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【後編】ヘリのローター素材「リン青銅」を加工する:Liar K
2025-02-24 05:0070ptリン青銅の加工、続きです!
どうも! 旋盤工の端くれ、Liar Kです。
前回から引き続き、ヘリコプターのローター、そのワッシャーに使われたりする「リン青銅」の加工の話です。
前編では加工までの準備の話をしましたので、後編である今回は、
いよいよ、実際に削ってみるところからスタートです!
◆◇◆荒削りしてみる◆◇◆
今回は材料に外径Φ107.00mm、厚みが約5mmの板を使うので、厚さを3.05〜3.00mmに仕上げるために2mmほど削らなければなりません。
しかし、ここで一気に2mm削ってしまうとさまざまな不都合が出てきます。
まずは面粗度不良、つまり加工面が汚くなってしまうことです。
2mmという大きな切り込み量で削ると、加工する際の負荷が大きくなり、材料が熱を持ちます。
すると、前編で触れた通り、構成刃先が発生し、切れ味が落ちてしまうのです。
切れ味の落ちた刃物で削った場合、削り切るというより押しつけてえぐる形になるので、
加工面はガタガタになります。
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【前編】ヘリのローター素材「リン青銅」を加工する:Liar K
2025-02-22 05:0070ptヘリコプター用の特殊なワッシャーを削り出してみます
どうも! 旋盤工の端くれ、Liar Kです。
今回も、私の専門である金属加工の話で「リン青銅」という金属の削り出しについてご紹介します。
リン青銅と聞いてもピンとこないかもしれませんが、これ、ヘリコプターのローター用の特殊なワッシャーに使われている材料です。
そのワッシャーを作る際、加工には少し気を使う材料でして……ここで使うテクニックは、他の材料を削る時にも応用が利くものなので、この機会にぜひ皆さんも覚えて入ってくださいね!
ちょっと長くなるので前後編、前編の今回は削るまでの準備のお話になります。
◆◇◆リン青銅とは?◆◇◆
さて、まずはリン青銅について聞き馴染みのない方も多いと思うので、その辺の説明をさせていただきます。
リン青銅とは銅合金の一種であり、銅合金の中でも青銅と呼ばれるものの仲間です。
通常の青銅が、銅を主成分に約12〜12.5%のスズを含むものであるのに対して、リン青銅は銅を主成分にスズを0.5〜11%、リンを0.01〜0.35%含んでいます。
また、特定の特性を持たせるために他の元素を添加する場合もあります。
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【後編】ビカクシダという植物の魅力・実際に育てる:Liar K
2025-01-20 05:0070ptビカクシダ、実際に育ててみましょう!
どうも、引き続き植物に沼っているLiar Kです!
最近育てているシダ植物「ビカクシダ」について、引き続きご紹介させていただこうかと思います。
前回はざっくりとビカクシダという植物がどういうものであるのかに触れましたので、後編である今回は、具体的な育て方について触れていきましょう。
写真どっさりでお届けしますので、じっくりと読んでいって頂ければ幸いです!
◆◇◆最初に株分けを行う◆◇◆
ビカクシダをお迎えしたら、まずは株分けをしていきます。ビカクシダは板付けや苔玉にして売られている場合もありますが、ポットで売られている場合が多いです。
この場合、1つの株ではなく、2つ3つの株が一緒になっている場合があります。
このまま育てていくと、葉っぱがぶつかり合ったり、栄養が不足しがちになり上手に成長しづらいです。
よって、お迎えする時には株が何個あるか確認し、株を分けてあげましょう。
初心者の方はできることなら1株だけのものを選ぶのがベターです。
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【前編】ビカクシダという植物の魅力・まずは基礎知識:Liar K
2025-01-18 05:0070ptビカクシダはいいぞ!!
どうも、植物に沼っているLiar Kです!
