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2024年11月の記事 15件

タイミー

優駿もアローも種付け料が発表されました。いやあ、しかし、悩みますね、配合に。来年はシルバーステートが600万に爆上がりした世代で130頭ほどが配備されていることを考えると、「当たり年」になりそうな予感がしています。来年の種付け料は500万円(゜-゜)。なやみますね。シルバーステートは芝でしか活躍馬が出ていない、一番ディープの後継っぽい種牡馬です。地方競馬に流れない分、もしかしたら、来年の2歳芝路線を席巻している可能性は充分にありますね。ただ、ダートをこなさない分、中途半端な繁殖との配合はオススメできないですし、勝ち上がり率にかなり影響がありそう(゜-゜)。キズナの勝ち上がり率はダートブーストもありますしね。芝オンリーで2020年世代は勝馬率4割。2021年世代は2割6分、初年度は2割9分。かなり頑張っている。大物っぽい大物が出ていないのが気になりますが、日高産ばかりのなかで「よーやっとる」。セリでもそこそこ売れてますしね。ただ、種付け料がな。うーむ。悩みます。同様に、モズアスコットは350万据え置きで、やや割高な印象。良い種牡馬なんすけどね。250万ならなあとおもいます。こちらはオーナー所有で単年株が出回りません。はあ、おかねほしいよお。というわけで、今日はタイミーのお話です。 

青年部研修会

先日、青年部研修会において、血統評論家の方を交えたパネルディスカッションに参加してまいりました。 リーディングTOP10の種牡馬やナダル、シスキンと言った今後楽しみな種牡馬の傾向や、配合のコツなど90分、しっかり聴いてきました。特に質問する事もなかったのですが、話を聞く中で新たな配合候補が藤沢の中で湧き出てくるため、また配合に悩まされる毎日です。特にシスキンは推されている印象で、種付け料は微増。初年度はケガの影響で産駒登録が少ないながらも、活躍馬がでていますし、かなり確度の高い種牡馬といっていいのではないでしょうか。配合はアンブライドルズソングと母系のBest in Show(アーモンドアイなど)、Gone Westを意識していくと良さそうです。そのほかには、モズアスコットの話題も。ガリレオ系だが、フランケルは隔絶された種牡馬で日本向けの良いスピードを持っていて、本馬は母父ヘネシーが良い味をだしているかもしれません。アララト山にどうだろう。あとは、サリオス、チュウワ、キングリー、カラヴァッジオなど。サリオスはハーツよりは脚向きも見やすいが、ハーツっぽいハの字に前肢を振る歩様で、そのあたりは似ています。トニービンが入ると、そういう歩様になりがちですね。牝系はドイツのSライン、短距離もドイツオークスもぶっちぎる系統はマンハッタンカフェ産駒なんかも同じなので、そういう使い方ができます。脚元もシュッとしていて、サリオス≒マンハッタンカフェのイメージです。チュウワは49、サウス、エンドスウィープと合いそうF4はダンジグ、ミスプロなどの早いものを混ぜましょうそして、みんな大好きカラヴァッジオは、牝系がアウトサイダーといいますか、ストームキャット以外は亜流の血脈で、日本において、なんでも選べるのが強みです。このあたりはダークエンジェルと同じ匂いがします。ただ、レイデオロの時にも話題になったのですが、配合は「召喚の儀」。テキトーな詠唱や魔法陣を描くのではなく、隠れた名牝を呼び起こす術式という意識が必要です。レイデオロの場合、ウインドインハーヘアのクロスが意識されますが、本馬はヨーロッパにありがちな小さいステイヤータイプの体型なのに、それをクロスして呼び起こすのは、闇雲すぎます、とのこと。なるほどなあ、と納得です。配合は召喚の儀、間違いありません。というわけで、今日は種牡馬につてい、特に「ナダル」についてお話したいと思います。 

2025年度社台スタリオン種付け料

寒くなったり暑くなったりと気温の変化が目まぐるしくですね。身体がついていけません。さて、昨日夕方に社台スタリオンの来年度種付け料が発表されました。大方の噂通りで、ナダルは300万から1000万円におおはばアップですが、昨年のスワーヴリチャードに鍛えられている藤沢は、びくともしません。キズナも今年、リーディングを取りそうですから、妥当な数字かな?と思います。ただ、キタサン、イクイが2000ですからね。同じ2000なら、そっちを付けたくなりますわあ。とはいえ、藤沢牧場には関係のない、アッパー層向けのはなし。必死に「ナダル1000万」に皮肉発信をするSNS界隈を見ていると、「お前が貧乏なだけやろ」で終わり。価格が見合わないと思うなら、ルヴァンス、マクフィあたりを配合すればいいですし、社台SSのラインナップを見ていると、アッパー層からダウナー層までに刺さる、幅広い布陣だなと感心しています。長期的な展望より、獲れるときに獲っておけと思いますわ。といいつつ、こんな値段で誰がつけるの??と思う藤沢も、勿論、下の方の人ですけどね。サートゥル1000万もびっくり。ナダル、マーズに比べるとすごーーく地味。ここから、重賞戦線で活躍馬を多数だすとも思えないんだけどなあ。上のクラスにいけばいくほど、キタサン、キズナ、エピファ、イクイ、カナロアと戦わなければいけないんでしょ?つらいさて、そんな中、ニューイヤーズは外に行き、クリソベリルはこっそり値下げ。クリソは兄姉もしっかり結果を出しているので、ほぼ失敗しない種牡馬とにらんでいます。サリオスもその理論からいくと、同様ですね。クリソは牝馬が良さそう。ゴールドアリュール後継の中でも、稀にみる「フィリーサイアー」になると予想しています。理由はありません。なんとなくです。というのも、クリソの牝馬しか触ったことがないからなんですよね。すみません。ただ、今年触った、キャスノワゼット2024♀(父クリソベリル)が相当よかったんですよねえ。シャキシャキしていて、やる気もあって、身体の大きさを充分に理解して、うまく身体を使えている印象でした。トモ尺が少し足りないから、繁殖としてはちょっとでしたけど、D1800くらいで走るんじゃないかなあ。ニューイヤーズはこっち来た方が幸せね。走るけど、ナダルに比べて地味なんだな。芝もこなすのに(´;ω;`)というわけで、ここからはその他種牡馬の藤沢レビューを紹介します。 

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サラブレッドの生産牧場である、藤沢牧場です。

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藤沢亮輔

藤沢牧場取締役、市場コンサイナーであるエバグリーンセールスコンサインメントの代表。

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