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記事 9件
  • 【後編】「レプリコンワクチン」本当に安全なの?:グァバちゃん

    2024-11-16 05:00  
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    レプリコンワクチン解説、続きです!
    皆様こんにちは! 感染症マニアのグァバちゃんです☆
    引き続き、レプリコンワクチンの解説をしていきますよ!
    前回は、どうしてレプリコンワクチンが必要なのか、遺伝子とタンパク質、そして自己増殖する仕組みといった話に触れました。
    今回はレプリコンワクチン、ひいては従来型のmRNAワクチンがどうやって新型コロナを予防しているのかの解説から入ろうと思います。
    SNSで飛び交っているデマへの回答も含めたQ&Aもご用意しましたので、不安に思っている方はぜひご覧ください!
    というわけで、前置きはこの辺にして、さっそく「レプリコンワクチン」の仕組みを解説していきましょう!
    ※本記事でいう「これまでのmRNAワクチン」は、基本的にファイザーが発売しているmRNAワクチン(コミナティ®)を想定しています。
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  • 【前編】「レプリコンワクチン」本当に安全なの?:グァバちゃん

    2024-11-14 05:00  
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    新型コロナワクチンがパワーアップ!
    その名も「レプリコンワクチン」だ!
    皆様こんにちは! 感染症マニアのグァバちゃんです☆
    新型コロナを予防する最強の手段といえば「新型コロナウイルスワクチン」ですが、皆さんも一度は接種を受けたことがあるのではないでしょうか?
    現在は徐々に感染対策が緩んでいき、完全ではないもののコロナ前の日常が戻ってきているように感じられます。
    これも、皆さんがちゃんとワクチン接種を受け、流行が抑制されてきたおかげである日常なのです。
    ところが新型コロナはいまだに猛威を振るっており、変異を続けてこれまでのワクチンの効果も弱まってきています。
    新しい変異株に対応したワクチンを再びみんなに届けなければいけません。
    そんな状況下で新たに日本国内で承認されたのが「レプリコンワクチン」!
    このワクチンの特徴……それはなんと言っても「体内で自己増殖する」という点です。
    ……ちょっと怖いですか? なに言ってるかわからない? やっぱりそうですよね。
    レプリコンワクチンはとても画期的な技術ですが、そのキャッチコピーから不安や疑問を持つ人も多く、SNSでは既に誤解を招くデマが飛び交っている状況です。
    今回はそんなレプリコンワクチンの仕組みを解説し、皆さんの不安や疑問を解決していきますよ!
    分量多めなので、前後編でお届けします。
    デマに惑わされないよう、レプリコンワクチンを正しく知りましょう。
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  • 目に見えない危険・河川に潜む「レプトスピラ症」:グァバちゃん

    2024-10-21 05:00  
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    一見きれいな水でも油断は禁物! 重傷化すると全身から出血する感染症があります。
    秋だ!レジャーだ!水遊びだ~!(≧∇≦)
    皆様こんにちは!感染症マニアのグァバちゃんです☆
    今年は余りにも酷暑だったので、未だに蒸し暑さを感じる事すらありますね。
    とはいえすっかり涼しくはなったので、今の時期になってからようやくレジャーに出かけるという方もいらっしゃるでしょう。
    レジャーといえば定番はアウトドア。山も良いですが、川や湖も良いですね。
    カヌー・ラフティング・水泳など、水場でのウォータースポーツでめいっぱい水を浴びながら体を動かし、そのあとゆっくりBBQでも楽しむ、なんていうのは、日々の疲れや悩みを吹っ飛ばせてチョー爽快! です。
    環境問題への意識が高まっている昨今、大自然を体験できる「エコツーリズム」の人気も高まり、川のレジャーを楽しむ人は増えてきています。
    そんな楽しいレジャーですが、ともすれば恐ろしい感染症にかかる事があります。
    今回はそんな、川のレジャーでの感染が多い「レプトスピラ症」のお話。
    発症すると腎臓が侵され、重症化すると全身から出血を起こすことも……日本国内でも死亡例が報告されています。
    ●土や水に触れることで感染 夏はレプトスピラ症に注意
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20240729/5090028834.html
    あまり知名度は高くない一方、実は意外と身近なレプトスピラ症。
    河川に潜む「見えない病原菌」の恐ろしさとその予防法を知りましょう!
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  • 【後編】手足口病の恐怖・大人を苦しめる激痛!:グァバちゃん

