはね。 上杉 分かりますか? なに田さん? なにを話してきたんですか? 藤本 ネット選挙について。一番岡田さんがネット選挙のオープン化に熱心だった人だから、いろいろ意見を伺ってまいりました。 上杉 はい。ということで、三橋さんはなにか。 三橋 ここで、ですか? 上杉 はい。どうぞ。今、自分の番組の画面を出そうとしてるんで。 三橋 では。上杉隆の東京脱力チャンネルは、メールマガジン連動型のメディア報道番組です。東京脱力チャンネル有料会員になっていただければ、有料無料すべての動画が閲覧できますし、過去のメルマガを含め、すべてのメールマガジンを読むことができます。上杉隆の東京脱力チャンネルページ一番下の右に登録ボタンがございますので、そちらから登録ください。 上杉 はい。なんか自分のパソコンでニコニコに行けないんですけど、どうしてですかねえ。まあ、いずれにしろ、ネット選挙ということで、薬師寺さん、大学ではインターネットを含めたメディアを教えていらっしゃるということなんですが、どういうものを教えてるんですか?   

【夜のズバッ!と生ステーション】第7回「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」全文書き起こしPART.1
上杉隆のニッポンの問題点

メディアカンパニーNO BORDER代表 上杉隆が政治からゴルフまで大手メディアが取り上げることのできないニュースを続々配信します。他メディアでは絶対に知りえないスクープも、権力からの圧力に屈することなく、真相をお伝えします。

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上杉隆

株式会社NO BORDER 社主。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局・衆議院公設秘書・「ニューヨークタイムズ」東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。政治・メディア・ゴルフなどをテーマに活躍中。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『ジャーナリズム崩壊』 『続・上杉隆の40字で答えなさい』『オプエド』『失敗から人生はゼロになる』などがある。

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