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  • 「人生は映画 〜 主人公という生きかた」Vol.13 まとめ

    2013-08-26 13:00  
    220pt
    12回にわたってお伝えしてきた「主人公という生き方」の秘訣、
    いかがだったでしょうか。
     なるべく分かりやすく書いたつもりですが、長い間温めてきた内容を一気に書いたので、理解しづらい文章がところどころ、あったかも知れません。
     また、どんな立場の人でも伝わるように心がけた結果、表現があいまいになってしまったところもありました。
     さらなる秘訣のご紹介など、まだまだこのまま続けることも可能ですが、気がつくと意外なボリュームになっていたので・・・
     この辺でいちど一区切りしてポイントをまとめ、さらに新たな内容を充実させて次のフェイズへ向かうのも良いかな、と思いました。
     そんなわけで今回は、出来る限りシンプルに、分かりやすく、12回の内容を総まとめしてみたいと思います。
    ****************************
     よかったら、あなたがまだ幼かった頃を思い出して下さい。
     物心ついて気がつくと、たくさんのものに囲まれていましたよね。
     周りの人たち、 家の中のもの、 近所や遠くの街、 幼稚園や学校、 世間というもの、 テレビに映る世界の様子…。
     そのたくさんのものは、幼いあなたに比べると、ずっと長い時間を経てきた歴史の重みがあり、強くて大きな力を持っていました。
     そして、それぞれにちゃんと意味があってルールもありました・・・。
     ここまでは当然のことです。続けましょう。
     あなたはまだ幼かったので、その意味やルールをしっかり身につけることを、 毎日教わりました。
     そして、それをちゃんと身につけると褒められ、常にそれを同年代のお友だちと 比べられていました。
     そんな風に日々を過ごし、意味やルールを身につけ、 たくさんのものに囲まれていたあなたにとって、 自分以外のすべては、疑問の余地のない、完成された世界に見えました。
     でも、その世界の中で、自分という存在が一体何なのかを、 あなたに教えてくれる人はいませんでした・・・。
     はい。ここが問題です。
     ここで、誰かがあなたにそっと教えるべきだったのです。
     「きみもそろそろ色々なことが見えてきたね。  でもね、周りのものに飲み込まれちゃだめだよ。  なぜって、周りのものも、決してすべてが正しいわけじゃないんだ。  だから、本当は何が正しくて何が間違っているのかを、ちゃんと自分の目でわかる  ようにならなきゃダメだ。
      それと、これは大事なことなんだけど、きみの人生は、きみのものなんだ。
      だから自分で創っていいんだよ。きみは、きみの人生の主人公なんだ。」
      と。そして、
     「意味やルールを身につけるのは、それがきみの人生を豊かにする便利な道具だから  なんだ。
      でも、一番大事なことを忘れちゃだめだ。
      きみは、自分の人生を創るために生まれてきたんだから、それが一番大事な目的だ。
      そのために、その便利な道具を使えば良いんだよ。
      だから、お友だちと競うことなんか、大した意味はない。
      そんなことより、きみの人生が輝くために、  きみ自身が強くならなければならないんだ。
      もし強くなりたかったら、きみが好きなこと、きみにしかできないことを、  たくさんたくさん積み重ねるんだ。」
      と。
     しかし残念ながら、誰も教えてはくれません。
     そうして、周りが正しくて圧倒的だと感じながら、お友だちと競わされながら、 成長していきます。
     やがて、教えられなくても錯覚に気づく時は来ます。
     小学校高学年になってくると、完成されたかのように見えたものが、 ところどころつじつまが合っていなかったり、 ちゃんとしているようで実はとてもいびつなカタチをしているものが いくつもあることに、だんだん気づき始めるのです。 でも、それについて誰も教えてくれません。 
     そして14才位になると、もはや正しいと信じていたものが、 みんな間違っているようにすら思えてきます。 ああ、みんな、錯覚だったのかも知れない、と思い始めます。 
     おまけに自分自身をコントロールしきれず、 自分が生きている意味がないくらいにちっぽけで醜い存在に思えたり、 むしろ自分は他人にはわからない圧倒的な可能性を持った特別な存在だと思えたり、 繊細なその心が、わけの分からない暴走をし始めます。
     そう、大人になり始めた時に、本能が気づき始めるのです。
     本当に大切なことを何も教わっていない。
     今までのすべてが間違っていた気がする。
     本当の答えが知りたい。
     でも、分からない。
     分からない自分はダメな人間なのかな・・・。
     それでも何とか毎日を過ごしていると、やがて 「真っ当に生きていく自分なりの生き方」が徐々に身につき、 気がついたら社会人というものになっていて、 つまりいつの間にか自分自身が、あの幼かった頃に強くて大きな力を持っている、 と感じた「社会」の一部になっているわけです。
     今の社会で、なぜ、一番大事なことを大人が子どもに教えないのか、僕には分かりません。 
     一番大事なことを知らない大人が多いことも、その理由のひとつかも知れません。