    2024-09-16 05:00  
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    症状に変化が!? 感染拡大中の「手足口病」!
    皆様こんにちは!グァバちゃんです☆
    さて、前編では、夏風邪として知られる「手足口病」の基本について解説しました。
    ただの夏風邪と侮って良いものではなく、そして暦の上ではもう秋なのに、今なお感染拡大を続けています。
    アルコール消毒があまり効かず、また腸管で増殖する上にウイルス排出期間も長く、そして環境耐性が強くて感染力が非常に強い、それが手足口病を引き起こすエンテロウイルスなのです。
    その特徴もあって子供への集団感染が起きやすいというのは前編でも触れた通りですが、もちろん子供から大人へと感染することもあり、
    近頃の手足口病は、大人がかかると大人がかかると手足の激痛で歩くのも辛くなる
    など、子供に比べ症状が重くなりやすいようです。
    こうして大人もかかることがあり、重症化すると生命に関わる危険も……!?
    実は従来の症状から変化してる? 日常生活でどうやって予防すればいいの?
    後編ではそうした「手足口病」対策について解説していきましょう。
    ※2024年7月時点の情報をもとに解説しています。最新の流行状況については各自治体等の情報をご覧ください。
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  • 【前編】手足口病の恐怖・子供たちに集団感染!:グァバちゃん

    2024-09-14 05:00  
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    手・足・口……あちこちにできる痛~い発疹!
    皆様こんにちは!グァバちゃんです☆
    今回ははいわゆる夏風邪の一つ、手足口病についてのお話を、前後編でお届けしましょう。
    風邪といえば、インフルエンザなども含めて、気温が低く空気が乾燥する冬に流行るイメージがあると思いますが……
    夏には夏の感染症!ということで、感染症には夏季を中心に流行するものもあります。
    その中でも有名なのは
    ◎咽頭結膜熱(プール熱)
    ◎手足口病
    ◎ヘルパンギーナ
    の3つで、まとめて「夏の三大感染症」と呼ばれています。
    既に9月も半ばですが、今年の7月時点でこの夏の三大感染症はいずれも流行期に入っており、今なお猛威を振るっています。そして、ここ最近特に目立つのが手足口病。
    過去5年間の同時期に比べてもかなり患者数が多く、全国各地で相次いで流行警報が発令される事態となっています。
    ●「手足口病」引き続き警報発令 新型コロナの感染者数も増加
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20240712/2050016484.html
    感染力がとんでもなく強く、小さな子供を中心に流行し、のどの痛みや発熱などの辛い症状で苦しめてくる手足口病。
    そもそも手足口病っていったいどんな病気なの?
    今回は実はアブナイ夏風邪・手足口病について、その特徴や対策を学んでいきましょう!
    ※2024年7月時点の情報をもとに解説しています。最新の流行状況については各自治体等の情報をご覧ください。
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  • 致死率30%以上! 恐怖の「人食いバクテリア」:グァバちゃん

    2024-09-13 20:00  
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    それはある日突然襲い来る、死神の如き感染症……
    皆様こんにちは! グァバちゃんです☆
    本日は世にも恐ろしい人食いバクテリアのお話。
    病原菌たちは普段、皮膚の一部・鼻・のど・腸など人体の中でも限られた範囲内で悪さをし、身近なところでも傷口の化膿・風邪・食中毒などの感染症を起こしています。
    ところが病原菌の種類・患者の免疫機能などの条件が揃うと、
    全身の皮膚・筋肉・内臓などが急激に腐敗していくおぞましい状況に陥る
    ことがあるのです。
    特に24時間程という超スピードで全身を侵し、手足の壊死などを急激に引き起こす病原菌は、俗に「人食いバクテリア」と呼ばれ、その中でも最も有名なのが「溶連菌(化膿レンサ球菌)」です。
    感染症は「高齢者・基礎疾患のある人が重症化しやすい」という話をよく聞くと思いますが……溶連菌による人食いバクテリア(STSS)は、
    健康な人でもある日突然発症し、24時間以内に全身が侵されて死に至ることも多いのです。理不尽過ぎる……
    ●「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」ことしの患者数 過去最多に - NHKhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240611/k10014477061000.html
    そしてニュースでも話題になっているように、日本国内での事例が増加しており、今年の患者数は過去最多ペースになっています。
    日本で今いったい何が起きているの?命を守るためにできる対策は?
    今回はそんなSTTSこと「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」について、人体の中で何が起きるのか・その予防方法などを、菌血症・敗血症・ショックなどの医療用語にも触れながら……サクッと(?)お話ししていきますよ!
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  • 意外と知らないアニサキスの話・正露丸が効く?:グァバちゃん

