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記事 5件
  • 山田玲司のヤングサンデー【第5号】人生を面白くする「方法」はあるのか?

    2014-10-27 07:00  
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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田玲司のヤングサンデー 第5号 2014/10/27 人生を面白くする「方法」はあるのか?
    ─────────────────────────────────── 面白きなき世を、面白く 、みたいな事を幕末の誰かが言っていたらしいですけど、実際この世界で生きていて「面白い世の中」を作るなんて事は恐ろしく大変です。 誰が世の中を「面白く」できたのか?を考えて真っ先に浮かぶのは誰なんでしょうか? ジョブズ あたりなんでしょうか? タランティーノ ? やすし秋元 ? まあそれはともかく、 自分の人生くらいは「面白く」したいものです。 まだ学校に通ってる人はともかく、社会人になったりしてしばらく経ってみると、恐ろしいほど 「面白くない」人生を生きてる友人 が増えてきます。 学生の頃は漠然と何かが勝手に始まって自分の人生がある時期から「面白く」なるんじゃないか、みたいに思っているもんです。いや。そんな楽観的想像は僕ら バブル世代くらいまでで、今の人たちはもう 「社会に出る」イコール「面白くない人生の始まり」 と思っているのかもしれないですよね。 なので「もう社会には初めから出ません」とか言い出す気分は本当にわかります。 僕の知り合いで物凄い勢いで人生を「面白く」しようともがいている男がいるんだけど、これが本当にうまくいかない。理想を追って職場を変える度に収入は減り、借金が増え、今は ワーキングプア のサイクルにはまりかけてます。 彼なんかはバブル期であればなんとか調子よくやっていけたタイプなんだけど、シビアな話です。 僕は自分の人生がつまらなくなるのが子供の頃から恐怖でした。 せっかく生きてるのに、働いてるのに「つまらない」毎日を重ねて「ただ年をとる」なんて許せないのです。 なので僕は子供の頃から「自分がやりたいことをやって、面白く生きる計画」を立てて進んできました。 昔「20歳の 中村俊介 」にインタビューした時、彼も同じ事を言っていました。 彼は海外で活躍する時期をあらかじめ考えてサッカー選手のキャリアを進めてきていたわけです(実に俊介らしい) そんなわけで 「半自伝漫画・アリエネ」 で描いた通り、僕は何度か道を見失いつつ、「面白く生きる人生」を計画通り進めてきたわけです。 ところが・・・
  • 山田玲司のヤングサンデー【第4号】「モテない」本当の原因は何だ?

    2014-10-20 07:00  
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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田玲司のヤングサンデー 第4号 2014/10/20 「モテない」本当の原因は何だ?
    ─────────────────────────────────── そんなわけでとうとう僕のレクチャーコミック第1弾 「モテない女は罪である」 が 10月23日 に発売になります。 (check!! → amazon.co.jp:モテない女は罪である) やっぱりね。向いてるんですよ。恋愛だのなんだのが。俺は。この星で一番になりたいの俺は。 なので今年は特に「モテ」について改めて考えてて、わかった事がありすぎるの。俺は。 すみません。ピンポン読んでないのに。俺は。 このタイトルの 「モテない女は罪である」 というタイトルは 「非属の才能」 の時から僕の相棒として大活躍してくれてる天才編集者のK君が考えたものです。 あまりに戦闘的かつ挑発的なタイトルなんで僕は当初ビビッていたのです。 何しろこのタイトルが決まる前は 「女の子を元気にする方法」 という腰の引けた仮タイトルだったんだよ。どんだけ女の人が怖いんだよ俺は。 怖いものは怖いんだよ俺はーーー! で、このタイトル案を受けて考えたのは「モテない女は罪である」と言われるほど、 この国では「モテない」と地獄 です。いや、モテないと地獄だと考えている人がほとんどです。 でも、今月のニコ生でも言ったけど「モテる」という状況は 不特定多数の異性からあらぬ 妄想 を託され期待値を上げられ、それを裏切ると 失望 される という難儀な状況です。 おまけに同性の嫉妬の対処も大変です。 イケメン芸人が必要以上に下品に自爆するのも嫉妬の回避の為に何とか身に着けた生存方法なわけです。 そんなわけでやたらと「モテる」ようになる話は別にして、少なくとも 「好きになった人」に少しくらいは愛されたい というのはわかります。僕もそうです。 そしてそれがまったくかなわない人生はやはり 「罰を受けてる」 ような気分にもなるでしょう。 そんなこんなで今回このタイトルになったわけです。 モテない女は罪なのか?一生 「愛されない」 という罰を受けなければならないのか? という感じですね。
  • 山田玲司のヤングサンデー【第3号】 「イケメンでなかったらどうすればモテるのか?」問題