     でも、本や映画、音楽やアニメなどは、 ずっと昔から、この一番大事なことを伝え続けているのです。

     理由は簡単です。 
  • 「人生は映画 〜 主人公という生きかた」Vol.12 人間関係

    2013-08-19 13:00  
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     今回は、「人間関係」についてお伝えしたいと思います。
     主人公という生き方は、自己中心的な生き方ではありません。
     そもそも、自分が人生の映画の主人公であるように、他の人も、それぞれの映画の主人公ですから、お互いを尊敬・尊重し合う関係になるわけです。
     また、 主人公だという責任感も
     曼荼羅図で把握した自分と周りの人との関係性も
     「自と他」でわかる「他」への見方も
     みんな人間関係を正しく、豊かにしているはずです。
     そんな人間関係について、さらに簡単で有効な秘訣をいくつかご紹介して、最後には人間関係を豊かにする、最大の秘訣をお伝えしようと思います。 秘訣を参考にして、多くの悩みの原因でもある人間関係を、ぜひ豊かにして下さい。
    ************************************ まずは、
     うまくいったら人のおかげ、失敗したら自分のせい
     という気持ちです。
     実際は、これを実行するのはかなり困難ですし、もともと聖人君子になることが目的なのでもありません。
     そういう気持ちを心がける、という程度で大丈夫です。
     本来人間は、逆の傾向があるからです。
     そう、どうしても
     うまくいったのは自分の力、失敗したのは人のせい
     に、したくなってしまうのです。
     だから、それをわかった上で、逆の気持ちを心がけ、せめてフラットにする、そんな考え方でいると、十分効果があります。 他の人との関係も良くなりますし、何より自分自身が、あまりネガティブな気持ちを持たないでいられます。 そしてこの気持ちでいた方が、最終的に周りは、正しい評価をしてくれるものです。
     ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー 次は、人から内緒の話をされた場合の秘訣です。
     Aさんは、あなたにとって大切な人です。
     そんなAさんから内緒の話をされ、秘密を打ち明けられた、とします。
     その秘密は、Aさんにとって、周りにどうしても知られたくない内容です。 だから、あなたに、内緒の話を打ち明けたわけです。
     後日、別の友だち、Bさんと話をしていると、Bさんから、ここだけの話だけれど…と、内緒の話を聞かされます。
     何とそれは、あなたが聞いた、Aさんの秘密でした。
     このような場合の秘訣は
     あなたがその秘密を知っていることを、Bさんには決して言わない。
     ということだけです。
     もし仮に、自分もその秘密を聞いた、とあなたが話したら、Bさんはどう思うでしょう。
     きっと、内緒の話をした「Aさんの秘密の程度」が、Bさんにはとても軽く見えてしまいます。
     ああ、自分以外の人にも話している程度の秘密なんだな、と。
     そうして、Bさんは今後、どんどん人にAさんの秘密を話してしまうかも知れません。
     (噂というのは、こういうところから広まっていくんです。)
     また、たとえBさんがそういうことをしなくても、Bさんとあなたは、Aさんの秘密をお互いに話してしまった、というギルティを共有してしまうことになります。
     せっかく何かを共有するなら、もっと意味のあることを共有したいですよね。
     人の秘密を聞いたら、ほかの人には絶対に話さない
     この原則を徹底するだけで、秘密を話した人を守ることができて、人間関係は豊かになり、あなたの信用はずっと高くなります。
     ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
     人の陰口や噂、愚痴などは、聞いていて気持ちのいいものではないですよね。
     なるべく聞きたくないですし、できれば自分も言いたくないな、と誰もが思うでしょう。
     でも、なぜか陰口や噂、愚痴って、よく聞いてしまいますね。
     これも、「うまくいったら人のおかげ・・・」の場合と同じで、陰口や噂、愚痴などを言いたくなる、人間の性質がもともとあるからです。
     なので、これもまた、逆の気持ちを心がける位の方が人間関係は豊かになります。
    つまり、
     
