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2014年05月の人気ソフトウェアまとめ
2014-05-30 22:0753pt
過去分はこちら。
2014年01月
2014年02月
2014年03月
今回は5月分のまとめです。Web系のUIコンポーネントやオンラインエディタが人気だったようです。この手のプロダクトは今のトレンドなので、今後半年以内にさらに広く浸透していくと思われます。今のうちにチェックしておくと役立つことがありそうです。
BirdWatch – TwitterストリーミングAPIを使ったキーワード解析ツール
Twitterにはリアルタイムに大量のメッセージが送られています。大多数は取り立てて意味のないデータかも知れませんが、その中から役立つデータをピックアップするのは大変なことです。分析している間に次のデータがきてしまい、すぐにトレンドが変化してしまいます。そんなリアルタイムのTwitterトレンドビジュアル化をしてくれるソフトウェアがBirdWatchです。BirdWatchはTwitterのストリーミングAPIからデータを受信し、それをElasticSearchへ放り込んでインデックス化しています。そしてそれを検索してグラフを生成しています。ライブラリとしてAngularJS、D3.jsなどを使い、フレームワークにPlay Frameworkを使っています。その辺りの技術の使い方としても参考になりそうですね。
FormulaJS – 実に変態(褒め言葉)。JavaScriptでExcelの関数をほぼ実装
世の中で最も食されているものが最も美味しいと定義するならば、マックのハンバーガーとコーラは世界で最も美味しいということになるというのは有名です。そんな原理でいくとExcelは世界最高のツールになるのかも知れません。つまり他の言語でもExcelの関数を実装すれば、誰でもプログラミングができてしまう…そんな世の中になるのかも知れませんね!ということで第一弾としてJavaScriptでExcelの関数を実装したFormulaJSを紹介します。全ての関数を実装し直しという訳ではなく、ラッピングで実装しているものも数多くあります。また、underscore.jsの文字列操作部分を抜き出して利用もしています。Excelライクに関数を使いたいという場合には良いのかも知れません。
no-exif - 不用意な情報漏洩防止。写真からEXIF/位置情報を削除
カメラ好きの方にとってはEXIFにはその設定値や機種など様々な情報が入っているため貴重なデータになりますが、そうではない方にとっては必要以上にデータが漏洩してしまう可能性を秘めています。特に位置情報は怖いでしょう。そこで使ってみたいのがno-exifです。EXIF情報が入ったJPEGファイルから、それらのデータをまるっと削除してくれるソフトウェアです。なおEXIF情報の一つにカメラの向きがあります。そのためカメラの向きによっては元々正しく表示されていたのに、EXIFを消すと逆さになってしまうといった場合もあります。
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使えるWebサービス・オープンソース(28)「Webオフィススイート」
2014-05-27 08:3953pt
今回のテーマはWebオフィススイートです。かつてはローカルでMS Officeを使うのが当たり前でしたが、Google ドキュメント、スプレッドシートの登場から状況は一気に変わろうとしています。OpenOffice.orgやLibreOfficeがローカル版を置き換えようとした動きとはまた違います。
Web版であればブラウザさえあれば操作できること、ブラウザがあればOSを選択しないと言ったメリットがあります。そこで今回は各社がリリースしているWeb版オフィススイートならびにオープンソース・ソフトウェアを紹介します。
Webサービス
Microsoft Office
Microsoftの提供するオフィスサービスです。無料で利用ができます。Webブラウザ版の他、iPad版もリリースされています。通常のOfficeのように使えますが、VBAやマクロは使えませんのでご注意ください。
Google Drive
Googleの提供する無料オフィススイートです。Microsoftのものと異なり、App Scriptというマクロと似た仕組みで機能拡張ができます。さらにGoogle App Engineと組み合わせた活用もできます。
Document Management Software | Manage Documents Online : Zoho Docs
Zohoの提供するサービスです。VBAマクロやピボットテーブルも使える高度なサービスになっています。機能面だけ見ると最もレベルが高いのではないでしょうか。
iCloud
Appleの提供するクラウドサービスです。同社のPages/Keynote/Numbersといったオフィス系アプリケーションがWeb上でも利用できます。いずれもiOS版があるので、それらとのデータ連携も可能です。
ThinkFree Online
ThinkFree Officeのオンライン版です。Word/Excel/PowerPointをインポートして編集ができます。VBAなどは扱えないようです。
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使えるWebサービス・オープンソース(27)「類自画像検索」
2014-05-23 13:2653pt
今回のテーマは類似画像検索です。スマートフォンが流行るのにつれて、写真コンテンツは爆発的に増えています。テキストよりも画像の方が役立つケースも多く、写真コンテンツは今後も増え続けるでしょう。