    2014-10-13 07:00  
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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田玲司のヤングサンデー 第2号 2014/10/13 「イケメンでなかったらどうすればモテるのか?」問題
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    この原稿を書いてる時、まさに スーパー台風 が大接近していて、
    これがあの「フィリピンを壊滅させた巨大台風」と同レベルらしくて、何よりも福島第一原発が心配な 山田玲司 です。 それだけじゃなくて長期化する豪雨のせいで例の「深層地すべり」が各地に起こるだろうし、そこにもってきて火山ですからね。地震の兆候も嫌な感じで・・ 今年は 「モテない女は罪である」 の連載をして今月23日には単行本の発売ということもあって、やたらと 「モテる」 という問題をテーマに漫画だのコラムだのを書く事が多いのですが、こんな時代に 「恋愛」 ですよ。 「モテ問題」 ですよ! 「ああ、俺は何をやってるんだ!」なんて気分になったりするんですけど、 恋愛は大事ですよ! 僕は10代の頃から飲み会なんかで盛り上がらない時は「自分の恋愛話」をして盛り上げてました。 モテるだのモテないだのの話はみんな大好き なわけです。 そんな僕に「山田はバカな恋愛の漫画を描いた方がいいよ」と先輩の漫画家 たかはまこ さん(貞本義之夫人)は言ってくれて、そのおかげで僕は 「Bバージン」 というラブコメで認められたわけです。そうなんです。 それでも僕は 「社会派」 の自分も抱えてしまっているので、何年も恋愛ものから遠ざかってたわけです。 売れもしない 「環境漫画」 だの 「社会派対談漫画」 だのをさんざん描いたあげく、とうとう 「芸術」 まで漫画でやってしまったので、もう満足しました。はい。 最近あの 「ピクサーの脚本作りに大切な22の法則」 というのを読みました。 この中にははっきりと 「自分ではなく読者の求めているものを書く」 というのがありまして・・ まったくそうだと思ったんだよね。 こうなると、もう世界が破滅しようが「皆様」が モテ問題を書け! と仰るなら書きます! 幸い 「ゼブラーマン」 と 「絶望に効くクスリ」 と 「アリエネ」 と 「 資本主義卒業試験」 と 「非属の才能」 などの作品で、僕はほぼ「言いたい事」を言い尽くしてきたのでもう大丈夫なんです。 恋愛! 最高! もう知ってること全部出し切ってやる! 長くなってすみません。 そんなわけで 「モテるためにはどうすればいいか?」 の話です。
  • 山田玲司のヤングサンデー【第2号】受験後遺症の克服というテーマを持つ「進撃」と「黒子」

    2014-10-06 07:00  
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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田玲司のヤングサンデー 第3号 2014/10/6 『受験後遺症の克服というテーマを持つ「進撃」と「黒子」』
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    こんにちは 山田玲司 です。

    治虫にゃんが憑いてる
    その昔、芸術家は「語らずに作れ」と言われていたという話を聞いたことがある。
    「言いたい事は作品で語れ」 という事なんだろう。

