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業務で使えるオープンソース(216)「メールマーケティング」
2016-11-30 21:3553pt
今回のテーマはメールマーケティングです。オンラインのコミュニケーション手段は数多くありますが、その中でもメールマーケティングは今なお根強い人気があります。収集の手軽さや配信に対するレスポンス率を見てもまだまだ存在感があるでしょう。
そんなメールマーケティングで役立つオープンソース・ソフトウェア、知っておくべき技術を紹介します。
メール配信
数百万通のメール配信であれば専用のサービスを使った方が良いですが、数千通レベルの小さな配信であれば自社で構築した方が手軽かも知れません。ただしスパム判定されないためにもSMTPサーバだけはSendGridなどを使うのが良いでしょう。
お問い合わせフォームから直接メールアドレスが入るようにしたり、Eightのような名刺管理サービスから取り込めるようになっていると便利です。
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業務で使えるオープンソース(215)「分散」
2016-11-25 17:4353pt
最近のシステムはクラサバ型から分散型に注目が移っています。分散型であれば普段の作業はローカルだけで完結できたり、バックアップ代わりにもなります。クライアントのマシンパワー、リソースが向上していることもあって、単なるUIを表示するだけでは勿体ないでしょう。
今回はそんな分散をテーマにしたソフトウェアをまとめて紹介します。そうしたソフトウェアを使うメリットについても合わせて紹介します。
リスク分散
クラサバの問題はサーバが落ちた際に作業が続けられなくなることです。分散型にしたとしても同期できなくなる問題は残りますが、クラサバ型に比べれば影響は小さいものでしょう。
分散型システムによってはノードの一つが落ちても別なノードが自動的に親になります。これによって耐障害性は強くなります。KVSなどによくみられます。
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業務で使えるオープンソース(214)「Webサイトスクリーンショット」
2016-11-23 14:2753pt
業務の中でWebサイトのスクリーンショットを撮る機会は意外と多いものです。資料、ヘルプ、仕様書、スライドなど様々な場面でスクリーンショットを撮影します。多くはOS標準の機能を使いますが、思い通りに撮れないこともあります。
そんな時に使いたいソフトウェアをまとめて紹介します。そうしたソフトウェアを使うメリットについても合わせて紹介します。
レスポンシブ対応
最近はレスポンシブ対応のWebサイトが増えていますが、それらのスクリーンショットをブラウザの幅を変えつつ画像に残すのは面倒です。多くのツールは幅を指定して実行できるので、作業が自動化しやすくなります。
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業務で使えるオープンソース(213)「Eコマース」
2016-11-18 22:3353pt
Webサービスによる収益化の基本とも言えるのがEコマースです。90年代から存在し、今も筆頭として君臨し続けています。インターネットのトレンドは変わりつつも、それに合わせて新しいEコマースの形も登場しています。
今回はそんなEコマースのトレンドと、関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
スマホアプリ化
数年前から盛んなのがスマホアプリ化です。検索エンジンや価格比較サイトの台頭によって、サイトのブランドではなく、検索に引っかかった、価格が安かったと言った「点」でしか購入者と接点が持てなくなっていたEコマースサイトがアプリを提供するケースが出ています。
これはホテル予約サイトと似た傾向ですが、購入から配送までが1タームで期間の短いEコマースサイトではあまり導入が進んでいません。サポートなど息長くユーザと関わる仕組みを整えると意味が出てくるでしょう。
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システム化しないほうがいいもの
2016-11-15 11:5753pt
システム開発者の立場で考えると、すべての業務フローが自動的に流れてくれるのが理想的なのですが、実際にはそうはうまくいきません。システム化してしまったために、却って厄介になることも多々あります。
そこで今回はシステム化しない方が良いフローについて紹介します。
イレギュラーな処理
システムを構築していると、とかく全てのフローに対してシステム化したくなります。しかし、その多くは使われずに捨ておかれる機能になるでしょう。そして、数年経った時にたまたま使われて、そこにあるバグによって不用意なシステムエラーを引き起こすのです。いわば時限爆弾になります。
イレギュラーをどれくらいの割合で見るかは業種やシステムによって異なりますが、8割の業務がシステム化できれば十分と言えます。残りの2割はそのほとんどがイレギュラー「群」であり、フローは多岐に渡るでしょう。それらを一つ一つ潰す費用は別なシステム開発に回すほうが得策です。
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業務で使えるオープンソース(212)「スニペットサーバ」
