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山田玲司のヤングサンデー【第116号】「死ぬまでにやろう」という悪魔の話
2016-12-26 07:00220pt「この世界の片隅に」という凄まじい映画体験がずっと頭に残ってまして。
中でも頭に残っているのが、原作のこうの史代さんが語っていた「自分にとっての広島」についての話です。
広島で生まれ育っていたのに、ずっと向き合うのを避けてきた「原爆」について描いてみようと決めたことについて「夕凪の街」という漫画のあとがきで書いているんですよね。
「あったこと」なのに、自分を含めてみんなが忘れていく、遠い出来事になってしまっていることについて、広島の漫画家として避けることはできない、と思って描いたのが「夕凪の街」や「この世界の片隅に」だったわけです。 -
山田玲司のヤングサンデー【第115号】「たいくつ」と「それどころじゃない」の間に
2016-12-19 07:00220pt
この間、岡田斗司夫さんに「島田紳助がDVDで言っていたことがすごい」って話を聞きまして。
その話の内容については詳しくは書けないけど、簡単に言うと「自分が得意なこと」とか「世間のニーズの変化」なんかを分析することで、その人がどうすれば利益を上げられるか?みたいな話でね。
まあ才能論の1つだと思うんだけど、これが中々面白くて、最近何かと島田紳助の事を考えてまして。
(敬称略なのはあまりに遠い存在だからです)
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山田玲司のヤングサンデー【第114号】ゴッホに「あなた売れてませんね」と言った男の話
2016-12-12 07:00220ptアメーバTVなるものが好調らしい。
ネットで観られるテレビってことなんだけど、まあ早い話が、それまで観てた地上波があまりにつまらないんで、ネットに流れた若者に向けた「テレビっぽい番組」を配信している印象だ。
ニコ生は基本的に「ここだけ(みたいな雰囲気)の話」をするのが売りで、視聴者は「俺だけが知ってる感」を持って送り手との時間を共有する感じだと思う。
どちらかと言えばラジオに近いと思うんだけど、ともかく「面白ければそれでいい」という世界だ。
You Tubeはそれを瞬間的に見せるのが向いてて、ニコ生は同時性と参加性の強みがあって「ライブ」に近い。
ただし低予算で素人が中心の番組作りになるので、どうしても「完成度」が低くなってしまう。
下手をすると、かつての24時間テレビなんかよくあった「深夜のグダグダした放送」みたいになりがちだ。
そういうのが好きな人もいるんで、それはそれでいいんだけど、僕としてはせっかく時間を共有してくれる人がいるのなら、できるだけ「知的発見の喜び」と「楽しい気分」を届けたい。
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山田玲司のヤングサンデー【第113号】「この世界の片隅に」という作品が「縫い付けたもの」とは?
2016-12-05 07:00220pt
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