最近は「ビカクシダ(学名:Platycerium、プラティセリウム)」というシダ植物を育てています。
今回は、前後編に分けて、そんなビカクシダの魅力を余すことなくお伝えしようかと思います。
少しでも興味を持って頂ければ幸いです。
◆◇◆ビカクシダとは◆◇◆
ビカクシダは、オセアニアや東南アジア、アフリカ、南米といった熱帯地域に生息する多年草のシダ植物です。
コウモリランと呼ばれることもあり、土壌に根を下ろさず、他の木の上や岩などに根を張って生活する「着生植物」と呼ばれる植物の一種です。
こうした生態から、杉板などに着生させて壁など色々な場所に飾ることができます。
また見た目も、胞子葉と呼ばれる葉っぱがビカクシダの名の通りオオシカの角のようにグンと伸び、
大変カッコいいため、インテリアグリーンとしてとても人気が高いです。
ホームセンターや植物店でも取り扱いが多く、手に入りやすいので、皆さんにもぜひぜひオススメさせてください。
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ア理科工作の定番素材「消火器」の具体的な分解方法:Liar K
2024-12-19 05:0070pt消火器は優秀な「素材」です!
皆さん、こんにちは! 消火器分解マニアのLiar Kです。
アリエナイ理科の歴史を振り返ると、エグゾーストキャノンを筆頭に様々な暗黒工作の素材にされてきた消火器
ですが、みんな当たり前のように素材として使っている一方で、その大前提となる分解の方法には触れられていません。
せっかくなので、今回はその辺を解説してみましょう。
……あくまで楽しい工作に利用するだけで、悪い事には使わないでくださいね!
◆◇◆消火器を利用する、そのメリット◆◇◆
消火器の魅力は、圧力容器……高圧のガスなどを入れておける容器として手頃なところにあります。
もっとも現在では、単に圧力容器が欲しいのであれば、中国製の安価なエアタンクなども流通しており、そちらを使っても良いでしょう。
ただ、消火器を選ぶメリットもあり、その一つは何よりもその「安さ」です。
消火器は、共同住宅や飲食店など、さまざまな施設への設置が義務付けられており、それらには使用期限が存在するため、毎年何百万本もの期限切れ消火器が回収されています。
ですが、中には正規の方法で回収されない消火器が存在するのです。
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【流体力学講座その4】最終回・その理屈はおかしい!:Liar K
2024-11-21 05:0070ptベルヌーイの定理の話、最終回です!
皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
間に休止を挟みつつも連載として続けていた「流体力学講座」、今回で最終回となります。
過去記事は以下になりますので、あわせてお読み頂ければ幸いです。
●【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K
https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2197031
●【流体力学講座その2】ベルヌーイの定理とその数式:Liar K
https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2199963
●【流体力学講座その3】ベルヌーイの定理の誤った使われ方:Liar K
https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2203919
これまでずっとベルヌーイの定理を主体として、流体力学の話をしてきました。初回ではそもそも何であるかという話、二回目では数式の説明、
そして三回目では、物理現象の説明にベルヌーイの定理を用いているものの、誤りである事例を挙げ、流体力学的に正しく説明するとどうなるのか、という話をしました。
今回は第三回で説明しきれなかった「誤った使われ方」の例の続きをご紹介して、締めとさせていただこうと思います。
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【流体力学講座その3】ベルヌーイの定理の誤った使われ方:Liar K
2024-10-17 05:0070pt物理現象で間違った説明されてるの、結構見かけるんですよね……
皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
今回は、以前に二回ほど連載として書いた、流体力学の話の続きをしようかと思います。
とはいえ、諸事情で連載途中に空白の時間が生まれてしまったので、前の記事を思い出せない人もいらっしゃることでしょう。
過去記事は以下となります。
●【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K
https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2197031
●【流体力学講座その2】ベルヌーイの定理とその数式:Liar K
https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2199963
いずれも流体力学の基礎、ベルヌーイの定理の話です。数式もたくさん出てきますが、一方で、ただ定理の説明をするのではなく、実際の例に触れながらの話なので、気になる方はぜひ見直してみてください。
今回は、そんな「ベルヌーイの定理」が、間違って説明に使われている例を見ていく事にします。
何をどう間違えているかを知れば、より深く理解できるでしょう。
