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記事 4件
  • 「霞が関文学」など

    2014-10-24 19:49  
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     石破 茂 です。
     仕事柄、毎朝全紙に目を通すのですが、本論を展開した上で、「ただ」と繋いで別の論を紹介し、「成り行きが注目される」「今後議論を呼ぶ可能性がある」と締め括る構成が多く見られます。  公平・公正を期すため両論を紹介するのは当然だ、ということなのでしょうが、この「ただ」という言い方が気になって仕方がありません。  なるべく自分は使わないように気を付けているのですが、時々使ってしまい、反省することがあります。政治家であれ、マスコミであれ、自分は何を言いたいのかをもっと明確にする話法が必要ですね。
     久しぶりに政府に入って、委員会のための想定応答要領を読むようになったのですが、官僚諸氏の作成する文章の中には、何が言いたいのか「よくわからないように」委曲を尽くしてあるようなものが見受けられます。このような「霞が関文学」ばかりだと、委員会質疑を充実させるに資するとは言い難くなってしま

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  • 「まーご」の他界など

    2014-10-17 18:53  
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     石破 茂 です。  地方創生を担当するようになって以来、毎日(本当に毎日、です)多くのご提案をお寄せ頂いております。このテーマに関心を持ち、それぞれの現場で懸命に取り組んでおられる方がいかに多いかを実感致しております。  これが永田町や霞が関を動かす大きな力になれば世の中は随分と変わるはずです。    所謂「ローカル・アベノミクス」なるものは対語である「グローバル・アベノミクス」とは全く趣の異なったものであって、言葉のみが先行することなく、その概念をまず提示することが先決です。  地域経済がいかに公共依存体質を脱し、「自ら考え、自ら行う」体質に変貌しうるかが問われています。  そう言うと必ず「格差が更に拡大するのではないか」との定型的な反論がありますが、なぜそのように決めつけるのでしょうか。「バラマキは駄目だ」と言いながら、一方で「『選択と集中』はまかりならん」と言うのでは、一体何が言い

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  • 予算委質疑など

    2014-10-10 15:59  
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     石破 茂 です。
     昭和39年の東京オリンピックから丁度50年。「あれから半世紀が経ったのか!」、あの時を体感された方はそれぞれの感慨を抱かれていることと思います。  昭和32年生まれの私は鳥取の小学2年生、聖火ランナーが走る県庁近くの沿道で日の丸の小旗を懸命に振ったときのことを鮮明に覚えています。白黒テレビで観た女子バレーや円谷選手が最後にヒートリー選手に抜かれて銅メダルとなった男子マラソン、そして何故か閉会式の場面が妙にカジュアルであったことが強く印象に残っています。
     「東京タワー、東海道新幹線、東京五輪」という高度経済成長三点セットは、五十年の時を経て「東京スカイツリー、リニアモーターカー、二度目の東京五輪」に姿を変えましたが、これでは発想的にあまり変わっていないのではないか、との批判は、ある意味当たっているのかも知れません。  日本を取り巻く内外の情勢が全く変わってしまっている

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  • 「地方創生国会」など

    2014-10-03 19:32  
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     石破 茂 です。
     臨時国会が始まり、衆参本会議、予算委員会の質疑が続いています。  地方創生国会、とも言われていますが、このテーマに与野党の別はなく、闊達かつ建設的な議論を期待したいところです。野党のご提案でも、参考にすべきものは充分に取り上げさせていただきたいと思っています。  連綿と続いてきた補助金や地方交付税という仕組みを見直すのは決して容易なことではありませんし、かつての国土庁的官庁を行革で整理統合したことは、行革の理念自体は正しかったとしても、ノウハウの伝承的見地からも将来再検討の余地があるのかも知れません。これは防災行政についても同様のような気がしております。
     御岳山噴火で亡くなられた方々の御霊の安らかならんことと、負傷された方々のご回復を祈ります。  活火山である富士山は、この3200年間で百回噴火しており、三十年に一回の計算になるそうです。宝永噴火以来300年以上噴火

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