• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 5件
  • 「そうだ会議」「スタバ」など

    2015-05-29 20:56  
    110pt
     石破 茂 です。
     安全保障法制の論議が衆院特別委員会で始まりました。 この種の論議は、賛否の別はともかく、基本的な事項に関する理解の共有がないままでは擦れ違いの議論が続くことになりかねません。 一部では、「集団的自衛権の行使→米国の戦争に巻き込まれる→侵略戦争への加担」という図式が描かれているようですが、「戦争」はそもそも国際法上違法とされているのですから、論ぜられるべきは「国際的に一般的とされる自衛権行使と我が国における自衛権行使との相違」などのはずであって、このような図式は最初から当てはまりません。 また、抑止力とリスクの関係についても「誰に(何に)対する、誰の(何の)、どのような抑止力やリスクなのか」を明確にした質疑を期待するものです。
     岸内閣以来、日本が外交の基本方針としている「国連中心主義」との関係についても今後論じられることになるかもしれませんが、その際には、 ・ 米国な

    記事を読む»

  • 大阪の住民投票など

    2015-05-22 19:22  
    110pt
    石破 茂 です。 大阪の住民投票は、どこまで論点、メリット・デメリット、それに伴うリスクを明確にし、市民が判断できる情報が提供されたのか、いま一つよくわかりません。 維新の会代表が市長、幹事長が知事を務めていながら、「大阪市を廃止しなければ大阪府との二重行政が解消されない」とするのは何故なのか。住民が区長や区議会議員を選ぶ特別区を作って、大阪市の出先機関でしかない区役所から、より住民に身近な特別区に移行が出来たとしても、それで二重行政は構造的に生じなくなるのか。 素朴な疑問は残ったままでしたし、法定選挙費用の規定など、公職選挙法の適用が一部に及んでいないために、宣伝費用が使いたいだけ使えるようなこととなり、資金力で有利・不利が左右されるようなことがあってよいのか、という問題も残されました。
     大阪の自民党については、当時多くの議員が当選目当てで維新に移る中、敢えて野党だった自民党に残り、党

    記事を読む»

  • 防衛省設置法改正など

    2015-05-15 19:30  
    110pt

     石破 茂 です。
     ネパールにおいて、今週もまた大きな余震が発生しました。各国による支援が行われており、我が国も自衛隊の医療チームを派遣して現地において献身的な活動を展開しています。 内陸国であるために多くの困難があるでしょうが、このような時に航空自衛隊がC-17のような大型の輸送機を保有していれば、更に大きな支援が出来たのではないかと思われてなりません。現在我が国が保有するC-1、C-130では航続距離、輸送量に限界があり、特にヘリコプターのような大きな機材を運ぶことはできません。ヘリを現地に運べれば、端末輸送に大きな力を発揮します。イラク派遣の際、毎回ロシアのアントノフ輸送機をチャーターせざるを得ず、東日本大震災の時も輸送力の不足が指摘されたのですが、C-2の完成が遅れており、なかなか大きな改善を見るに至っていない気が致します。
     本日衆議院を通過した防衛省設置法改正による自衛隊の

    記事を読む»

  • イコモス勧告など

    2015-05-08 21:20  
    110pt
    石破 茂 です。
     大型連休も終わったのですが、まだ首都中枢は静かな雰囲気が漂っています。土・日を挟んで来週から本格稼働の体制に入ります。 ネパールの災害、安倍総理の訪米、箱根の火山活動、「明治日本の産業革命遺産」のユネスコ世界遺産登録への勧告などいくつかの重要なニュースはありましたが、私自身は久々にゆっくりとした時間を過ごすことが出来、来し方行く末に思いを巡らしておりました。こんなことは議員になってからの二十九年間で初めてのことであったようにも思います。本当に有り難いことでした。 連休中もお仕事に忙殺された多くの皆様、本当にお疲れ様でした。
     「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産の登録は内閣官房の所掌であり、私が担当大臣を務めております。韓国からは強い異議が唱えられておりますが、時期が同国が問題としている徴用工の時期とは明確に異なること、この問題を政治の争点にするべきではないとの日本政府

    記事を読む»

  • 隠岐諸島訪問など

    2015-05-01 19:52  
    110pt
     石破 茂 です。 連休の谷間の金曜日、普段と変わらずお仕事の方、いつも以上にお忙しくしておられる方も多く居られることと存じますが、世間一般はいたって静かな状態で、永田町・霞が関でも議員の姿を見かけることはほとんどありません。 閣僚もその多くが海外出張中ですが、私自身は今年は何処の海外にも出かけることなく、いくつかの国内出張、講演、テレビ出演の他は平常通りの仕事をこなします。地方創生関係や歴史物の、以前から目を通しておきたかった書籍、論文などもこの機会に可能な限り読んでおきたいと思います。
     今から三十五年も前の銀行勤めの頃、上司の多くが休みを取る連休中はなるべく出勤したものでした。お客様は少ないし、面倒なことを言う上司も居ないし、溜まった仕事を片付けるなら今のうちだ、と思いました。入行店であった日本橋本町支店に四年間いただけでしたが、あのころが一番楽しかったように今にして思います。
     一

    記事を読む»