そこで求められるのは従来のテキスト検索ではない情報提供方法です。その一つ、画像を検索するための技術である類似画像検索を取り上げてみたいと思います。
Webサービス
VisualSeeker - Yahoo!ラボ
Yahoo! Japanの実験的プロダクトのサービスです。空間に漂っている画像をクリックし、その類似画像を検索します。ドリルダウンしながら辿っていくので、新しい画像に出会えるかも知れません。精度としては全く同じ画像を並べるのではなく、そこから連想される似たような画像を出すと言った仕組みになっているようです。
TinEye Reverse Image Search
画像またはURLを指定して類似画像を検索できます。Chrome機能拡張もリリースされています。
Incogna Image Search
画像の検索とそれの類似画像検索ができます。日本語での検索はできません。
Google 画像検索
画像検索の中では最も精度が高いように見えます。とは言え有名な画像の場合、同じものがたくさん出ることがあるのでそこから本当に欲しい写真を探すのが大変なことがあります。
二次元画像詳細検索
画像の中でも特に二次元に特化しているのが特徴的です。精度はあまり高くありませんが、二次元画像だけに絞り込みたい時は有益だと思います。
retrievr - search by sketch / search by image
サイト上で手書きでイラストを描くと、それにマッチする画像を検索してくれます。画像からの検索も可能です。何となくのイメージから検索してくれるのは面白いですね。
SauceNAO Image Search
画像をアップロードすると、それに似た画像をリストアップしてくれます。精度はあまり高くないようです。
RevIMG - Reverse visual search
画像アップロード、URL、IE限定のオンラインペイントを使って検索ができます。カテゴリを絞って検索できるのが特徴です。
Haruhi doujin search
同人系の画像検索に特化しています。名称通り、涼宮ハルヒの憂鬱に関する同人検索が行えるようです。
Macroglossa Visual Search Engine
画像検索の他、動画検索にも対応したサービスです。iOS/Androidアプリも提供されていて、そういった類似画像検索としての使い方もありだと気付かされるサービスです。
pixolution
サービスとしてではなく、技術プロダクトとして類似画像検索を提供しています。そのため自社サービスやアプリから使える類似画像検索が開発できるようになるでしょう。
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業務で使えるオープンソース(112)「ファイル復旧」
2014-05-20 12:4653pt
誤ってファイルを削除してしまった経験はありませんか?分かった瞬間、一気に血の気が引いていくような感覚がありますよね。そんな不測の事態に陥っても慌てることなく対処できるツールがファイル復旧ツールです。
ソフトウェアを使う他にも幾つか行っておくと良い施策があります。
バックアップ
当たり前ですがまずはバックアップが第一です。外部ストレージにバックアップはきちんと確保されているでしょうか。サーバに全て保存されている場合、バックアップを取る手間はいりませんが、サーバ管理者は逆にリスクが集約されるのでバックアップを万端で取らないとなりません。
しかしバックアップは通常バッチ処理で行われます。そのため前日や一週間前の状態には戻せても3分前の状態には戻せないものが多いです。またバックアップ先によっては復元は非常に手間のかかる作業であったりします。その辺りの特性は適切に認識する必要があるでしょう。
Dropbox有料プラン
Dropboxでは間違って削除したファイルを復元したり、過去バージョンに戻す機能があります。筆者は当初から有料プランだったので気付かなかったのですが、これは無料ユーザの場合制限があるまたは使えないもののようです。
個人的にはこの過去バージョンの保存機能で何度救われたか分かりません。そのためだけでも有料プランに入る価値があると思います。ただしDropboxはネットワークありきなので、オフラインで作業中において誤った編集や削除は戻せない可能性があります。この点も特性として理解が必要です。
USBドライブにファイル復旧ツール
ファイルを誤って削除してしまった後、復旧ツールをダウンロードするのは愚の骨頂です。ゴミ箱から消した程度であれば、それは単にフラグが立っているだけなので復旧できる可能性は高いです。しかしその後何らか操作をすれば、データ領域が上書きされてしまう可能性があります。
そのためにもファイル復旧系のツールは予めダウンロードし、USBメモリなどに入れておくのが良いでしょう。
alias
CLIでファイル削除を防いでくれるコマンドがありますが、操作をミスした時が問題なので、気付いてからでは遅いというのが一般的です。そのため転ばぬ先の杖が常に大事になります。alias rm=hoge rm といったようなラッピングをしておくべきでしょう。
バージョン管理
ファイルの誤操作を防ぐのにバージョン管理は重要な役割を果たしてくれます。開発者の方であればその恩恵にあずかったことは一度や二度ではないでしょう。複数人で同じフォルダを触る場合も同様です。
しかしバージョン管理はファイルの復旧はできるものの、それを探す作業が意外と大変だったりします。削除された行を探すのも同様です。とは言え、バージョン管理内でファイルをリネームして管理なんていうのは格好わるいですが。
オープンソース・ソフトウェア
Unco – ファイルの間違った変更や削除をレスキュー!
