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2016年7月の記事 9件

フリーミアムモデルの限界から見えるもの

先日Evernoteが価格と機能の変更を行いました。多くの失望する声が聞こえてきましたが、恐らくEvernoteの中でも多くの会議がなされた上での決定だと思われます。 2008年くらいからフリーミアムと呼ばれるビジネスモデルが注目を集めましたが、限界が見えてきたのでしょうか。今回はそんな現状について考えてみます。 フリーライダーは顧客にならない 顧客とは「自社の商品・サービスを販売する対象」(via コトバンク)だそうです。だとすれば無料で使い続けるユーザは顧客ではないのでしょうか。半分正解と言えます。彼らのことは見込み顧客と言えます。 そして恐らく見込み顧客はWebサービスのビジネスモデルにおいては顧客になりづらいというのが実感です。インターネット上には多くの選択肢があり、彼らは不便さえ乗り越えて無料のままでい続けようとします。場合によっては別なサービスを買ってまで無料でいたいと考えることさえあります。 収益モデルを考えるにあたって、無料ユーザの数%が有料ユーザになってくれると考えているはずで、恐らくサービスの伸びが鈍化するのに合わせて計算が合わなくなってきたのではないでしょうか。  

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MOONGIFT中津川篤司

1978年生まれ。オープンソース紹介サイト「MOONGIFT」管理人。プログラマ、SE、ITマネージャを経て、オープンソースのビジネス活用を推進する。現在は独立し、Webサービスのコンサルティング、プロデュースを行う。

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