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記事 12件
  • ア理科工作の定番素材「消火器」の具体的な分解方法:Liar K

    2024-12-19 05:00  
    消火器は優秀な「素材」です!
    皆さん、こんにちは! 消火器分解マニアのLiar Kです。
    アリエナイ理科の歴史を振り返ると、エグゾーストキャノンを筆頭に様々な暗黒工作の素材にされてきた消火器
    ですが、みんな当たり前のように素材として使っている一方で、その大前提となる分解の方法には触れられていません。
    せっかくなので、今回はその辺を解説してみましょう。
    ……あくまで楽しい工作に利用するだけで、悪い事には使わないでくださいね!
    ◆◇◆消火器を利用する、そのメリット◆◇◆
    消火器の魅力は、圧力容器……高圧のガスなどを入れておける容器として手頃なところにあります。
    もっとも現在では、単に圧力容器が欲しいのであれば、中国製の安価なエアタンクなども流通しており、そちらを使っても良いでしょう。
    ただ、消火器を選ぶメリットもあり、その一つは何よりもその「安さ」です。
    消火器は、共同住宅や飲食店など、さまざまな施設への設置が義務付けられており、それらには使用期限が存在するため、毎年何百万本もの期限切れ消火器が回収されています。
    ですが、中には正規の方法で回収されない消火器が存在するのです。
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  • 【流体力学講座その4】最終回・その理屈はおかしい!:Liar K

    2024-11-21 05:00  
    70pt
    ベルヌーイの定理の話、最終回です!
    皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
    間に休止を挟みつつも連載として続けていた「流体力学講座」、今回で最終回となります。
    過去記事は以下になりますので、あわせてお読み頂ければ幸いです。
    ●【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K
    https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2197031
    ●【流体力学講座その2】ベルヌーイの定理とその数式:Liar K
    https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2199963
    ●【流体力学講座その3】ベルヌーイの定理の誤った使われ方:Liar K
    https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2203919
    これまでずっとベルヌーイの定理を主体として、流体力学の話をしてきました。初回ではそもそも何であるかという話、二回目では数式の説明、
    そして三回目では、物理現象の説明にベルヌーイの定理を用いているものの、誤りである事例を挙げ、流体力学的に正しく説明するとどうなるのか、という話をしました。
    今回は第三回で説明しきれなかった「誤った使われ方」の例の続きをご紹介して、締めとさせていただこうと思います。
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  • 【流体力学講座その3】ベルヌーイの定理の誤った使われ方:Liar K

    2024-10-17 05:00  
    70pt
    物理現象で間違った説明されてるの、結構見かけるんですよね……
    皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
    今回は、以前に二回ほど連載として書いた、流体力学の話の続きをしようかと思います。
    とはいえ、諸事情で連載途中に空白の時間が生まれてしまったので、前の記事を思い出せない人もいらっしゃることでしょう。
    過去記事は以下となります。
    ●【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K
    https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2197031
    ●【流体力学講座その2】ベルヌーイの定理とその数式:Liar K
    https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2199963
    いずれも流体力学の基礎、ベルヌーイの定理の話です。数式もたくさん出てきますが、一方で、ただ定理の説明をするのではなく、実際の例に触れながらの話なので、気になる方はぜひ見直してみてください。
    今回は、そんな「ベルヌーイの定理」が、間違って説明に使われている例を見ていく事にします。
    何をどう間違えているかを知れば、より深く理解できるでしょう。
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  • 【流体力学講座その2】ベルヌーイの定理とその数式:Liar K

    2024-06-01 05:00  
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    数式との戦いからは逃げられない……
    皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
    前回から引き続き「流体力学」の話をしていこうと思います。
    第二回目の今回は、前回ざっくりと紹介した「ベルヌーイの定理」を更に見ていこうと思います。
    はい、すみません、今回、大量に数式が出てきます……
    こう、ただそれだけでアレルギーを引き起こす方もいらっしゃると思うんですが、流体力学を修める上で、ひいては
    エグゾーストキャノンという至高の一品の流体制御を知る上で、避けては通れません。
    難解だと思いますが、なるべくわかりやすく説明したいと思うので、お付き合い頂ければ幸いです。
    ◆◇◆おさらい:ベルヌーイの定理とは◆◇◆
    さて、本題に入る前におさらいから。
    前回はベルヌーイの定理とは何かという話をしました。
    ●【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K
    https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2197031
    流体力学の基礎であり、身近なところでは蛇口から出る水の例えを使いましたね。
    絵で説明するとこんな感じです。
    水道管と水の流れで解説した訳ですが、話をわかりやすくするために、理想的な状態、つまり非粘性・非圧縮性の流体かつ、流れの速さも一定とした上で、そうであるならば、流体のエネルギーは保存される、というのが「ベルヌーイの定理」です。
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  • 【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K

