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記事 10件
  • 『Innocent Eyes』52〜作品を創りあげる という奇跡について

    2018-11-28 12:20  
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    伝説に関する懐かしい記憶や、世界的アーティストとなった今について、そして自分らしい人生を生きるコツや、輝く未来の創り方について、津田直士が気のおもむくまま自由に書く、エッセイスタイルの新連載ブロマガです。
  • 『Innocent Eyes』【特別寄稿】 『Happy Birthday YOSHIKI』

    2018-11-20 17:00  
    伝説に関する懐かしい記憶や、世界的アーティストとなった今について、そして自分らしい人生を生きるコツや、輝く未来の創り方について、津田直士が気のおもむくまま自由に書く、エッセイスタイルの新連載ブロマガです。
  • 『Innocent Eyes』50〜 「YOSHIKIの2つの魅力」と世界進出の深い関係

    2018-11-20 01:25  
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    伝説に関する懐かしい記憶や、世界的アーティストとなった今について、そして自分らしい人生を生きるコツや、輝く未来の創り方について、津田直士が気のおもむくまま自由に書く、エッセイスタイルの新連載ブロマガです。
  • 『Innocent Eyes』 49〜 Xの音楽が・・・救っていた

    2018-11-13 23:00  
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    伝説に関する懐かしい記憶や、世界的アーティストとなった今について、そして自分らしい人生を生きるコツや、輝く未来の創り方について、津田直士が気のおもむくまま自由に書く、エッセイスタイルの新連載ブロマガです。
  • 津田直士 情報まとめ 11月12日号

    2018-11-12 19:00  
    津田直士に関連する情報のまとめ記事です。 ニコ生やTwitterなどでは分散してしまう最新情報や重要なお知らせを、まとめてお届けします。
  • 『Innocent Eyes』 48〜酒と笑顔とXの夢

    2018-11-05 18:00  
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    伝説に関する懐かしい記憶や、世界的アーティストとなった今について、そして自分らしい人生を生きるコツや、輝く未来の創り方について、津田直士が気のおもむくまま自由に書く、エッセイスタイルの新連載ブロマガです。
  • 津田直士 情報まとめ 11月5日号

    2018-11-05 09:00  
    津田直士に関連する情報のまとめ記事です。 ニコ生やTwitterなどでは分散してしまう最新情報や重要なお知らせを、まとめてお届けします。
  • 復刻版【夢と夕陽】21. 横浜アリーナ公演で僕が確信した X JAPANの今と未来 ①