  • 「人生は映画 〜 主人公という生きかた」Vol.11 簡単な秘訣をいくつか

    2013-08-12 13:00  
    220pt
     今回は、気軽で簡単な秘訣をいくつかご紹介します。 魅力溢れる主人公としての人生のためになる秘訣も、いよいよ残りはあと少し。
     ぜひ、楽しみながら読んで下さい。
    「すぐに試作品を作る」
     僕は音楽家ですが、文章を書くのも比較的得意なので、人から、文章を書く上での相談をされることがよくあります。
     ちょっとした文章を書かなければならない機会って、意外によくありますよね。
     そんな時、 (何から書けば良いか分からない)とか、  (どうやって書く内容をまとめればいいんだろう)といった相談に、 僕はいつも、次のようにアドバイスします。

     じゃあ、まず書く内容を、たった一行で書いてみて。

     その人が書かなければいけない文章の長さにかかわらず、このアドバイスをします。
     アドバイスを聞いた人の受け止め方は、大体同じです。
     えっ?という意外な感じの反応か、なるほど、と気が楽になったような反応の後で、しばらく考えてから、うーん、一行では難しいなぁ、もう少し長くなっちゃう・・・となります。
     でも、これで良いのです。
     とりあえず何が一番書きたいのか、が明確になるからです。
     そして何より、まず文章を書き始めることができるからです。
     僕達の仕事の現場では、常に誰かが何らかの作品を創っています。
     そんなクリエイティブな現場を通して僕が常に心がけている、もの創りの秘訣があります。
     それは、

     創作に関するアイデアが浮かんだら、すぐに試作品を作る

     です。
     曲のイメージが湧いたら、すぐに曲のラフスケッチ。
     映像のイメージが浮かんだら、すぐに絵コンテ。
     グッズや雑貨などのイメージが見えたら、すぐに簡単な雛形。
     イベントや企画、プロジェクトなどのアイデアが閃いたら、すぐにイメージの殴り書きや、ラフな企画書。
     特に、若いアーティストには「すぐに試作品」という秘訣を教えて、徹底します。
     彼らは、僕が教えるまで、この秘訣を知らないことが多いのです。
     作品というものは、プロの現場では、どんどん生まれ、とても速いテンポで創られていきます。
     そんな作品の原型は、すべて誰かの頭や心の中にあります。
     それが作品として進化していくキッカケが、試作品です。
     試作品があれば、それを見た人へイメージを伝えることができ、そこから、作品が進化するように周りの人たちが動き始めます。
     作品を創る自分自身も同じです。
     試作品によって、その作品の魅力や欠点、課題や将来像などをどんどん確認していくことができます。
     さて。 最初に書いた文章の話と、試作品の話は、一体、どうつながっているのでしょう。
     
  • 「人生は映画 〜 主人公という生きかた」Vol.10 自と他

    2013-08-05 13:00  
    220pt
     ちょっと変わった質問をします。
       もし、世界をたった二つに分けるとしたら、何と何に分けますか? 現実と仮想 自然と人工
     昔と今
     悪の世界と正義の世界
     自分が好きなものと嫌いなもの・・・
     分け方は、いろいろありますよね。 さて、ここで、
      世界を次の二つに分けてみて下さい  「自分」と「自分以外のすべて」
     どうでしょう。
     「自分」と「自分以外のすべて」このたった二つだけです。
     分けてみて、何が観えてきたでしょうか・・・。
     二つの世界の大きさのバランスはどうでしょう。
     自然の中の、一生物としての自分、と考えると、宇宙や地球を含む自分以外のすべて
    と比べて、あまりにも小さく、弱い存在です。
     一方、「意識」で考えると、感じ方次第では、自分は世界そのもので、目を閉じると
    自分以外のすべては、消えてしまいそうな気もします。
     僕は、
      この「自分」と「自分以外のすべて」を  「自と他」と表現します。
     
     この「自と他」というとらえ方は、 優れたアーティストが共通して強く持っている感覚
     です。
     おそらく本人たちは、「自と他」という言葉も知らないし、そういう意識もないと
    思いますが、僕がその共通した能力に注目しているうちに、気がついたものです。
     別の言い方をすれば、「自と他」の感覚に乏しい人は、優れたアーティストの資質
    が欠けているということになります。
     だから、僕がアーティストのプロデュースを手がける時には、この「自と他」の話
    をしてみます。
     すぐ理解できたら、あるいはその人なりに実践していたら、優れたアーティストの
    素養があるからです。
    「自と他」をイメージで実感してみましょう。
     自分が水泳のオリンピック選手で、ある大会の本番に向け、一人で練習をしている
    状態をイメージしてみて下さい。

      水の中で、自分の泳ぎ方に集中している心と身体。  水の外は、自分以外の世界すべて。
      世界が、二つに別れていますよね。
      例えると、こういう感じです。
     

     ところでもし、同じように泳いでいても、それが大会の本番だったらどうでしょう。