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変化の激しい技術の中での戦い方
2017-07-25 16:5653pt
ここ数年、新しいフレームワークであったり新しいプログラミング言語が多数登場しています。そんな中で新しい技術に手を出してはトレンドが変わって一気に意味がなくなってしまった…という経験は誰しもがあるのではないでしょうか。
今回はそんな激しい変動の中で戦うための方法を紹介します。
枯れるのを待つ
いきなり消極的な話ですが。企業として技術が枯れるのを待つのは正しい選択です。先進的技術を追いかけ続けるのはリスクが多いものです。しかし忘れてはいけないのは、技術が枯れたときに一番旨みを得られるのはアーリーアダプターたる企業だけです。
リスクが取れない企業はどんどん時代において行かれるだけでしょう。リスクは高いですが、リスクを取らなければ次の一手には結びつかないのは間違いありません。
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Web上でJavaScript以外の言語を使う
2017-07-25 12:5453pt
JavaScriptはWebブラウザ上で動作することを保証された唯一のプログラミング言語です。かつてはプラグインの仕組みもありましたが、HTML5になってプラグインはほぼ使われなくなっています。GoogleはDartを開発していましたが、Chromeへの組み込みは断念しています。
そんな中にあって、Webブラウザ上でJavaScript以外のプログラミング言語を動かしたいというニーズは強くあります。今回はそんな手法と言語を紹介します。
代替言語
JavaScriptの代替言語としてはCoffeeScriptが有名でした。RubyとPythonなどの良いところを持ってきて、書きやすい言語になっています。そして変換するとJavaScriptになります。
CoffeeScriptはECMAScript2015が普及するのに合わせて廃れていきましたが、現在盛り上がっているのはTypeScriptになるでしょう。型が指定できること、多くのエディタでフォローされていることなどから人気のある代替言語となっています。
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正しく使うカンバン方式
2017-07-12 14:2253pt
アジャイル開発においてカンバンという言葉がよく使われるようになり、Trelloのようにカンバンをコンピュータ上で可視化したサービスが多々存在します。しかし、その多くはタスクのステータス管理として使われている程度です。
そもそもトヨタが生み出したカンバン方式(ジャストインタイム精算システム)とはかけ離れたものと言えるでしょう。しかし、そのエッセンスを取り入れることができれば、システム開発がもっと捗るはずです。
後工程が考える
カンバン方式の肝はここです。この前提がそもそも逆なのでシステム開発におけるカンバンと呼ばれるものは全くの別物になっています。システム開発が設計、開発、テスト、リリース、運用と言ったフェーズで進むならば(簡略化していますが)、その逆から考えていくべきなのです。
運用に入るにあたって必要な情報をリストアップし、それをリリースの人たちが用意し、さらにテストを行う人たちが必要な情報、コードを開発の人たちが用意します。この部分はテストファーストの考えに近いかも知れません。
最後のアウトプットのフェーズからドリルダウンして詰めていくのはシステムをより目的に合わせた、筋肉質なシステムにするのにも役立ちます。
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音楽を作る、遊べるソフトウェアを紹介
2017-07-08 14:0253pt
Web上で音楽ファイルを再生するソフトウェアはたくさん存在します。しかし、よりクリエイティブな人は自分で音楽を作りたいと考えるのではないでしょうか。ローカルコンピュータ上では音楽を奏でられるソフトウェアが幾つかありますが、Webブラウザ向けには多くありません。
今回はそうした中で、特にHTML5/JavaScriptを使って音楽を作れるソフトウェアを紹介します。また、その他にも音楽ファイルを使ってビジュアライズやエフェクトできるライブラリを紹介します。皆さんの創作活動を助けると共に、プログラミングと組み合わせた新しい音楽サービスの創出も可能になるでしょう。
MIDI
耳コピーとして懐かしいのがMIDIです。今では殆ど使われることがなくなりましたが、Webサイトに埋め込んでReal Playerで再生させるサイトが多数ありました。自動再生はあまり好まれませんでしたが、気に入った音楽をダウンロードして聞くと言ったことは皆さんが行っていたでしょう。
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2017年06月の人気ソフトウェアまとめ
2017-07-04 12:1153pt
過去分はこちら。
01月
02月
03月
04月
05月
今月はWeb系のソフトウェアが半分、サーバサイドで使うものが半分といった感じになっています。Web系のソフトウェアは完成度が高ければそのまま使うかも知れませんが、殆どの場合はカスタマイズが必須です。それに対してサーバサイドのソフトウェアはそのまま導入できるので手軽です。
lf - ターミナル用のファイル管理
ファイルを管理しようと思ったらファイルマネージャを使うのが一般的です。WindowsであればExplorerであったり、macOSであればFinderを使います。次期iOSでもファイル管理用のアプリが追加されます。ファイル管理はコンピュータの基本機能と言えます。それなのにLinuxのターミナル上ではlsやmkdirなどのコマンドでファイルを管理してきました。今回はターミナル上で動作するファイル管理ツール、lfを紹介します。lfを使えば矢印キーだけでディレクトリを辿りつつ、内容をすぐに確認できます。まだドキュメントが殆どないので細かい使い方は不明ですが、2画面ファイラー風の表示もできるようです。個人的に2画面ファイラーはツボなので使ってみたいと思わされるソフトウェアです。
csviewer - フィルタリングもできるCSV閲覧コマンド
未だにシステム開発時にCSVファイルを扱うことは多いです。テキストエディタで見ても分かりづらいので、大抵はExcelなどの表計算ソフトウェアで閲覧します。しかし数字や日付を自動変換されてしまってイライラした経験がある人は多いはずです。そこで使ってみたいのがcsviewerです。CSVを閲覧するためのコマンドです。基本は -p でCSVファイルを指定します。そうすると罫線付きで分かりやすく表示されます。
Apache Allura - Apache製のGit管理サーバ
GitHubやGitlabなどGitリポジトリを管理するサービスは多数あります。そんな中、企業内部でGitリポジトリを管理するサーバを立てたいという声もあります。Gitlabは良い選択肢になりますし、GitHub Enterpriseを使う手もあります。そんな中、別な選択肢としてApache Alluraを紹介します。Apache財団が提供するGit管理サービスです。メイン画面はWikiになっています。なんとなくSourceForgeっぽく見えてしまうのは気のせいでしょうか。
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業務で使えるオープンソース(234)「実行ファイル化」
2017-07-04 10:1253pt
スクリプト言語は開発する側にとっては簡単に使えて良いのですが、それを他の人にも使わせようと思うと色々面倒な思いをします。特に実行環境を整備するのに厄介な思いをし、さらに必要なライブラリをインストールしたりするのも大変です。
そこで便利なのがスクリプト言語の実行ファイル化です。今回は利便性と注意すべき点、関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
可搬性が高まる
スクリプトファイルだけの配布では実行環境のインストールや関連ライブラリのインストールが必要です。さらにスクリプト言語の多くはコマンドプロンプトで動かすものが多く、開発者でない人にとっては厄介な代物です。
その点実行ファイル化されていれば起動するだけで済みのが利点です。配布する側にとっても環境のセットアップで時間を取られたりすることがないのが便利な点でしょう。
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