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記事 3件
  • 【スマートビエラ騒動と濡れ手に粟のテレビ局】

    2013-09-27 08:30  
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    今年7月、日本の未熟さを示すニュースがまたしてもネット界を賑わせた。いや、日本の未熟さではない。正確には日本のテレビ局、マスメディア、言論空間の未熟さを示す情けないニュースだ。 パナソニックが発売したネット対応テレビ、「スマートビエラ」、このCMが民放各局で拒否されているという驚くべきニュースである。パナソニックといえば2009年度の広告出稿料が東京電力などの電気事業連合会に次いで日本で2位の企業だ。その得意先のCMを拒否するというのだから、相当のものだろうと推測される。 
  • 【日本の首相のウソは世界を廻る】

    2013-09-14 09:54  
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    きょう(9月7日)、アルゼンチンのブエノスアイレスでのIOC総会で2020年夏の五輪開催都市が決定する。  決戦までの残ったのは東京、マドリッド、イスタンブールの三都市。東京に決まれば1964年以来2度目、マドリッドとイスタンブールならば初開催となる。  前回、コペンハーゲンでのIOC総会、東京は二回目の投票で落選した。しかも一回目の獲得票よりも数を減らす(マイナス2票)という失態を演じ、招致活動の問題点が多く指摘された。  一方で、当選を果たしたリオデジャネイロは、ルーラ大統領、メイレレス中央銀行総裁、サッカーの王様・ペレ、テニスのクエルテンをデンマークでの総会に送り込んで、最後の訴えを繰り広げた。2回目、3回目と投票を重ねるごとに票を増やし(20票ずつ)、最終的にはダブルスコアでマドリッドを退けた(34票差)  2位になったマドリッドは、フェリペ皇太子とサッカー界の若きスター、ラウルを会場に送り込んだ。しかも、ラウルはメディアセンターまでやってきて、世界中から集まって来た記者たちにサインを書き続けるサービスまでしていた。 シカゴは、オバマ大統領が夫妻でコペンハーゲン入りした。またプレゼンではシカゴ出身の歌手などが積極的に参加して、華やかさを演出していたが、一回目の投票で姿を消した。  4年前、IOC総会の取材で現地コペンハーゲン入りしていた私は、結局、東京がいったい何をどうしたかったのか、皆目、見当がつかなかった。  オリンピックを呼びたいのか、観光都市としての東京をアピールしたいのか、アジアでしか通用しない日本人の歌手を宣伝したいのか……。  果たして、東京の内向きのキャンペーンは改善されたのだろうか? 投票開始まであと半日を切った。  今回、私は最大のライバルであるマドリッドの地から、投票結果を見守る。※  Daily NO BORDER用にこの草稿を書いていた直後、マドリッドの落選が決まった。  市中央部の独立広場に集まったマドリッド市民の大半はあっという間に帰途に着き、残った者たちからは怨嗟の声が聞こえた。  なにしろ3回連続、計4回目の落選である。少なくとも12年分の期待が一瞬にして砕け散ったのである。残念という言葉では片付けられない悲哀が広がるのも無理ない。  
  • 【オバマ米大統領 シリア軍事介入回避の可能性】

    2013-09-02 08:00  
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    シリア情勢が緊迫している。 オバマ米大統領が会見を開き、噂されているシリアでの化学兵器の使用について、何らかの声明を発表する見込みだ(日本時間:9月1日午前3時)。 CNNによれば、現在バイデン副大統領、ケリー国務長官らがホワイトハウスに参集し、協議を続けている模様だ。 8月30日、ケリー長官は、アサド政権が化学兵器を使用し、子供426人を含む少なくとも1429人を殺害したと断定している。 さらに長官は、化学兵器使用に関しては、米国の安全保障と信頼、そして国益に関わる問題だとして、米国が何らかの行動を起こすことを表明している。 果たして、本当にシリアは化学兵器を使ったのか? と書いたところで、ホワイトハウス前にオバマ米大統領がバイデン副大統領を伴って現れ、「シリアへの軍事介入を行なう」と宣言した。 オバマ米大統領は、9月9日までには議会を緊急召集し、承認を求める方向だという。ただし、仮に議会の承認が得られなくとも、大統領権限で軍事介入は可能だと付け加えた。 「米国は、ダマスカスで起きている悲劇から目を背けるわけにはいかない」とオバマ大統領。 これによって、米国のシリアへの軍事介入は確定的になった。 (ここまではDAILY NO BORDERに寄稿したもので、以下がメルマガオリジナルである)