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【流体力学講座その2】ベルヌーイの定理とその数式:Liar K
2024-06-01 05:0070pt数式との戦いからは逃げられない……
皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
前回から引き続き「流体力学」の話をしていこうと思います。
第二回目の今回は、前回ざっくりと紹介した「ベルヌーイの定理」を更に見ていこうと思います。
はい、すみません、今回、大量に数式が出てきます……
こう、ただそれだけでアレルギーを引き起こす方もいらっしゃると思うんですが、流体力学を修める上で、ひいては
エグゾーストキャノンという至高の一品の流体制御を知る上で、避けては通れません。
難解だと思いますが、なるべくわかりやすく説明したいと思うので、お付き合い頂ければ幸いです。
◆◇◆おさらい:ベルヌーイの定理とは◆◇◆
さて、本題に入る前におさらいから。
前回はベルヌーイの定理とは何かという話をしました。
●【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K
https://ch.nicovideo.jp/kagaku-kaiketu/blomaga/ar2197031
流体力学の基礎であり、身近なところでは蛇口から出る水の例えを使いましたね。
絵で説明するとこんな感じです。
水道管と水の流れで解説した訳ですが、話をわかりやすくするために、理想的な状態、つまり非粘性・非圧縮性の流体かつ、流れの速さも一定とした上で、そうであるならば、流体のエネルギーは保存される、というのが「ベルヌーイの定理」です。
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【流体力学講座その1】ベルヌーイの定理とは何か:Liar K
2024-05-09 05:0070ptキャノン作りには流体力学の知識が欠かせません
皆さんこんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
今回から何回かに分けて「流体力学」の話をしていこうと思います。
なんだか難しそう、と思われるかもしれませんが、蛇口を捻って出てくる水、その水が通っている水道管など、意外に身近なところにも流体力学というものが関係しているのです。
そして「空気」という流体を制御している空気砲「エグゾーストキャノン」にも、この流体力学の知識が欠かせません。
どうですか? 興味が出てきましたか?
では、参りましょう。
◆◇◆「ベルヌーイの定理」とは◆◇◆
さて、今回お話するのは、流体に関しての定理である「ベルヌーイの定理」について。
これは、外から力のかかっていない同一流線上の定常流または渦なしの流れ、もしくはその両方で、理想流体のエネルギーが保存される事を示した定理です。
天才数学一族、ベルヌーイ家の一人、Daniel Bernoulli氏によって1738年に発表されました
……いきなり専門用語が出てきましたね。
わかんないと思うので、用語解説をしましょう。
定常流とは、流体のうち、速度、圧力、密度が時間的に変化しないものを指します。
要するに「ずっと同じように流れてる流体」です。
理想流体とは、粘性がなく、体積が変化しない流体を指します。
非粘性・非圧縮性ということですね。
つまるところ、理想的な状態を想定し、話をややこしくする要素を抜きにして考えた場合に、流体のエネルギーは保存される、と、それが「ベルヌーイの定理」です。
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続「Vaporwave」:Liar Kのオススメ作品紹介
2024-01-15 05:0070ptVaporwaveはいいぞ、お前もこっちに来るんだ!
こんにちは。薬理凶室重工作番、Liar Kです。
前回「ヴェイパーウェーブ(Vaporwave)」という趣味の音楽語りをしたらものすごく長文になってしまったのですが、引き続き、具体的なオススメ作品の紹介をしたいと思います。
それぞれのオススメ作品のレビューをしていたら前回に負けず劣らず長くなってしまいましたが、空気を読まずに大量投下します。
いえ、どれもこれも本当にオススメなんです。
コンセプチュアルでアンビエントな音楽が多いので、作業用BGMとして聞いていただければ幸いです。
一曲目はサービスで無料公開しますね!
◆◇◆Liar Kの「VaporWave」傑作選◆◇◆
●Home™︎
https://vektroid.bandcamp.com/album/home-complete-edition
かのVektroidがPrismCorp Virtual Enterprises名義で発表したエレクトロ、アンビエントの名盤です。
日本にお住まいなら、トラック12の「Seasons」やトラック15の「Totsuzen」なんかは耳馴染みもあるのではないでしょうか。
前者はTUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」、後者は小田和正の「ラブストーリーは突然に」のMIDIカバーです。
このように1990〜2000年代の曲を、MIDI音源を使って安っぽく仕上げられており、スーパーマーケットで流れるスムーズジャズのような雰囲気を醸し出しています。
プラスチック製の大量生産された人工物、やたら彩度の高いCG、耳に残らない退屈な音楽、そんなディストピアのような世界にも希望溢れる未来を見ていた子供の頃を思い起こさせる作品です。
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