    2018-11-04 09:00  
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    2014年10月7日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けしますオリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar637742 になります 多くの人たちの感想に表れているように、横浜アリーナ公演は、かつてのX JAPANにはみられない豊かさと幸福感に満ちた、素晴らしいステージだった。 YOSHIKIのDrums演奏は、鍛え抜かれた身体によるものだろう、速い曲が連続する2日間にわたるステージでも余裕を感じるほど素晴らしかったし、TOSHIの声は30年近い歴史の中で、最もコンディションが良かったように感じた。 そしてSUGIZO、HEATH、PATAの見事な演奏。5人の演奏とパフォーマンスは、スーパーバンドというより、結成してまだ数年、まだ20代前半の最も勢いのある若手バンドのような一体感に溢れていた。 そして何より、演奏レベルの高さやファンの期待にちゃんと応える圧倒的なパフォーマンスは、完全に世界レベルだった。 そのステージをじっくり観ることができた僕は観ているうちに、ある確信が揺るぎないものになっていき、過去27年にわたる長い年月を想い、とてつもなく幸せになり、いつしか我を失うほど心を震わせていた。 メンバーと一緒に闘っていたあの頃、気がつくといつも、悔しさや幸福感でよく泣いていたものだけれど、今回のステージを観ながら流した涙は、過去のどんな涙とも違う、新しい涙だった。 その涙は、予想通りX JAPANの「輝く未来」がちゃんと見え始めた、という幸せの涙だったかもしれない。 これまで綴ってきた通り、桁外れに強いYOSHIKIがちゃんとそこにいてくれた、という感動の涙だったかもしれない。
     あるいは、X JAPANを守り、ずっとメンバーの心を支え続けている、運命共同体の愛の力を改めて感じ、自分もいつの間にかそのひとりになり始めている、という喜びの涙だったかも知れない。 何より、世界で今、一番幸せかも知れない、子どものような、いや、赤ちゃんのような、メンバーの屈託のない笑顔を見て、心から安心した涙かも知れない。 そして、それがどんな涙であれ、僕は泣きながらその涙がもたらしてくれる新しい幸福感に包まれていた。 それは過去、Xに、X JAPANに、メンバーに、外から持ち込まれたあらゆるネガティブな要素や記憶を、すべて消し去ってくれるほどのとてつもなく強いエネルギーを感じたからだった。
     いや、それだけではない。 そんな「夢のような今」を生み落としてくれた源が一体何なのか・・・。その答えが、今回のステージではっきりしたからだった。 今回から僕がこの連載で書いていくことは、すべて、今回の横浜アリーナ公演で見えた「答え」だ。 X JAPANというバンドとそのメンバーが、なぜこれから「輝く未来」を手にすることができるのか、そしてそのことが、普通の日本のアーティストにとって、なぜ、どれだけ、困難なことなのか。 その「答え」を、きちんと書いてみたいと思う。
       1. TOSHIの今   2014年9月。 僕は、外国特派員協会の会見に臨むTOSHIの映像を観ていた。 そのちょっと前、世間を賑わした洗脳にまつわる話題については興味が湧かず、一切の情報から距離を置いていた僕だったが、この記者会見は、バンドの現況について語る部分が感慨深い、という知人の話を聞いて興味が湧いたのだった。 見終わった僕は、ああTOSHIらしいな、とか、この子、本当に奇麗な日本語を使うよなぁ、などとしばらく穏やかな気分だったが、先に控えている横浜アリーナとMSGの公演に想いを馳せた途端、何か大切な答えが見つかった気がして、しばらく考え込んだ。 そして突然、僕は明るい気持ちになった。 ちゃんと、ある確信が持てたからだ。 「もう大丈夫だ・・・」 そして、僕は唐突にある光景を思い出した。 1991年9月。 僕は、二人だけの部屋で、TOSHIと向かい合っていた。  
  • 復刻版【夢と夕陽】 ⑳ X JAPANのライブ その魅力の秘密〜なぜ X JAPANとファンは1対1の関係なのか

    2018-11-03 09:00  
    220pt
    2014年9月30日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けしますオリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar633361 になります 日常の何気ない会話の中でたまたま、僕が「BLUE BLOOD」と「Jealousy」そして「ART OF LIFE」をメンバーと共に制作した人間だ、と気がつき、実は私、X JAPANのファンなんです…と、その相手が話し始める瞬間。
     
     なぜみんな、同じような表情をするのだろう、と僕は興味深く思う。
     
     「何か素敵なことが始まった」というような、期待のこもった特別な笑顔。
     
     「共犯者のように」密やかで、でも湧き出る感情を抑えきれない喜びの顔。
     
     でもどこか、もう分かった以上「わざわざ言葉にしなくても通じるから大丈夫」といった安心感が伝わる、豊かな雰囲気。
     
     僕はそんな空気に、いつも、X JAPANとファンという関係が持つ圧倒的な深さを感じる。
     
     そして、その深さを生んでいる楽曲の凄さと、自分と闘い続けたメンバーの生き方に、改めて感動し、幸せになるのだ。
     『 X JAPANのファンに初心者はいない 』
     
     これは僕が思う、X JAPANというバンドの真理だ。
     
     ちょっとしたきっかけでX JAPANの音楽を聴いたり、そのパフォーマンスに触れたりして、何かが心に響いた瞬間から、その人はコアファンになってしまう。 X JAPANは比較的好きだけど、まだそんなに深く音楽は聴いてなくて…といった人は、ほとんどいない。 そんな真理を表現した言葉だ。
     
     もう一つ、X JAPANとファンの関係について、僕が思う真理がある。 それが、こちら。
     『 X JAPANとファンは常に1対1の関係 』
     世の中には、「人気のあるもの」はたくさんある。
     