コマンドラインで実行して失敗した!と気付くことってありますよね。大抵Linux/Unix系のコマンドは可逆ではないので失敗したと後から気付いてもまさに後の祭りになります。rmとかファイルの編集、GitやSubversionのチェックアウトなどです。そんな時に活躍するのがUncoです。ファイル変更に関わるコマンドをUndo可能にするすごいツールです。使い方は簡単で、実際に実行するコマンドの前に unco record -- を付けるだけです。例えば、
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Webアプリケーションの画面をさくさく作ろう。UIフレームワーク特集
2014-05-16 14:3253pt
今回はWebアプリケーションの画面作成に関する話です。かつて業務システムというのはエンジニア自身が画面を作ってロジックを実装して提供していました。UIがただコンポーネントを貼付ける程度だったからです。
しかしWebアプリケーションの時代になって、UIの制作が難しくなってきています。デザインの自由度が高いためです。しかし今後さらにWebアプリケーションが活用されていく中ではエンジニアもそれなりの画面を素早く開発できるようになっていかないといけない時代になっています。
そこで今回はUIフレームワーク、多彩なコンポーネントを備えたデザインフレームワークをまとめて紹介します。
iPhone/Android/Windows Phone対応のモバイルWebアプリフレームワーク「ChocolateChip」
モバイルWebサイトをネイティブ風にするUIライブラリは昔から多数存在しますが、今回はその最新版とも言えるChocolateChipを紹介します。ChocolateChipはiOS 7風UIに対応し、さらにAndroidとWindows Phoneにも似せたテーマが提供されています。これだけのコンポーネントがあればネイティブ風Webアプリケーションも手軽に作れるようになりそうですね。
フラットデザインなスマートフォンWeb UIフレームワーク「Onsen UI」
スマートフォン向けのHTMLテンプレートを使うことで最適化された表示のWebサイトが素早く構築できるようになります。今回は日本製のOnsen UIを紹介します。Onsen UIはHTML/JavaScript/CSSで構築されていますので任意のWebサイトに適用できます。しかしPhoneGapを拡張したMonacaと組み合わせることでさらに便利に使えるようです。
iOS 7風UIをWebで再現「Project-Tyson」
間もなくリリースすると思われるiOS 7。あのがらっと変わったUIをWebで再現するのがProject-Tysonです。Project-Tysonは詳細を説明するブログ記事も書いており、そのエッセンスがコードとブログ記事の両方から学べるようになっています。今後iPhone向けのWebサイトを開発する際にはチェックした方が良いでしょう。
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業務で使えるオープンソース(111)「可読性」
2014-05-13 07:3553pt
今回のテーマは可読性です。インターネットがより多くの人に広まっていく中で考えなければならないのは、万人がアクセスしやすく、かつ読みやすいコンテンツの提供です。もちろんオープンソース・ソフトウェアにおいてもその取り組みは多数行われています。
最近では特にWebにおいて可読性/Readabilityを高めるための取り組みが行われています。今回は可読性に求められる主な要件と、関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
要件
JIS X 8341高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス- によればもっと多くの要件がありますが、取り組みやすい所では以下のような要件があります。
コントラスト/カラーリング
背景色と文字色の組み合わせです。高コントラストであれば視認性は良くなりますが、可読性が良いという訳ではありません。クリーム色と黒と言った具合に背景色の色もま -
集中力が途切れがちな方はぜひトライして欲しい方法&ソフトウェア
2014-05-09 08:2553pt
個人的に集中力が相当ない方で、長いこと苦労しています。プログラミングでいわゆるゾーンに入った時には集中してあっという間に数時間経過していたなんてこともあるのですが、そこまで完全に没頭できる状況がなかなかありません。
最近(!)気付いたのですが、筆者はあまりに飽きっぽい性格なのが問題があるようです。そんな今さら問題に気付いた筆者にして取り組んでいる集中して作業できる方法を紹介します。