2016-11-12 02:2653pt
今回のテーマはスニペットサーバです。パブリックなものとしてはGistが知られていますが、オープンソース・ソフトウェアでもいくつもあります。スニペットサーバを社内で立てる際の利点と関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
社内の共通スクリプトとして
コードの使い回しは良くありませんが、異なるプロジェクトであれば致し方ありません。とはいえ、すべて同じコードを使うわけではありませんので、よく使う関数やクラスだけをスニペット化しておくのが便利です。
スニペットの多くは一度貼るとそのまま放置されますが、社内ライブラリの一つであると考えれば更新するようになるのではないでしょうか。
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レガシーなシステムの開発を再開するには
2016-11-08 02:1553pt
担当者がすでに退社していたり、数年間触らずに動き続けているシステムに対して新機能を追加したいという話が舞い込んだとしましょう。そんな時にはどのように取り組むのがベストでしょうか。
今回はそんなよくあるシチュエーションに対する対処法を紹介します。
別システムに分ける
もっともいい方法は既存のシステムには触らずに別システムを追加する方法です。Webシステムであれば、URLを分けるだけです。パスを追加し、HTTPサーバの設定で特定のパスだけ別なシステムに振り分けます。そうすれば既存のセッション情報やCookie情報が取得できます。ただしセッション情報が暗号化されている場合、別システムから再利用するのは難しいかもしれません(同じプログラミング言語であれば難しくないでしょう)。
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2016年10月の人気ソフトウェアまとめ
2016-11-04 08:5653pt
先月のまとめです。過去分は以下の通りです。
01月
02月
03月
04月
05月
07月
08月
09月
今月はあまり大きなソフトウェアというものがなく、小粒ながら便利なものが多かったように思います。大型なものは導入までに時間もかかりますが、小さなものは今すぐ役立つケースもあるでしょう。
pageAccelerator - JavaScriptだけでWebページ読み込みを高速化
Webページの読み込み速度は速ければ速いほどメリットがあります。スマートフォンアプリのようにUIはすべてアプリの中にあり、データだけをやり取りする方法が主流になっている中、Webブラウザが遅く感じられてしまうとユーザはあっという間にブラウザから離れていってしまうでしょう。今回は簡易的にページ読み込みを高速化してくれるpageAcceleratorを紹介します。pageAcceleratorはTurbolinkやpjaxと呼ばれる仕組みに近いものとなっています。まずスクリプトを読み込みます。
Excel Builder.js - node製のExcelファイル生成ライブラリ
業務システムを開発していて度々ニーズがあるのがデータのエクスポートです。多くの場合、CSVファイルで出力されますが、数値や日付の型も指定できませんし、ユーザビリティは高くありません。そこで実現したいのがExcelフォーマットのサポートです。今回はnodeで実現できるExcel Builder.jsを紹介します。実際ここまでのコードを生成するのは行数も長いのですが、フィルタが予めついていたり、データが右寄せになっていたりします。数値はちゃんと右寄せになっていて、型も指定できるのが分かります。Excel Builder.jsを使えばこだわったExcelファイル出力も容易でしょう。
moji - JavaScriptによる全角/半角の文字種変換
Webの入力フォームでイライラさせられるのは半角、全角の判定ではないでしょうか。データベースに入れる際にデータを統一したいだけで、利用者に対して苦痛を押しつけています。解決する手段など幾つもあるにも関わらずです。moji('ABCD01234').convert('ZE', 'HE').toString();moji('ABCD01234').convert('HE', 'ZE').toString();
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システムを負の遺産から守る方法
2016-11-01 21:5553pt
システムはできあがった瞬間から(もしかすると作っている最中から)負の遺産化がはじまっています。半年や一年経ったシステムなど、誰も実装を覚えていなかったり、思い立って加えた修正が思わぬ不具合につながったりします。
今回はシステムをそうした負の遺産にしないための方法を紹介します。
常に手を加え続ける
最も簡単な答えはシステムに常に手を加え続け、新鮮さを維持することです。そして、トレンドを取り込みつつ常に最先端であり続けるのです。歩みを止めた瞬間から緩やかに死んでいくというのはオープンソースと同じかもしれません。
この手法が通用するのは常に投資ができるシステムであることが大きなポイントです。つまりITをコストセンターや一度作ったらとにかく長く使い続けるといった考え方では難しいでしょう。ITを戦略的に(内部、外部含む)投資できるならこの方法が一番です。
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