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2017年7月の記事 6件

正しく使うカンバン方式

アジャイル開発においてカンバンという言葉がよく使われるようになり、Trelloのようにカンバンをコンピュータ上で可視化したサービスが多々存在します。しかし、その多くはタスクのステータス管理として使われている程度です。 そもそもトヨタが生み出したカンバン方式(ジャストインタイム精算システム)とはかけ離れたものと言えるでしょう。しかし、そのエッセンスを取り入れることができれば、システム開発がもっと捗るはずです。 後工程が考える カンバン方式の肝はここです。この前提がそもそも逆なのでシステム開発におけるカンバンと呼ばれるものは全くの別物になっています。システム開発が設計、開発、テスト、リリース、運用と言ったフェーズで進むならば(簡略化していますが)、その逆から考えていくべきなのです。 運用に入るにあたって必要な情報をリストアップし、それをリリースの人たちが用意し、さらにテストを行う人たちが必要な情報、コードを開発の人たちが用意します。この部分はテストファーストの考えに近いかも知れません。 最後のアウトプットのフェーズからドリルダウンして詰めていくのはシステムをより目的に合わせた、筋肉質なシステムにするのにも役立ちます。  

2017年06月の人気ソフトウェアまとめ

過去分はこちら。 01月 02月 03月 04月 05月 今月はWeb系のソフトウェアが半分、サーバサイドで使うものが半分といった感じになっています。Web系のソフトウェアは完成度が高ければそのまま使うかも知れませんが、殆どの場合はカスタマイズが必須です。それに対してサーバサイドのソフトウェアはそのまま導入できるので手軽です。 lf - ターミナル用のファイル管理 ファイルを管理しようと思ったらファイルマネージャを使うのが一般的です。WindowsであればExplorerであったり、macOSであればFinderを使います。次期iOSでもファイル管理用のアプリが追加されます。ファイル管理はコンピュータの基本機能と言えます。それなのにLinuxのターミナル上ではlsやmkdirなどのコマンドでファイルを管理してきました。今回はターミナル上で動作するファイル管理ツール、lfを紹介します。lfを使えば矢印キーだけでディレクトリを辿りつつ、内容をすぐに確認できます。まだドキュメントが殆どないので細かい使い方は不明ですが、2画面ファイラー風の表示もできるようです。個人的に2画面ファイラーはツボなので使ってみたいと思わされるソフトウェアです。 csviewer - フィルタリングもできるCSV閲覧コマンド 未だにシステム開発時にCSVファイルを扱うことは多いです。テキストエディタで見ても分かりづらいので、大抵はExcelなどの表計算ソフトウェアで閲覧します。しかし数字や日付を自動変換されてしまってイライラした経験がある人は多いはずです。そこで使ってみたいのがcsviewerです。CSVを閲覧するためのコマンドです。基本は -p でCSVファイルを指定します。そうすると罫線付きで分かりやすく表示されます。 Apache Allura - Apache製のGit管理サーバ GitHubやGitlabなどGitリポジトリを管理するサービスは多数あります。そんな中、企業内部でGitリポジトリを管理するサーバを立てたいという声もあります。Gitlabは良い選択肢になりますし、GitHub Enterpriseを使う手もあります。そんな中、別な選択肢としてApache Alluraを紹介します。Apache財団が提供するGit管理サービスです。メイン画面はWikiになっています。なんとなくSourceForgeっぽく見えてしまうのは気のせいでしょうか。  

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MOONGIFT中津川篤司

1978年生まれ。オープンソース紹介サイト「MOONGIFT」管理人。プログラマ、SE、ITマネージャを経て、オープンソースのビジネス活用を推進する。現在は独立し、Webサービスのコンサルティング、プロデュースを行う。

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