細切れにする
例えば記事を書くといった作業を継続して数時間行う、アプリのテストを数時間やり続ける、Excelを何時間も操作するなど、いずれもやり始めようとした瞬間に嫌気がさしてしまいます。無理矢理やっても生産性は高くありません。
そこで集中しない方法を選択するようになっています。つまり一つ一つの仕事を細切れにし、飽きる前に別なタスクをはじめるのです。例えば飽きて休憩したくなる前に休憩してしまうのです。半端に放り出すのは良くありませんが、一つの大きな仕事も区切れば小さな単位に分けられますので、その小さな単位ごとにこなしていくのです。
朝は生産性の高い仕事をこなす
筆者は午前中にフィードの消化、まとめを作っていたのですが、ソフトウェア情報以外のフィードは全て夕方以降に処理するようにしました。ニュース系の多少の遅れは大した問題にはならないので、午前中の最も頭が冴えている時間帯は別な作業に充てています。
それもあって午前中に会議を設けるのは好きではありません。やるならば10分程度(ちゃんと時間を区切って延長されない)で進捗確認だけに留めるべきでしょう。そして午前中はコーディングや企画、デザインなどクリエイティブな作業を集中して行うべきです。
人の目を意識する
一人でこもって作業すると効率が良さそうに感じますが、完全に一人の状態では気も緩みがちです。そのため、例えば図書館やカフェにいったり、移動中の作業が思いのほか集中できたりします。実際に見てはいなくとも、周囲の目があるという事実が大事です。
そのためカフェ風の音楽を流してそれと似た雰囲気を作ることも出来ます。個人的にはYouTubeでStarbacks BGMなどと検索して出てきた音楽を流しながら仕事をすると集中できているように思います。
それだけしか見えないようにする
コンピュータの画面は色とりどりで誘惑に満ち満ちています。それをちょっとでも目にすれば、それだけで集中が途切れてしまいます。そこでそういった余計な情報が目に入らないような工夫が必要です。
例えばフルスクリーンモードをサポートしたアプリを使うべきで、それ以外の作業ができないようにしましょう。プログラミングエディタでは大抵そういった機能が備わっており、ゾーンに入りやすい工夫があります。
ネットワークを断つ
さぁ仕事!でもその前にメールやFacebook、Twitter、フィードリーダーが気になってしまう…そんなことで時間をムダに浪費した経験は数知れません。それを防ぐ最も良い手段はやはりWebサイトへアクセスできなくすることでしょう。
個人的にははてなブックマーク(はてなフィルター)、Facebookへのアクセスはできないようにしています。どうしても必要があれば、それらはスマートフォンやタブレットからアクセスが可能です。ブラウジングはとても危険なので注意が必要です。
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操作が複雑なソフトウェアも簡単に使える!GUIフロントエンド大集合
2014-05-06 11:1553pt
開発者向けのソフトウェアではCUIやテキストベースの設定ファイルを編集するのが基本だと思います。しかしこれでは非開発者の方や、あまり慣れていない人が操作しようと思った時にミスを生みやすくなります。
そこで便利なのがGUI布団とエンドです。これを上手に使うと、知らなかった設定が見つかったり、typoによるミスを防ぐことが出来ます。大量のデータを更新する自動化には向きませんが、少数の設定を不定期に行う際などに便利でしょう。
データベース
高機能なMySQLフロントエンド「HeidiSQL」
HeidiSQLからデータベースを選択してテーブルの内容を見られるのはもちろん、データを編集してアップデートすることもできる。テーブルの構造を変更したり、インデックスを追加することも可能だ。任意のクエリーを実行、データのエクスポートやインポートもできる。HeidiSQLからユーザ管理を行ったり、データベースを作ったりとMySQLに関係する大抵の処理はできるようになっている。データはSQLで出力する他、HTML/CSV/XMLなど複数のフォーマットでの出力に対応している。MySQLに関する環境変数の変更もできる。唯一欲しかったのはSSHでサーバにログインしてMySQLに接続する機能だった。これがないと公開されているサーバ上にあるデータベースのメンテナンスは難しいかも知れない。だがそれ以外のケース、例えば社内にあるデータベースであれば十分な操作が可能だろう。WindowsからMySQLを管理したい方はぜひ使ってみてほしい。
マルチプラットフォームで動作するSQLite管理「SpatiaLite」