    2024-05-09 05:00  
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    キャノン作りには流体力学の知識が欠かせません
    皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
    今回から何回かに分けて「流体力学」の話をしていこうと思います。
    なんだか難しそう、と思われるかもしれませんが、蛇口を捻って出てくる水、その水が通っている水道管など、意外に身近なところにも流体力学というものが関係しているのです。
    そして「空気」という流体を制御している空気砲「エグゾーストキャノン」にも、この流体力学の知識が欠かせません。
    どうですか? 興味が出てきましたか?
    では、参りましょう。
    ◆◇◆「ベルヌーイの定理」とは◆◇◆
    さて、今回お話するのは、流体に関しての定理である「ベルヌーイの定理」について。
    これは、外から力のかかっていない同一流線上の定常流または渦なしの流れ、もしくはその両方で、理想流体のエネルギーが保存される事を示した定理です。
    天才数学一族、ベルヌーイ家の一人、Daniel Bernoulli氏によって1738年に発表されました
    ……いきなり専門用語が出てきましたね。
    わかんないと思うので、用語解説をしましょう。
    定常流とは、流体のうち、速度、圧力、密度が時間的に変化しないものを指します。
    要するに「ずっと同じように流れてる流体」です。
    理想流体とは、粘性がなく、体積が変化しない流体を指します。
    非粘性・非圧縮性ということですね。
    つまるところ、理想的な状態を想定し、話をややこしくする要素を抜きにして考えた場合に、流体のエネルギーは保存される、と、それが「ベルヌーイの定理」です。
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  • 続「Vaporwave」:Liar Kのオススメ作品紹介

    2024-01-15 05:00  
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    Vaporwaveはいいぞ、お前もこっちに来るんだ!
    こんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
    前回「ヴェイパーウェーブ(Vaporwave)」という趣味の音楽語りをしたらものすごく長文になってしまったのですが、引き続き、具体的なオススメ作品の紹介をしたいと思います。
    それぞれのオススメ作品のレビューをしていたら前回に負けず劣らず長くなってしまいましたが、空気を読まずに大量投下します。
    いえ、どれもこれも本当にオススメなんです。
    コンセプチュアルでアンビエントな音楽が多いので、作業用BGMとして聞いていただければ幸いです。
    一曲目はサービスで無料公開しますね!
    ◆◇◆Liar Kの「VaporWave」傑作選◆◇◆
    ●Home™︎
    https://vektroid.bandcamp.com/album/home-complete-edition
    かのVektroidがPrismCorp Virtual Enterprises名義で発表したエレクトロ、アンビエントの名盤です。
    日本にお住まいなら、トラック12の「Seasons」やトラック15の「Totsuzen」なんかは耳馴染みもあるのではないでしょうか。
    前者はTUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」、後者は小田和正の「ラブストーリーは突然に」のMIDIカバーです。
    このように1990〜2000年代の曲を、MIDI音源を使って安っぽく仕上げられており、スーパーマーケットで流れるスムーズジャズのような雰囲気を醸し出しています。
    プラスチック製の大量生産された人工物、やたら彩度の高いCG、耳に残らない退屈な音楽、そんなディストピアのような世界にも希望溢れる未来を見ていた子供の頃を思い起こさせる作品です。
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  • 蜃気楼のような音楽「Vaporwave」:Liar K

    2024-01-13 05:00  
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    「ヴェイパーウェーブ(Vaporwave)」って音楽、ご存じですか?
    こんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
    今まで真面目な記事ばかりだったので少し自分の趣味の話をしてみようと思います。
    皆さんは、どんな音楽をお聴きになりますか?
    人類が文字を扱う前から音楽は存在しており、長い時間かけて進化し、また社会的な影響も受け、さまざまなスタイルのものが生まれました。
    クラシック、ロック、ジャズ、ブルース……どんな音楽が好きですか?
    私自身はといえば、癒やし系の音楽、いわゆるニューエイジ系を好んでいます。
    一口にニューエイジといっても様々なサブジャンルがありますし、それらに近しい雰囲気の音楽ジャンルもありますが、ここ最近私がよく聴いている音楽は、
    そんなニューエイジに近しいジャンルの一つ「Vaporwave」です。
    ということでここからはVaporwaveについて語っていきます。
    だいぶ長くなってしまいますが、お付き合い頂ければ幸いです。
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  • モノ作りに必須の「機械検査作業」〜そして技能検定へ〜:Liar K