     そして多くの人は「人気のあるもの」が好きだ。
     
     そういう人たちは、「今、人気のあるものは何か」ということに常に興味を持ち、情報を得るとそれを体験しようとする。
     
     そういう人にとっては、「人気のあるもの」の「本当の価値や魅力」の前に、まず「人気のあるものであること」が大切だったりする。
     
     そういう一般的な風潮を踏まえた上でよく考えてみると、ファンが惹かれるX JAPANの魅力は「人気のあるもの」というところにはない、ということに気づく。
     
     他の人たちにどう人気があるか、というポイントは、X JAPANに惹かれる人にとって、興味の対象ではない。
     
     そこにあるのは、「その魅力を知ってしまった自分」と「X JAPANというバンド」の関係だけだ。
     
     つまりX JAPANのファンにとって、X JAPANの人気というのは、さほど重要なことではない。
     
     そう、すべては自分がひとり、発見してしまった、X JAPANというバンドの魅力と、自分という関係だけ、つまり「1対1の関係」なのだ。
     

     
     これは興味深いことだ。
     
     何万人ものファンが集うライブ会場は、X JAPANのメンバーが登場して演奏が始まった途端、ひとつになる。
     
     といっても、ファン同士が横につながっているわけではない。
     
     むしろ、どんなアーティストよりもその関係は1対1なのだ。 にもかかわらず、ライブが始まると全員が一つになる。
     
     でもよく考えてみれば、これは当然のことだ。
     
     会場がひとつになるのは、その中心にある「X JAPAN」というバンドと、何万人というファンの関係が強い絆で結ばれているからこそ、だからだ。
     
     前回僕が書いた『会場の一番後ろから、ファンとメンバーがひとつになっているのを観て僕が泣いた』理由は、その1対1の関係の深さを感じたからだ。 そしてまた、当時の僕が毎回号泣していたもう一つの理由は、メンバー側の気持ちも良く知っていたからだ。 
  • 復刻版【夢と夕陽】 ⑲ ファンが見つめるXというバンド

    2018-11-02 10:00  
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    2014年9月23日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けしますオリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar627951 になります 2010年  夏。
      電話の向こうから聴こえてくるTAIJIの声はとても明るかった。  「…そうなんですよー。だからさぁ、津田さん、絶対観に来て欲しいんだよねぇ。」  「そうだったんだ・・・。いや、最高じゃんか。すごいじゃん、たいちゃん。。ああ……俺、めちゃ嬉しいよ、それ。」
     「ははは、そうでしょ、そうなの。だから、絶対観に来てね。待ってるから。ああ、津田さん、ちょっとさぁー、としくんに代わるから…」  TAIJIから電話を代わったTOSHIは笑いながら、そういうわけで、久しぶりにTAIJIも出るんで、是非観に来てやって下さい、チケットを用意しておきますからー、と、これまたとても明るい声で僕に説明した。
      了解、ありがとう、すごく楽しみにしてる、そう言って電話を切った僕は、明るいTAIJIの声に安心した。  ちょうど半年前の冬、僕のアトリエへ突然遊びに来てくれたTAIJIは元気で、作品と音にこだわる、いかにもTAIJIらしい音楽的な話をたくさんしてくれたけど、身体がベストじゃないからさぁ・・・と話す時だけ、とても寂しそうな表情を浮かべていたからだ。

     電話の向こうから聞こえた元気な声には、これから18年振りに昔のメンバーとライブをやるんだ、という喜びがこもっていた。  きっとTOSHIと楽しく話していて、その流れで盛り上がりながら、僕に電話をして来たんだろうな、そんな状況も鮮やかにイメージできたから、僕は暖かい気持ちに包まれた。

        懐かしい、あの頃の記憶と重なるからだ。  (そうだ、TAIJI、その調子だよ。気持ちが明るくなれば、身体もきっと今より良くなる…)心でタイジにそう伝えて、日産スタジアムの公演を僕は心待ちにした。  8月14日。野外のライブらしく、湿気を帯びた真夏の暑い空気が、広い会場でライブを待ち望む6万人の期待を包み込んでいた。
      開演間近、関係者から渡されたチケットを係員に見せ、誘導してもらった僕は驚いた。
      その席が、今まで経験したことのない、限りなくステージに近い席だったからだ。 確かにスタッフであった頃は、会場のどこにいようがフリーパスだったけれど、一度観客が入場したら、観客のためのエリアはファンの神聖な場所として、近づくことはなかったからだ。  席につくと、僕は公演前のステージを、後ろを振り向いて6万人がぎっしり詰まった広い会場を、次に上を仰いで夕暮れが近づく空を、そして周りを見回して近くの席にいる興奮を抑えきれない表情のファン達の様子を、そしてまたステージを…  そうやって、何度も何度も、会場全体の雰囲気を確認した。  そして、いよいよ本格的に世界展開をスタートした新しいX JAPANのライブと、18年振りにメンバーと共にステージに立つTAIJIに期待しながら、僕の意識は瞬間、ちょうど20年前の1990年にタイムスリップしていた。