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記事 5件
  • 憲法第96条など

    2013-04-26 20:10  
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     石破 茂 です。   較差緊急是正法に基づく区割り法案は、21日火曜日に衆議院を通過、参議院に送付されました。  本会議においては当初欠席・棄権の方向と伝えられた民主党が急遽出席して反対、維新の会は欠席、と野党の中で対応が分かれ、維新の会からは「梯子を外さ れた。もう民主党と共闘は出来ない」との不満が出ている由。一体何をやっているのか、野党そのものが崩壊しつつあるように思われてなりません。  野党時代に審議拒否の是非を巡って自民党内でも見解が分かれたことが何度かありましたが、いかに与党の議会運営が横暴を極め、理不尽であったとしても (実際当時の民主党はそうでした)、審議拒否戦術は全く国民の理解を得ることは出来ませんでした。野党としてはやはりきちんと出席をして、与党の非を鳴ら すことしか採るべき道は無いように思います。
     毎年憲法記念日が近付くと、恒例行事的にマスコミ各社が憲法特集を組み、

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  • 物事を前に進める

    2013-04-19 19:28  
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     石破 茂 です。
     緊急是正法に基づく区割り法案は、16日に議院運営委員会において野党欠席のまま採決、政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会(倫選特委)に付託され、18日から審議が始まっています。  何度も同じことを申し上げますが、この法律は昨年解散時に議員立法として民主、自民、公明、みんな等、多くの政党が賛成して成立した法律と一体をなすものであり、昨年自ら提案し、賛成しておきながら、今度は反対というのは誰がどう考えても全く筋が通りません。  「やり方が乱暴だ」「根回しが足りない」などと言うのは、自分達もこの法案に責任を負わねばならない法案であるということへの自覚がないと言う他はあり ませんし、「もう既に二倍を超える較差が生じている」というのは、法律によって算出の基礎とする人口は(十年に一度の)本格国勢調査に基づくと決まってい ることを敢えて看過した議論です。  このまま

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  • 北朝鮮など

    2013-04-12 21:40  
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     石破 茂 です。  北朝鮮の動向にまだ目立った動きが見られないため、昨日の参院山口補選の出陣式出席ならびにその後の街頭遊説は中止、急に時間が半日程度空いたものの、溜まっていた雑務の処理に時間を費やしてしまいました。  何事も中途半端で、その場しのぎの「やっつけ仕事」ばかりを繰り返しているようで、本当に己の能力の無さに嫌気がさします。
     それにしても、どうしてこんなに講演やテレビ出演が多いのでしょう。  一週間に十数回そのようなことをやっていると、どんどん話す内容の質が低下していくようで、恐怖に近いものを感じてしまいます。  聞いて下さるお客様はその都度異なるのですし、自民党としての発信は多ければ多いほどよいに決まっているので、毎回同じ話でも構わないのだと割り切ってしまえばよいのですがなかなかそのような気分にはなれません。  昨日の毎日新聞朝刊に御厨貴先生が私のことを「政治の伝道師」と書い

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  • 緊急是正法など

    2013-04-05 21:37  
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    石破 茂 です。  昨年11月16日の解散に併せて議員立法によって成立した緊急是正法(所謂0増5減)に基づき、区割り画定委員会より新たな区割り案が総理大臣に答申され、12日にもこれが法案として閣議決定される運びとなっています。 これによって、小選挙区制度となって以来初めて一票の較差が2倍を切り、「一人が2票分の価値を持つ票を持ってはいけない」という憲法上の要請が満たさ れることとなります。一昨年の最高裁の違憲判決にようやく応えることとなるこの法案は1日でも早く成立をさせなくてはなりません。
     昨日の与野党幹事長会談においても「1.998倍などという較差は、すぐに2倍を超えてしまう」「そもそも原則は1対1であるべきだ」「定数削減や抜本改革とセットでなければ駄目だ」などと野党側から異論が続出し、「法案の審議入りをするのも反対だ」という雰囲気。  裁判所が求めているのはあくまで較差の是正であるの

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  • 田中美智太郎氏、選挙制度など

    2013-04-01 09:59  
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    (3/29に書きました。) 石破 茂 です。
     昨日国会内において、高校生たちによる政治に関する討論会が行われ、他党の代表とともに冒頭挨拶をしてまいりました。  私の高校生時代は70年安保も終わって政治の季節も過ぎ去った頃で、このような催しに参加することなど考えられなかったことでしたが、全国から集まった多くの高校生たちに接し、時代の変化を強く感じたことでした。    挨拶の中で私は田中美知太郎氏の講演集「人間であること」(文芸春秋刊)の中の次の一節を紹介しました。  「日本では主権在民などと言いますが、一向に主権在民ではない。いわゆる市民というものは主権者になり、国家全体のことを考え、みんなのために政治を本 当に考える立場にあるのに、『こうしてくれ』とか『ああしてくれ』とかわあわあ騒ぐだけです。『生活が苦しい』とか『月給を上げろ』とかそんなことばかり 言っている。こんなことを言うのは決して

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