新しいデータベースを作るのはもちろん、既存のファイルを開くこともできる。テーブルの一覧、データの追加/編集も簡単だ。テーブルの追加やカラムの追加や削除、トリガーやビューの作成と言った操作はSQLのテンプレートが表示されるようになっており、それを編集した後に実行する。テーブルのデータはテキスト、CSV、HTMLでエクスポートできるようになっている。逆にCSVやテキストからインポートもできる。使ったことはないが、写真をインポートする機能もある。全てビジュアル的にできる訳ではないが、高度な操作も容易にできる便利なソフトウェアだ。
データベースのGUIを用いたスキーマ管理に「Database Deployment Manager」
Database Deployment ManagerはWindowsまたはLinux用のオープンソース・ソフトウェア(LGPL)です。Webシステムに限らずDBの存在はシステム開発において欠かせないものになっています。データベース自体、商用からオープンソースなものを含めて多様に存在します。既に利用されるようになって10年以上が経過していますが、まだまだ最適な管理手法が確立していないように思えます。MS Accessから利用するケースも多いのですが、文字化けしたり速度面で満足いかなかったりするのでDatabase Deployment Managerも良い選択肢かも知れません。サーバ側の設定などは変更できませんが、データのメンテナンスくらいであれば十分な機能を備えています。
Sqliteman – データ管理からエクスポートまで。何でもこなせるGUIのSQLite管理
SQLiteはちょっとした小さなシステムであれば(セキュリティを気にしなくとも良ければ)そのまま使えますし、そうでなくとも開発環境下ではMySQLやPostgreSQLのようにインストールする手間もなく使える便利なデータベースです。ローカルで使うことが多いからこそ、その管理ツールもローカルアプリケーションで提供されると便利ではないでしょうか。今回はWindowsやLinuxで使えるGUIのSQLite管理Sqlitemanを紹介します。
高機能なMySQLフロントエンド「Sequel Pro」
Sequel ProはCocoaMySQLからフォークしたプロジェクトで、CocoaMySQL同様にGUIベースで動作するMySQLフロントエンドになっている。データベースを選択し、テーブルの一覧、追加、削除はもちろんのこと、テーブル構造の修正なども容易にできる。接続はSSHを使ったものにも対応している。データの閲覧や、修正も簡単で、表計算ソフトウェアのように利用できる。また、独自のクエリ実行はよく使うものを登録しておいたり、履歴から再度実行すると言ったこともできる。テーブルの最適化処理、アナライズ、インデックスの追加などデータベースだからこそ必要なチューニング処理も簡単だ。環境変数も一覧でき、データベースを管理する方にとっても使いやすいのではないだろうか。
MongoDBフロントエンド「MongoHub」
MongoHubにMongoDBは含まれていないので別途立ち上げておく必要がある。その後MongoHubを立ち上げて接続する。接続が完了するとデータベースが一覧で表示されるので、そこから選択するとさらにコレクションが一覧になって表示される。データを一覧で閲覧したり、更新することもできる。さらにMapReduce機能なるものも存在する。他にもMySQLのインポート/エクスポート機能もあり、興味深いフロントエンドになっている。MongoDBを使って開発を行う際にはぜひ使ってみたいソフトウェアだ。何らかの技術要素が普及する際には必ず利便性の高いフロントエンドが必要になる。MySQLにしてもphpMyAdminが果たした功績はとても大きい。MongoDBが広まっていく中でもこのMongoHubが果たす役割はとても大きいのではないだろうか。
定番のネーミング。MongoDB用フロントエンド「phpMoAdmin」
phpMoAdminはWebベース、PHP製のMongoDBフロントエンドです。PHPでデータベースを管理する場合はおなじみのphp○○admin。MongoDBにももちろん存在します。それがphpMoAdminです。phpMoAdminはデータの閲覧がPHP変数の中身をそのまま見ているような形でちょっと残念です(今後変わると思いますが)。それでもMongoDBのデータ蓄積状況を確認するのであれば使えるのではないでしょうか。
Redisを開発に利用しているなら使ってみたい「RedisConsole」
RedisConsoleはRedisを操作するWindows用のソフトウェアです。WindowsでRedisに接続して操作できるフロントエンドがRedisConsoleです。Redisを使った開発をしているならば使ってみると便利そうです。RedisConsoleはコンソールによるデータ操作が基本ですが、キーでフィルタリングしたり、Redisのコマンドヘルプを出す機能があります。