    2023-11-25 05:00  
    70pt
    最後に「技能検定」にチャレンジしよう!
    こんにちは。工作怪人のLiar Kです。
    前回、前々回と、モノ作りに必須の「機械検査作業」についてお送りしてきました。
    このシリーズは今回で一区切り、ということで、ここまでで紹介しきれなかった測定器をご紹介しつつ、最後に、
    機械検査作業の技能検定にあるペーパーテスト
    について具体的に問題を交えながら解説をして締めくくりとさせていただきます。
    試験とかテストとか聞くと拒絶反応が出る人もいるかもしれませんが、今回紹介するのは割と面白いと思うので、ぜひ最後までお付き合いください。
    ◆◇◆高さを測る「ハイトゲージ」◆◇◆
    これまでご紹介してきた測定器は外径や内径を測るものでしたが、もちろんそれ以外のものもあります。
    そのうちの一つ、「高さ(Height)」を測定するのが「ハイトゲージ」と呼ばれるものです。
    名前通りですね。

    基本的にはノギスと同じような使い方で、ノギスの片側のジョウ(あのクチバシみたいな部分)が無くなった形をしています。
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  • モノ作りに必須の「機械検査作業」〜0.001mmの世界〜:Liar K

    2023-11-20 05:00  
    70pt
    0.001mm単位で精密測定をしましょう!
    こんにちは。工作怪人のLiar Kです。
    前回から引き続き、モノ作りに必須の「機械検査作業」シリーズとして、測定器についての記事をお届けします。
    今回のお題は「外径・内径の精密測定」です。
    はい、前回ご紹介したノギスでももちろん測れる訳ですが、デジタルノギスを使ってもその精度は0.01mm単位。
    更に精密な、μm(マイクロメートル)、つまり0.001mm単位で測れる測定器について、今回はご紹介していきましょう。
    ◆◇◆0.001mmの世界「マイクロメーター」◆◇◆
    マイクロメーターは、ノギスよりも精密な測定が可能な測定器です。
    アナログのものであれば0.01mm、デジタルであれば文字通り0.001mm、つまりμmのオーダーでの測定ができます。
    ノギスのように1つで4役もこなせるという事はなく、用途によって様々な形状が存在します。
    基本は外側マイクロメーターと呼ばれるもので、外径の測定のみ可能。
    0~25mm、25~50mmと言うように25mm刻みでサイズが分かれています。 
    誤家庭なら0~25mm、25~50mmのサイズの外側マイクロメーターがあれば十分でしょう。
    また、エグゾーストキャノンやディーゼリングブラスターなどOリングを使った機械を作るなら、
    ブレードマイクロメーターもあると溝径が測れて便利です。 
    ●ミツトヨ ブレードマイクロメータ
    https://www.monotaro.com/g/04616904/
    マイクロメーターの目盛りの読み方も特殊なので、その使い方について、基本的な事からご紹介していきます。
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  • モノ作りに必須の「機械検査作業」〜スケールとノギス〜:Liar K

    2023-11-16 05:00  
    70pt
    ハイパワー工作にはまず「測定」をきっちりするところから!
    こんにちは。工作怪人のLiar Kです。
    この世の中には、複雑なものの寸法を、より正確に測るために、様々な測定器が存在します。
    「科学」チャンネルでしろへび先生がノギスについて紹介していましたが、あれも測定器の一つですね。
    ●刃物職人がガチ解説!ノギスの見方・使い方!!【薬理凶室対談シリーズ】
    そんな測定器の、その中でも「機械検査作業」に用いるものについて、今回は私、Liar Kが何度かに分けてご紹介していこうと思います。
    ◆◇◆序論:機械検査作業の重要性◆◇◆
    機械検査作業とは、手に取って持てるものや、目で見てわかる範囲において、機械部品やその作動機構を検査するものです。
    この場合、流体や電気など、はっきりとした固さを持たないものや、目に見えず人間の手で検査するのが難しいものの検査はは含みません。
    あくまで人間が、道具を使って手で調べられる範囲を指すもので、測定という分野では代表的なのがこの「機械検査作業」であり、国家資格にもなっています。
    ものづくり、特に様々な物体を組み合わせ、人間の手には扱えないパワーを繰り出す「機械」を作る上では欠かせません。
    故に、エグゾーストキャノンをはじめとしたハイパワー工作をするなら、知っておかねばならないのです。
    ということで、第一回の今回は、その中でも「スケール」と「ノギス」について触れていきましょう。
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