    2024-09-04 20:00  
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    アニサキスに正露丸が効くって本当!?
    皆様こんにちは! グァバちゃんです☆
    前編ではアニサキスがヒトに寄生するまでの流れと、腹痛の原因の話をしました。
    寄生虫、という印象から、アニサキスによる激しい腹痛は、胃を食い破ろうとして起きるものだと思っている方は多く、またそういった言説もよく見かけるものですが……
    ただアニサキスが突き刺さるだけでは自覚症状すらないことが多く、アニサキス症の激しい腹痛の要因は、実はアレルギーにある、というのが実は正しいのです。
    後編である今回は、そうしたアニサキス症の話を更に深掘りして、そして気になる「アニサキス症への正露丸への効果」について話していこうと思います。
    ◆◇◆アニサキス症の具体的な症状◆◇◆
    さて、まずは前回の最後に出てきた「アニサキス症の症状」について、改めてご紹介しておきましょう。

    アニサキス症の症状一覧。アニサキス症の症状は、アニサキスに対するアレルギー反応が原因。アニサキスは胃に寄生することが多いが、腸に感染するケースもたまにある。
    アレルギー反応が出るまでの流れは、以下のようになります。
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  • 意外と知らないアニサキスの話・腹痛の真の原因:グァバちゃん

    2024-09-04 19:59  
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    日本はアニサキス大国!
    皆様こんにちは! グァバちゃんです☆
    ということで、今回と次回の二回に分けて、アニサキスをテーマに寄生虫のお話をしていこうと思います。
    寄生虫は「動物の体表や体内にとりつき、栄養を横取りして生活する生物」のことをいいます。
    ひとえに寄生虫と言っても、一般的な「ムシ」と呼ばれるアニサキスなどから、トコジラミ症などの昆虫やダニ、肉眼では見えないほど小さなアメーバなどの微生物……とその種類は様々。
    寄生虫は宿主に病気を起こすことも多く、寄生虫による病気を「寄生虫感染症(または寄生虫症)」といいます。
    寄生虫といえば「宿主を体内から食べる」というイメージがあり、恐怖を感じる人は多い一方、あまり身近に感じられないかもしれませんが……。
    実は寄生虫感染症って、私たちの日常の中でも身近に発生している病気なのです。
    でもまだ慌てちゃダメです!
    ウイルスや細菌による感染症と同じように、寄生虫感染症も適切に対策すれば予防できる病気ですから。
    今回は、そんな身近な寄生虫の中でも、特に日本国内で食中毒が多発している「アニサキス」についての話題です。
    アニサキスといえば、ヒトの胃壁に突き刺さって激しい腹痛を起こすことで有名ですが……
    実はアニサキス症の腹痛の正体はそこではないのです。
    ということで、前編の今回はとりあえず、アニサキスがヒトに寄生する流れから、腹痛の原因まで、意外と知らないあれこれをサクッとご紹介していきます。
    参考:アニサキス症に関してのNHKのニュース
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220624/k10013679841000.html
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  • ごあいさつ:感染症オタク・グァバちゃんの鳥インフル解説

    2024-05-20 05:00  
    70pt
    お初にお目に掛かります! 感染症オタクのグァバちゃんです☆

    新たに薬理凶室に入った新怪人です!
    これからよろしくお願いします!!
    グァバちゃんの得意分野は感染症で、X(旧Twitter)では「#感染症をかるめに紹介」というタグで150以上の感染症を解説しています。
    インフルエンザやエボラ出血熱など有名な感染症はもちろん、黄熱や野兎病などマイナーな感染症について正しい知識を広めるために活動しています。
    くられ先生にはXがまだTwitterだった頃に情報発信しているところを発見され、気づいた頃には引き入れられていました。

    ラジオライフ6月号ではインフルエンザと破傷風の解説で初お披露目となりましたが、今後はYouTubeの「科学はすべてを解決する!」チャンネルでも感染症やワクチンなどのお話を色々させていただく予定です!
    新型コロナ感染拡大の折、感染症に興味を持った方も多いと思います。

    その一方で、感染症の危険性を煽るネット記事でパニックを起こしたり、ワクチンや治療薬に関するデマに引っ掛かったりしてしまう人も、以前に比べ散見されるようになりました。
    一人一人が感染症を正しく知ることは、新型コロナ感染当初のような集団パニックや怪しい医療行為に騙されることを防ぐために、とても大切なことなのです。

    さて、今回は初のブロマガとなりますが、ご挨拶はこの辺にして、さっそく最近の感染症のトピックについてサクっとお話ししましょう。
    今回は、ここのところアメリカで不穏な動きを見せている「高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1」の話題です。

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