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ついにFlashを切り捨てられるかも、なFlash代替技術/ソフトウェア
2014-05-02 09:3253pt
今回はFlash代替になりえるソフトウェアの紹介です。ガラケーが隆盛だった頃にはFlash Lite 1.1のコンテンツがたくさん作られましたが、今は殆どのFlasherがアプリ開発や他の技術へ移行しています。
かといってモンスターハンターのキャンペーンページがFlash製であったり、世の中にはサポート切れのXPが多数存在しているなどHTML5への移行もまだまだといった所で完全シフトが決められていない現状も伺えます。
開発者としては、過去の資産をメンテナンスするためだけにFlashを使い続けなければならないというのはストレスでしょう。そこで考えたいのがFlash代替になりえる技術の習得です。今回はそのためのソフトウェアを一気にまとめて紹介します。
FlashからHTML5/JavaScriptへ「Smokescreen」
Smokescreenは以前紹介したGordonと同様にFlash(SWF)ファイルを解析し、HTML5/JavaScriptによって実行するライブラリだ。広告のバナーやアニメーションのデモがあるが、SWFと変わらない動作を実現している。現在はまだダウンロードできるものは出ていないが、間もなくの登場予定だ。さらにiPadやiPhoneといったFlash非対応のブラウザでも表示できるのが利点だ。こうしたブラウザを判定することで、これまではイメージファイルに差し替えていたのを、HTML5/JavaScriptによってアニメーションが実現できるようになるかも知れない。もちろんうまく動作するものがデモになっているとは思うが、元々のFlashファイルと寸分違わず動作するのは非常に興味深い。デモは他にもあるので、公式サイトへ行って自分の目で確かめてみて欲しい。今後の開発、リリースに期待のかかるソフトウェアだ。
JavaScript + CanvasでActionScript3のような描画「CanvasScript3」
CanvasScript3はCanvasとJavaScriptを使って、アニメーションを実現するライブラリだ。マウスの位置によって動作速度を変えるオブジェクトや爆発するようにオブジェクトが広がって跳ね返るサンプルなどが公開されている。他にも画像の一部を徐々に隠したりするサンプルなど、ここまでできるのかと思わせるデモが多数登録されている。簡易的なアニメーションであれば十分こなせるだろう。なおCPU負荷は高いようで、iPhone 3GSなどではとても満足できる速度ではなかった(ものによるが)。今後が楽しみなライブラリだ。arahaya's CanvasScript3 at master - GitHub
ついに!iPhoneでもFlashが表示できるライブラリ「Gordon」
単なるドローの表示はもちろん、アニメーションについても一部対応している。描画は元のFlashファイルとほぼ変わらず、とても良好な結果だ。もちろん動画や音楽を再生するようなプレーヤレベルはできないが、将来的にはFlashバナー程度ならいけそうだ。iPhoneでの実行はファイルの大きさもあって遅く感じてしまうが、アニメーションの種類によってはスムーズだ(多数のオブジェクトを同時に描画するのは辛いようだ)。AdobeやAppleが対応する前にGordonがiPhoneにFlashのパワーをもたらせてくれる日が来るのではないだろうか。 http://paulirish.com/work/gordon/demos/
iPadでFlashコンテンツを実行する「Frash」
Frashをインストールすると、iPadのSafariでFlashコンテンツが再生できるようになる。もちろん限られた範囲内での再生にはなるが、バナー程度であれば十分に再生可能だ。ネットワーク接続が必要な類については、エラーが出てしまった。特別なブラウザではなく、標準のSafariにアドオンしてくれるのが便利だ。インストールはEngadgetの記事を参考にしていただくとして(元々筆者はコンパイルでこけていたので)、インストール後はFlashコンテンツがあるページを表示すると巨大なFlashマークが表示される。クリックするとFlashが再生される。日本語も表示可能なようで、再生速度も遅くはない。Flashを再生することでブラウザが不安定になる可能性もあるし、そもそもJailBreakによる悪影響も自己責任だ。くれぐれも負の面を把握した上でお試しいただきたい。
以下はプレミアムのみです。
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