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『Innocent Eyes』109〜 芸術の本質とそれを体現するYOSHIKI - 1
2020-02-24 18:20220pt -
『Innocent Eyes』108〜1月30日配信のYOSHIKIチャンネル ニコ生を観て
2020-02-15 21:14220pt -
『Innocent Eyes』107 時間の魔法
2020-02-06 09:05220pt伝説に関する懐かしい記憶や、世界的アーティストとなった今について、そして自分らしい人生を生きるコツや、輝く未来の創り方について、津田直士が気のおもむくまま自由に書く、エッセイスタイルの新連載ブロマガです。 -
復刻版【夢と夕陽】78. 夢の始まり(23)
2020-02-06 09:00220pt
2015年12月8日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けしますオリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar925112 になります
TOSHIが突然、進化し始めた。 このことを確認した僕は、すぐに新たな動きをした。 いよいよ新しいセクションのメンバーにXというバンドを見せる時が来たのだ。 鹿鳴館ワンマンライブの翌日、僕は新しいセクションのミーティングで全員に伝えた。 Xというバンドのプロデュースをこのセクションで手がけたいこと。 そのために、XとSony Musicとの間で契約を締結したいこと。 なるべく早めにXのライブを観て欲しいこと。 突然の提案だった。 でも、あっけない程すんなりと、その提案は全員に賛成された。 きっと最近の僕の動きでみんな気づいていたのだろう。 僕がXのメンバーと共闘を始めていることを。 そしてその志が高く、未来を見つめるエネルギーがとても強いことを。 3月に新しいセクションが発足してからもう3ヶ月経っていた。 発足直後、毎日のように繰り返していたディスカッションもブレーンストーミングも、最近はすっかり落ち着き、各自が新たなビジネスの可能性につながる情報収集を始めていた。 時折、エンターテインメント業界で優れた仕事をしている人を招いて話を聞いたりもした。 選抜メンバーによる海外視察の予定もあった。 そんな中、Xとの共闘を始めていた僕には、新しいセクションのメンバーとは全く別の考え方を構築し始めていた。 それは新しいセクションのあり方に大きな影響を及ぼすことだった。 僕はそれを誰にも話さず、自分の心の中だけで構築していった。 -
復刻版【夢と夕陽】77. 夢の始まり(22)
2020-02-05 09:00220pt
2015年12月1日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けしますオリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar920903 になります
YOSHIKIと作曲について語り合う時、僕は意図的にメジャーキー(長調)の名曲を取り上げたり、メジャーキーの魅力あるコード進行について触れたりしていた。 ちょうどリリースされたばかりのインディーズアルバム「Vanishing Vision」を聴けばわかる通り、Xの楽曲はマイナーキー(短調)だ。 けれど僕のイメージでは、進化したXの楽曲にはメジャーキーの楽曲も含まれていた。 たとえ全体がメジャーキーでなくとも、セクションの一部にメジャーキーの部分があったり・・・。 アップテンポの曲なのに、部分的にメジャーキーの魅力が炸裂していたり・・・。 そんなイメージを共有しつつ、実際のところ僕が一番待ち望んでいたのは、メジャーキーの美しいスローバラードだった。 僕にとって、YOSHIKIは曲を「作る」のではなく「生む」ことのできる天才作曲家だった。 そんなYOSHIKIの才能がとても美しいメロディーが生み、そのメロディーが美しいメジャーキーのコード進行に包まれていたら、どれだけ感動的な曲になるだろう・・・。 僕はそのイメージに深い期待を寄せていたのだ。 -
復刻版【夢と夕陽】76. 夢の始まり(21)
2020-02-04 09:00220pt
2015年11月23日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けしますオリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar915302 になります
全国ツアーに入るまでにメンバーとたくさん会って話しておこう、と考えた僕は、タイミングをみては色々な現場に出かけていった。
そのうちに、だんだんバンドの生態のようなものがわかってきた。 リハーサルはどのように始まり、終わった後はどうなるのか。 打ち合わせはどのように行われるのか。 メンバーが個々の動きをする時、どんな組み合わせで行動をするのか。 メンバーとスタッフの関係はどんな雰囲気なのか。(インディーズであっても、Xにはマネージャーやローディー、テクニシャンなど、多くのスタッフがいて行動を共にしていた) どんなタイミングで、どう酒を飲む状態に突入するのか。 そういった、バンドならではの生態のようなものは、Xというバンドが人を惹きつける不思議な魅力をそのまま物語っていた。 そう、その生態を観察しているだけで楽しいのだ。 メンバーがピュアな人間性をそのままむき出しにして行動するため、常に笑が絶えない一方で、常に怒号が炸裂する危険も潜んでいる。 「事件」のようなことが何かと起きがちだし、それが収まるまでの様子がまた興味をそそられる。 ただ、何が起きてもそこにはちゃんとした理由があるから、そのストーリーを追っていくと、また新たなバンドの性質やヒストリーが見えてきたりする。 そんな風にバンドの生態を少しずつ理解しながら、メンバーとは音楽的な会話を進めていった。 -
復刻版【夢と夕陽】75. 夢の始まり(20)
2020-02-03 09:00220pt
2015年11月16日に配信されたブロマガ記事を復刻版としてお届けしますオリジナルは https://ch.nicovideo.jp/tsudanaoshi/blomaga/ar911376 になります 目に見える結果がまだない以上、何が正しいのかは誰にもわからない。 でも、結果がまだなくても高い志と自信があれば、前に進むことはできる。 そう、正しいかどうかより、正しいと信じられるかどうかの方が大事なのだ。 それが若いということの特権であり、誇りだと思っていい。 僕はそう信じていたし、同じ想いを持てる人間しか信じなかった。 そういう意味で、Xのメンバーはまさにそうだった。 もちろんある程度の時間をかけてXは結果を出し、それはいずれ歴史となり、後の人たちにはそれが当たり前の事実となるのだけれど、1988年当時の僕たちにとっては、まだそれは未来のこと。 その時は何の確証もない「今」しかなかった。 それでも強い意志と熱い想いで前へ進むことができたのは、何があろうと自分たちを信じていたからだったと思う。 そんな気持がそのままXというバンドを支えていたのが、1988年だったのだ。 1988年 春。 熱い想いとバンドとしてのエネルギーはおそらく当時の日本で一番だったXというバンドとその5人のメンバーに、僕は名乗りを上げ、共闘を始めた。
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