    僕はかつて「ソトコト」という雑誌で職人さんに取材して漫画にする連載をしていたんだけど、その時の職人さんにもどこかそういう所があった。特に年齢の上の方は「そういうもんなんだ」という 「理屈抜き」「解説抜き」 のオーラがあった。

    実際、良くしゃべる職人さんも、やたらと自作を語り倒す芸術家もいるので一概には言えないけど、とにかく僕は 「語らない作り手」に憧れていた。

    なので「僕の言いたい事は漫画に描いてありますから」みたいにかっこつけてたバカ男だった時期もありました。そのくせ出たがりで話たがりなもんで結局 イベント だの あとがき だのでさんざん語りまくっていたからもうワケがわからない。

    とにかく自分は「面白い」と思ったことは伝えないと気が済まないのだ。

    そんなわけで「もういいや言いたい事言おう!やりたい事できる場所作ろう!」と思い今回のニコ生チャンネルなわけです。

    かつての「語らない芸術家」の人がこんな作り手が「ネットの生放送」で2時間もしゃべり続けたり「人様の作品」を延々と論じてたりするのを見たら呆れるだろうね。

    でも。じゃあ もし今手塚先生が生きてたらどうしてたか? と考えると、やっぱり最前線の人でいたい人だから「ニコ生」なんか普通にやっていたと思うし、僕はその放送がものすごく見てみたかった。

    もし手塚先生がニコ生で「今週の特集は僕が見たAKIRAです」なんてやってくれたらもう最高だ。どうしよう。

    前回の「ジバニャンブーム」的に言うなら、 僕には「治虫にゃん」が取り憑いているので生きている現役漫画家でニコ動があるなら僕がやらないと、治虫にゃんは許してはくれないのだ。

    そんなわけで毎回放送後は完全に動けなくなるほど「メンタルにダメージ」をうけるのだけど、思ったよりずっと皆さん暖かく迎えてくれてて、やっぱり始めて良かったと思ってます。


    さて、 1回目の進撃の巨人   2回目の黒子のバスケ と近年の大ヒット作を初めてちゃんと読んで分析をしたわけですが、ここでこの2作品の面白い共通点を発見したので書いておきます。
    黒子と進撃はなぜ売れたか?
  • 山田玲司のヤングサンデー【第1号】メンヘラブートキャンプとは?

    2014-10-04 07:00  
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    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田玲司のヤングサンデー 第2号 2014/10/5 『メンヘラブートキャンプとは?』
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    こんにちは 山田玲司 です。

    ふにゃー 第1回ニコ動放送が無事終了しました。

    タイトルの 「メンヘラブートキャンプ」 は最初この響きが気に入ってしまって、これで曲を作ろう!とか言っていたんですが、考えたら今の日本人はみんなメンヘラなので「メンヘラ克服」から初めないとふざけた野郎どもに増々人生を支配されてしまうではないかと思い立ち、これをテーマにコーナーをやろうと思ったのです。


    放送の冒頭で少し言ってるんですが、この国では 人生の開始早々「猛烈なダメージ」 を受けます。

    自分で選んだわけでもないのに 「変なレース」(お受験だのお稽古だの) に勝手に出させられて、あれこれ批判されたり脅されたりします。

    「人に優しく」と言いながら親の多くは「たかだか牛乳をこぼしただけの子供」を罵倒したりします。


    学校 ってやつも多くは壊滅的状況です。
    そこで教わるのは 「立ち位置の取り方」 とそれに失敗したら生きてはいけないという 「恐怖感」 と 「あきらめ」 です。

    そもそも「みんなに勝て」という教えと「みんな平等」という矛盾した教えが学校を支配しているので、これを自分の中で納得させるのは難儀です。

    そしてこの矛盾を解く力量のある教師は少ない。ほとんどが前の世代と同じように 「思考停止と服従」 を強いてきます。

    僕の子供時代もたいして変わらないのですが、今より時代の雰囲気は明るくて「逃げ場」を確保できたり「わかってる大人」も少しはいたので、今の子供は本当に気の毒です。