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2016年のまとめ(その4)「VR」
2016-12-27 23:2253pt
今年も早いもので、あっという間に12月となりました。そこで今回から2016年を徐々に振り返るような内容にしていきたいと思います。今回はVRについてです。
専用グラスの状況
VRを楽しむためにはHDM(ヘッドマウントディスプレイ)が必要ですが、トレンドは大きく分けて2つあります。一つはOculusに代表されるようなディスプレイ内蔵タイプ、もう一つはGearVRやカードボードのようなスマートフォン装着型です。ただしディスプレイ内蔵タイプは出力元がPCだったりするので完全コードレスにするのは難しいようです。さらにPS-VRのように筐体も専用なものもあります。
スマートフォンを使ったものの場合、グラス自体は安価に提供できるのがメリットと言えます。ただしあまり汎用的なものではなく、スマートフォンメーカーに固定されてしまうことが多いようです。
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2016年のまとめ(その3)「サーバレスアーキテクチャ」
2016-12-20 14:4753pt
今年も早いもので、あっという間に12月となりました。そこで今回から2016年を徐々に振り返るような内容にしていきたいと思います。今回はサーバレスアーキテクチャについてです。
キーワードとして良く聞かれるようになりましたが、クラウドサービス中心とあって何をもってサーバレスとするのかが分かりづらいこともあります。今回はサーバレスアーキテクチャの紹介と、関連オープンソース・ソフトウェアの紹介をします。
クラウドで関数を実行するタイプと、単にクラウドを使うだけの場合
元々AWS Lambdaがサーバレスアーキテクチャとともに注目を集めました。AWS Lambda自体はプログラミングコードをアップロードして、それをHTTPS経由で実行するというものです。類似の機能はAzure Functionsであったり、Google Cloud Functionsが知られてます。
もう一つは自前でサーバを構えず、Google DriveやAmazon S3、Dropboxなどのストレージ+HTTPアクセスを用いることでサービスを構築するというものがあります。サーバがないということでサーバレスなのですが、これは単にマッシュアップしただけとも言えます。
前者のAWS Lambdaなどを使い(組み合わせとしてS3はよく使われます)、各機能がWeb APIなどを介して結びついて一つのアプリケーションとして機能するのがサーバレスアーキテクチャになるでしょう。
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2016年のまとめ(その2)「マイクロサービス」
2016-12-16 13:0153pt
今年も早いもので、あっという間に12月となりました。そこで今回から2016年を徐々に振り返るような内容にしていきたいと思います。今回はマイクロサービスについてです。
キーワードとして良く聞かれるようになりましたが、実際にマイクロサービスを意識して構築するのは簡単ではありません。今回はその概念と関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
モノリシックなシステムに対抗する手段
これまでのWebシステムは一つのフレームワーク、一つのアプリケーションサーバのもとにすべてのソースコードが集約されてきました。その結果、ちょっとしたメンテナンスが予想外な場所に影響を及ぼしたり、触っていない部分の負の遺産化(担当者も構造が把握できなくなる)が進んでしまいました。
さらにデプロイに時間がかかったり、テストを実行するのにも時間を要するようになります。マイクロサービスはその名の通り、小さな(マイクロ)サービスの塊で一つのサービスを構築しますので、メンテナンス濃度に差が生まれやすく、あまりメンテナンスされていないものについても小さなサービスであれば把握にさほど困らないのが利点です。
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2016年のまとめ(その1)「ビューライブラリ」
2016-12-15 08:5853pt
今年も早いもので、あっという間に12月となりました。そこで今回から2016年を徐々に振り返るような内容にしていきたいと思います。最初はJavaScriptに代表されるビューライブラリです。
Reactに注目が強く集まっていますが、類似のライブラリとしてVue.jsやRiot.jsも人気が出てきました。個人的にはVue.jsの手軽さが好みです。
ミニマムな構成
Reactが出てくるまでのJavaScriptフレームワークはMVCが一般的で、サーバサイドと同じ仕組みをWebフロントエンドでも実現しようとしていました。しかし多くの場合サーバサイドでロジックを提供しており、さらにそれをフロントエンドでも行うのは処理の二重化であったり、処理の切り分けが面倒になっています。
表示はなるべくシンプルに保つのであれば、ビューライブラリを導入するだけに留めるのが良いでしょう。ただしReactなどはJSXなど習得すべき技術も多数あるので一概に実装がシンプルになるかと言われるとそうでもありません。
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2016年11月の人気ソフトウェアまとめ
2016-12-07 16:5553pt
先月のまとめです。過去分は以下の通りです。
01月
02月
03月
04月
05月
07月
08月
09月
10月
今月はJavaScriptネタが多かったように思います。フロントエンド周りはトレンドの変化が早いので、正直ついていくのが大変な状態になっていますね。
Yarn - 次世代のJavaScriptライブラリ管理
JavaScriptのライブラリ管理としてはnpmまたはBowerがよく使われています。npmを使っていて思うのはインストールにかかる時間がとても長いということです。ライブラリをインストールするのに長時間待たされてイライラした経験がある方は多いのではないでしょうか。そこで使ってみたいのがYarnです。npmと同等に扱え、さらに高速でセキュアなライブラリ管理システムです。Yarn自体はnpmなどでインストールできます。インストールしたらnpmと同じように初期化をします。
Jasonette - JSONでiOSアプリを開発するフレームワーク
一昔前のTitaniumであったり、React NativeはJavaScriptをネイティブのJavaScriptエンジン上で実行してネイティブのコンポーネントを使えるようにしています。それを使ってReact Nativeではコードを即時反映しながら開発ができるようになっています。そんな開発スタイルを一歩推し進めたのがJasonetteです。なんとJSONのみでiOSアプリが開発できるようになります。JasonetteのJSONの例です。これはInstagram風UIを作るものです。
Grade.js - 画像を解析して最適な枠を表示
画像は見せ方がとても大事です。ただ並べただけでは目を引くことができません。例えばPinterestがあれだけ流行ったのは、それまでになかった段違いな組み合わせのグリッドによるところが大きかったでしょう。画像を主体としているサイトでは特に見せ方に注意すべきです。今回紹介するGrade.jsは画像に枠をつけてくれるJavaScriptです。画像に合わせた最適な色合いを選定してくれます。デモです。1色ではなく、左上と右下で2色使われているのが分かるでしょうか。そして間はグラデーションとなっています。
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業務で使えるオープンソース(216)「可読性」
2016-12-02 14:1053pt
今回のテーマは可読性です。同じ文章であっても少しの工夫で読みやすさが変わってきます。なるべく多くの人に読んでもらうためにも改善する価値があります。
今回は可読性をあげるためのテクニックおよび関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
テキストの大きさ
得てして英語サイトは文字が小さい傾向があります。日本語はアルファベットに比べると込み入った構成になっているため、同じフォントサイズで記載するとごちゃっとしてしまうでしょう。英語圏のデザインテンプレートを使う際にはこの点に注意が必要です。
可読性の高さを考えるとデザイナーがベストと思うよりも若干大きいくらいのがちょうど良い傾向があります。
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