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2012年11月の記事 12件

ネットと政治 時代の先頭に立つ政治家は誰だ?

自由報道協会での都知事選予定候補者討論会が終わった。きのう(25日)のことだ。今日からは衆院選の各党代表者の記者会見が始まっている。早速現在、山口那津男公明党代表の会見が自由報道協会で開かれている。きのうの会見では、候補者たちはツイッターやブログなどでの告知し、主催側の自由報道協会もネットのみの告知だったが、視聴者数は約三万人(ニコニコ生放送等)を超え、通信の世界でも確実に政治への関心の高さが上がっていることをうかがわせた。私自身も都知事選候補者討論会では一年半ぶりとなるモデレーター(2011年は東京青年会議所主催)を担った。印象としては、当時よりも議論は白熱し、各候補者ともより深い政策を戦わしていたと思う。とくに松沢成文元神奈川県知事がネット選挙の解禁に触れ、公選法などの矛盾を突いた点や、猪瀬直樹副知事がツイッター利用に触れて、双方向であるネットが政策実行において有用であることを指摘するなど、候補者の間でもインターネットと政治の親和性の高さが浸透してきた印象を受けた。いよいよ日本でもネットと選挙を切り離すことのできない時代に突入したことを実感したものだ。それに比して、圧倒的に遅れているのは政治と行政と大手メディアである。日本のこの分野での決定的な環境整備の立ち遅れは、米国や欧州は言うに及ばず、アジアや中東、あるいはアフリカ、南米などと比べてもうんざりするほどの劣悪さだ。 

ネットと政治 時代の先頭に立つ政治家は誰だ?

「週刊朝日」の連載中止は、雑誌の自己否定 「夜のズバッ!とマスコミ検証!」全文書き起こし(後半)

メディア界に激震をもたらした『週刊朝日』問題。それからおよそ2週間経った2012年10月30日、元ジャーナリストの上杉隆の番組「夜のズバッ!とマスコミ検証!」が、niconicoで生放送されました。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」と連動する番組としては第3回目。キャスターに花音(かのん)さん、ゲストに政治ジャーナリストの藤本順一さんとノンフィクション作家の森功(もり・いさお)さんを迎えました。 今回のテーマは、大阪市の橋下徹市長の出自などを報じた『週刊朝日』(朝日新聞出版・10月26日号)の連載記事について。この記事をめぐっては、橋下市長が出版元の朝日新聞出版だけではなく、親会社の朝日新聞社を痛烈に批判。朝日新聞出版は謝罪と編集長の更迭、さらに連載中止に追い込まれました。 番組後半の有料放送部分では、橋下市長が朝日新聞の取材拒否した手法について上杉が意見を述べました。「公人としてちょっとフェアじゃないと私は思いますけど。関係ないところに圧力をかけるわけですから」とした上で、次のように指摘しました。 「(圧力をかけられる方が)僕は問題だと思うんですよね。やはりメディア機関であるんだったら、そういうのがあっても、本気でやったんだったら『ノー』と言うぐらいの気概がないといけない」 さらに上杉は、「簡単に(連載を)取り下げるということは、雑誌自体が否定されたというか、自己否定したんじゃないか」と指摘しました。「上杉隆の東京脱力チャンネル」に加入すると、放送後半の全文書き起こしが読めます。

「週刊朝日」の連載中止は、雑誌の自己否定 「夜のズバッ!とマスコミ検証!」全文書き起こし(後半)

【ニュースの見方】誤報の本質 BBCとNHK

※ はじめに11月15日、私(代理人・永田町総合法律事務所)はNHNJAPAN(旧ライブドア)、アゴラ研究所、池田信夫氏の3者を名誉棄損で東京地方裁判所に提訴した。今後の経過などについては、これまでと同様の方針でHPなどに掲載する予定だ。双方の準備書面などが整い次第、その内容をお伝えしようと思う。親愛なるメルマガ読者の皆さんには、いましばらくの猶予をお許しいただきたい。さて、今後、当メルマガは【時事】(ニュースの読み方、ニュース解説)、【政治】(選挙情報、政局含む)、【メディア】(ジャーナリズム、記者クラブ)、【40万メモリーク】、【エッセー】、【日記】、【速報】など大まかな項目ごとに届けていく予定だ(たぶん重複もある)。ということで、本日は【時事】、次の「ニュース解説」を行おうと思う。                ※「BBC誤報問題」、なぜ、このニュースが世界中で大きな話題として扱われて、英国のメディアを揺るがす大事件となっているのか。はじめに答えを述べれば、実は、BBCが大きな誤報をしたということ自体がこの問題の本質ではない。そもそも、BBCは一年にいくつもの誤報を出しているし、今回もその誤報そのもの、それ自体を問題しているわけではないのだ。では、何が問題となっているのか? それは今回のBBCの報道には、世界のジャーナリズム(メディア)の原則(ルール)から著しく逸脱する行為があったからに他ならないからだ(除く日本)。さて、それは何か。若干勿体ぶりながら、BBCと同じ業態の公共放送であるNHKのニュースを引用しながら、解説を加えてみよう(〈  〉は引用)。 

【ニュースの見方】誤報の本質 BBCとNHK
上杉隆のニッポンの問題点

メディアカンパニーNO BORDER代表 上杉隆が政治からゴルフまで大手メディアが取り上げることのできないニュースを続々配信します。他メディアでは絶対に知りえないスクープも、権力からの圧力に屈することなく、真相をお伝えします。

著者イメージ

上杉隆

株式会社NO BORDER 社主。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局・衆議院公設秘書・「ニューヨークタイムズ」東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。政治・メディア・ゴルフなどをテーマに活躍中。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『ジャーナリズム崩壊』 『続・上杉隆の40字で答えなさい』『オプエド』『失敗から人生はゼロになる』などがある。

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