• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 4件
  • 参議院選挙スタートなど

    2016-06-24 21:52  
    110pt
     石破 茂です。 参院選が公示となりました。 鳥取・島根合区という広大な選挙区(鳥取県の東端から島根県の西端までは東京・名古屋間に匹敵し、隠岐諸島という離島まで含みます)となった中で、我が鳥取県は自県候補を持たないという実に戦いにくい状況です。 それに加えて「候補者の出せない県(今回は鳥取・高知)は、全国比例から立候補し、日本中から票を集めて当選せよ」などという無理難題を抱えており、今回は私が今まで戦った参院選の中でもっとも難しい選挙となりました。 この合区の不合理性は党の会議で何度も訴えたのですが、決定当時、奇しくも鳥取・高知には自民党現職が居なかったうえに、当該四県のすべてから閣僚が出ていた(鳥取・石破、島根・竹下復興相、徳島・山口国務相、高知・中谷防衛相)という事情もあって、このようなことになってしまいました。 決まってしまったものはどうしようもなく、いかなる事情があったにせよ一議員

    記事を読む»

  • 都知事辞任など

    2016-06-20 10:21  
    110pt
    (2016年6月17日) 石破 茂 です。 舛添知事が辞職を表明し、一連の混乱はやっと収束することになりましたが、推薦した者として申し訳なく思うとともに、何とも後味の悪い、やりきれなさを感じました。
     三年前の五月頃のこと。当時参議院議員として「新党改革」の代表を務めていた舛添氏から、七月に迫った参院選挙を控えて今後についての相談を受け、「しばらく政界から身を退いて充電をしたい」との言葉を聞いた際、次期参院選で彼が無所属として何処かの選挙区から出た場合には、当該選挙区で与党の議席が減るであろうことを党の幹事長(選挙の責任者)として危惧していた私は、とても有り難く思ったことでした。 小なりとはいえ政党の代表を務めていれば、様々な懊悩があったのでしょう。しばらく充電したい、との舛添氏の気持ちも理解できましたし、「自民党に迷惑はかけられない」という言葉をそのまま有り難く受け取りました。その時はま

    記事を読む»

  • 中露軍艦の接続水域侵入など

    2016-06-10 20:01  
    110pt
     石破 茂 です。 私の時間の遣り繰りが下手なせいか、テレビや週刊誌を見たり読んだりする時間がほとんど無いのですが、週刊誌の見出しや早朝の番組を見る限り、世の中は舛添東京都知事の問題一色のように思われます。一時期、有力な次期総理・総裁候補としてもて囃されていたのがまるで嘘のようです。 勿論私は擁護する立場にありませんし、都知事本人が認めているように、都民の信頼を失った責任も、都政の停滞を招いている責任も極めて重大です。 私が幹事長時代に知事選で支持を訴えた責任を回避するつもりもありませんが、ふと新約聖書の中のイエスの言葉である「汝(なんじ)らの中、罪なき者まず石を擲(なげう)て」(ヨハネによる福音書第8章第7節。口語訳は「あなた方の中で罪のない者が、まずこの女に石をなげつけるがよい」)を思い出します。 勿論、選挙によって選ばれる権力者・公人と一般私人が全く異なることもよくよく承知しておりま

    記事を読む»

  • 参院選の論点など

    2016-06-03 17:41  
    110pt
     石破 茂 です。 消費税率引き上げを二年半先送りし、参議院選挙でその是非を問うこととなりました。一年半前の総選挙におけるわが党の公約との整合性、世界経済についての認識、次期税率アップの時期など論点は多岐にわたりますが、これらを前提に今夏の参院選に勝利しなくてはなりません。 本田悦朗・内閣府参与は、月刊誌Voice五月号の「消費税増税は凍結すべし」と題する論考で、「日本に求められているのは金融政策と財政政策を両輪とする強力なマクロ経済政策である。デフレからの完全脱却を果たし、2%程度のインフレ率が安定して持続するようになるまで消費税率を断じて引き上げてはならない」という趣旨を述べておられますが、構造改革と社会保障改革についてほとんど言及がなかったのはいささか残念でした。 ピケティ教授は「5%程度のインフレを10年続ければ政府債務は半減する」と述べていたように思いますし、理屈の上ではそうなる

    記事を読む»