ネットマガジン『ASREAD』様でちょっと書かせていただきました。
「『シン・ゴジラ』は『ゴジラ対フェミニスト』である。」
タイトル通りの『シン・ゴジラ』論ですが、ちょっと取りこぼしたことをここに書いておくと、本作においてはまたしても兵頭新児の予言が当たってしまいました。
本作制作途中、誰かが『日本の一番長い日』を持ち出していたのを見てぼくはむしろ「マットアロー1号発信命令」なのでは……と言っていたのですが、見事的中です。まあ、『ゴジラ』なんだからその辺を出せば当たるのは順当ではあるのですが。
もう一つ、誰も言わないのだけれども、あれって他のネタ元をもう一つ出すと「決戦!怪獣対マット」だよな、と。
後は「シミュレーションであるがため、石原さとみ以外は“キャラ”ではなかった」というのが上の記事におけるぼくの作品評なのですが、実はゴジラもその例外ではなく、「キャラ」足り得てなかった。
だからこそいいとの評もあるようですが、ぼく個人としてはあのゴジラそのものはちょっとなあ……というのが感想でした(あの顎が割れるところとか)。
更にもう一つ。タイトルから何とはなしにおわかりになるかと思いますが、ぼくの記事では巨対災の尾頭ヒロミについて「正直、無愛想で見ていてあまり好感を感じない」人物として、捉えられています。
しかし公開から日数を経るにつれ、ネットでは無視できないほどに尾頭ヒロミ人気が膨れ上がって来ていることも、ご存知の方が多いかも知れません。
正直これについては随分意外でありました(いえ、一般のドラマをよく見ていれば驚くほどのことではなかったのかも知れませんが)。
が、そのことが先の記事の価値を損じるものではないようにも思えます。もし本作に石原さとみが出なかった(或いは石原さとみの役割を男性に置き換えられていた)としたら、作品としてはそれでも充分成り立つけれども、「でもさすがにそうはしなかった」理由を考えた時、それは理解できるのではないでしょうか。
どうも、残暑見舞い申し上げますorz
夏も佳境に入ってだいぶ天気が荒れて参りましたね。
『シン・ゴジラ』の当該評論、早速拝読いたしました。
>「どっちにしろ女性が仲間外れになっていることには変わりない、さあ、どうしてくれる、謝れ」とでも、杉田氏は言いたげです。しかし、それに対しては「そんなのしょうがない」という答え以外、ない気がします。これは映画の作り手たちからの「ジェンダーフリー論者」に対する、問いかけでした。そこからは「何でもかんでも男女共生がいいというものでもないのでは?」「石原さとみのような女性ジェンダーの発揮の仕方ができるのは、漫画の中だけのことでは?」「逆に市川実日子のようなジェンダーレスな状態がお好みか?」とでもいった声が、聞こえてくるかのようです。(いえ、「ジェンダーフリー的価値観」のムチャ振りに対応するうち、このようなものができ上がってしまった、というのが順番でしょうが)
>ここには、女性にまつわる「夢と現実」があまりにもストレートに画面に出てしまっています。本作は「現実対虚構」、即ち「リアル対漫画」だったのです。上に紹介したまとめでは杉田氏を「いかにも旧態依然とした、悲鳴を上げるだけのヒロイン的女性」を求めている「女性差別主義者」として断罪しているコメントが並びましたが、それは全く違います。杉田氏は誰よりもフェミニストの価値観を内面化していました。彼の声は、石原さとみと市川実日子の間で揺れているフェミニストが、彼の舌を借りて叫んだものであったのです。
>ここで福島瑞穂氏が(自分はセクハラの疑われる鳥越俊太郎氏を支持しておきながら)小池百合子氏を「女装してても中身がタカ派の男性」と評した件を思い起こしていいかも知れません。ぼくたちは杉田氏を「旧態依然とした女性差別主義者」ではなく「ムチャ振りばかりするフェミニスト」として批判しなければならないのです。
結局、これなんですよね。本当に今更ですが、戦後リベラル・左派ないしはフェミニズムの悪臭漂う本質の最たるものは、いざという時は3K労働的な事を男性側に負担させ、その恩恵に与っておきながらレイプ被害を捏造してまで男性原理の絶対悪化を図るという、正に「女性が好きな時に自由な権利を行使する為のお膳立てと負担を全て男性に押し付ける」恐るべき欺瞞だと思います。
既にご存知とは思われますが勝部元気シショーをご覧ください、この朝日新聞並の自演と墓穴堀りのお利口っぷりは正に真夏の夜の淫夢と言っても過言ではないでしょう(白目)
http://togetter.com/li/1015452
【リオ五輪】フェミ「閉会式の制服JKは性的でヒドイ!」▶︎見ると性的興奮!制服大好き!▶︎削除▶︎乱交好き暴露▶︎日本死ね【炎上】
最早、戦後日本の男たちが家畜人ヤプーを脱却するには己自らがゴジラにでもなるしかないのだ。
どうも、ここしばらく暑いやら雨やらで大変でしたね。
『シンゴジ』の尾藤については、ぼくとしては見ていて好感の持てるキャラではなかったのですが、ここまで支持されているのはかなり意外でした。
>いざという時は3K労働的な事を男性側に負担させ、その恩恵に与っておきながらレイプ被害を捏造してまで男性原理の絶対悪化を図るという、
だってあれ、「事件は会議室で起きている」から、女性がああしてリアルに活躍できるわけですからね。
実は『ゴジラファイナルウォーズ』では『進撃の巨人』の先取りと言われるような、防衛隊が肉弾戦で怪獣を倒すというシークエンスが描かれました。
果たしてその場に石原さとみが、市川実日子がいたらリアルであったか(いえ、いずれにせよミュータント部隊という飛躍のある設定だったわけですが)。
KTBアニキについては本件の杉田師匠と同じで、彼を糾弾しつつフェミを擁護する人々の「ぼくのかんがえたさいきょうのふぇみ」への盲信ぶりが痛いですね。
いや、アニキも痛いわけですがw