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4. 名曲がいよいよ世界に・・・
『X JAPANの今』を理解することで『X JAPANとYOSHIKIの輝く未来』が見えてくるのは、何故なのか・・・。
その理由のひとつは、YOSHIKIの生む作品が100年残る名曲だ、ということだ。
これまで書いてきたように、名曲が持つ不思議な力というのは、命を持っているがゆえに、遠く離れた人の心を惹きつけ、作品のエネルギーをきちんと伝えてくれるからだ。
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1990年の夏から約1年間、アルバムの制作に専念した結果、Xは世の中から姿を消している状態だった。
その理由のひとつは、YOSHIKIの生む作品が100年残る名曲だ、ということだ。
これまで書いてきたように、名曲が持つ不思議な力というのは、命を持っているがゆえに、遠く離れた人の心を惹きつけ、作品のエネルギーをきちんと伝えてくれるからだ。
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1990年の夏から約1年間、アルバムの制作に専念した結果、Xは世の中から姿を消している状態だった。
日本ゴールドディスク大賞受賞や武道館公演の成功といった状況は、さらにアーティスト認知を上げたり作品をプロモーションしたりする絶好のチャンスだったが、それよりもXは、次の作品を完成する道を選んだ。
アルバムを制作している間、バンドの情報が途絶えることで、せっかく盛り上がった熱が多少冷めてしまうリスクもあったが、もしそうなってしまった場合は、新たな作品の力によってもう一度エネルギーを伝播させていくしかない。
こういった決断の裏には、音楽と作品を第一に考える、バンドとしての姿勢があった。
もちろんその背景に当時、約1年間の活動で作品が瞬く間に日本中へ伝わり始めた実感と自信があったのは間違いない。
ただ、「BLUE BLOOD」をリリースしてからの1年間は、その作品を伝えるために日本中をライブとプロモーションのツアーでまわり、TVなど影響力のあるマスメディアへも積極的に出演した。
だからこそ、数多くの人に作品を伝えることができた。
一方、今回は、バンド活動自体を一時的に止めてしまうことになるから、作品を伝える機会は極端に少なくなる。
しかしその程度の期間、姿を消すことで存在が揺らぐようなことがあれば、そもそも作品に力がないということだ。だからもし作品に自信があるなら、そんな後ろ向きなことを考えているより、今こそ、生まれたばかりの作品をきちんと仕上げ、その作品を早く世の中に出すべきだ、そんな考えがメンバーと僕の中にはあった。
その「自らの作品の力に賭ける」といった姿勢と決断のもと、創作準備の整った僕たちはアメリカへ旅立ち、レコーディング作業に専念した。
結果的に、「作品の力」を信じたことは正しかった。
拙著「すべての始まり」のクライマックスで描かれている通り、1991年6月に日本へ帰ってきた僕たちの目の前には、『ファンが起こした奇跡』が広がっていた。
そう、1年間メンバーが姿を消していた間に、Xの作品を愛する人たちは日本中で何倍にも膨れ上がっていたのだ。
アーティストが不在であったのにファンが増え続けた理由。
それはまさに『名曲の不思議な力』があったから、だった。
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現在、ネットを通して、全世界にXのファンが増え続けている。
これは、24年前に日本で起きていた『ファンが起こした奇跡』のいわば全世界版といえるだろう。
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