今年の1歳セールも終了しました。弊社は中間価格以外はすべてダウン。平均が下がって中間価格が上がったわけですから、ホームランより二塁打が増えた印象です。売上に関しては、「絶対やばい」と。それくらい去年の今頃は、「この弾ではホームランは期待できなさそう」という見解でした。市場バブルにも助けられ目標の4億を大きく上回る5億達成です。ただ、市場バブルに助けられとはいいましたが、要所要所をきっちり仕事ができたのは大きいと思ってます。それは、得意の非主流種牡馬を高額で売ることや、「どうやってこの子を売ったらええんやろ？」と感じるくらいの難しい子の行先を見つけたことですね。ここからはもう少し、細かくデータを紐解いていきましょう。　

いやあ～～いろいろと厳しいセールでした。端的に言えば、「もうみんなお腹いっぱい」。そういう状況です。セレクション→絶対いいの買ったる！！高いのもドンドンいくぜ！！！サマー→セレクションでは買えなかった。いいものを絶対買うセプテンバー→サマーではなんとか買えた。もう少しリーズナブルであと数頭そろえようオータム→もう今年はお腹いっぱい。安くていいのがいれば、まあ買うかなあ。オータムだし、無理はしないそんなメンタルの中で行われるセールですから、値段は全く伸びません。生産馬１５１キョウエイルフィー２０２２はセプテンバーでも間に合う子だったのですが、「おれはこの馬でオータム最高額を狙うぜ」とイキった結果が５６０万円ですよ。笑えよ、みんなまあ今回の件で、セプテンバー以内に上場しなきゃダメだってことがよーくわかりました。勉強代ですね。４０１のシルクドレスも８００は取れそうな馬体だったんすけどねえ。血統薄

全体は売れに売れていた。時間が遅くなっても売れていた。（上場番号による値段の有利不利はありますが)ここまで売れると、無策で来年も同様のセリを行いそうだけど、来年への提案をメモ書きするよ。　

とってもバブリーなセールでした高く売るために必要な条件がみえてきましたよ・父・若い母馬（競走実績があるとな）・生産牧場・馬体・レポ毎年言っておりますが、セレクションセールはコンサイナーの腕を競うセールではありません。大手生産牧場が庭で売っていた馬たちをセリに上場するようになってそれが顕著。うちらは毎年採れるブドウの質で値段が左右してしまいますが、大手はそれがないに等しい。最初から白旗です。でも、そこで拗ねて何もしないで上場するのはよろしくないなと思う。自分らの置かれた環境に絶望して自暴自棄になってもしゃあないもん。ここ数年で鍛えられました。センター返しを意識して、こつこつこつこつとできることをやっていくしかありませんな。ゴルフでいえば常にパーで回ってくるイメージ。きっとそのうちホームランやバーディorイーグルがでるよ。めげずに頑張ろう。さて、もう少し掘り下げてセールを見ていきましょう