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2015年11月の人気ソフトウェアまとめ
2015-11-27 13:3753pt
今回は11月の人気ソフトウェアまとめです。過去分はこちら。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
ElectronやReact DesktopのようなWeb技術が徐々にデスクトップ領域にまで入り込んでいるのを感じます。開発者としてはWebフロントエンドの技術を習得することで、多くのプラットフォーム向けにアプリケーションが提供できるようになるでしょう。
php-contact-form - PHP製のシンプルなお問い合わせフォーム
静的サイトジェネレータが人気ですが、それでも幾つかの機能においてはサーバサイドの仕組みが欲しいこともがあります。その一つがお問い合わせフォームではないでしょうか。しかしそのために全体をシステム化するのは面倒です。そこでお問い合わせフォームだけ設置しましょう。そのためには特定の用途だけで使えるものが便利です。今回は日本製のphp-contact-formを紹介します。php-contact-formはBootstrapを使っていますのでUIは比較的簡単に変更できます。
Chemrtron - 多数の開発用ドキュメントを閲覧できるGUIアプリ
開発ドキュメントはオンラインで見られるようになっていますが、Webアプリケーション開発しながら別なタブで見るというのは若干不便に感じられます。検索機能などにおいてもWebブラウザはあまりよくありません。そこで使ってみたいのがChemrtronです。Electronを使ってオンラインのドキュメントを閲覧する専用アプリケーションです。Chemrtronを起動したところです。最初は何も表示されませんが、バックグラウンドでデータの取得が開始されます。デフォルトでMDN、CPANなどが取得されるようです。
Trix - 毎日使うからこそ。Basecamp製のWYSIWYGエディタ
見た目に派手、またはとにかく機能を詰め込んだソフトウェアは一見すると便利そうに見えるでしょう。しかしそれを毎日使い続けるとなると話は別です。むしろシンプルで必要なものだけが揃っている方が安心できるのではないでしょうか。Trixはそんな観点から作られたWYSIWYGなテキストエディタです。開発したのはBasecamp(前は37 signals)、Ruby on Railsの開発元です。Trixの画面です。ツールバーとテキストボックス、白黒でシンプルなUIとなっています。
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タブレットの大型化に伴って生まれるサービスの可能性
2015-11-24 10:0253pt
Surface BookやiPad Pro、さらにChrome OSとAndroidの融合などによってタブレットとノートPCの垣根がなくなろうとしています。AppleはMac OSXとiOSの融合はありえないとしていますが、Windowsは融合を選んでいます。
実際タブレットを使っていると、メリットとデメリットの両方が見えてきます。その結果として、新しいサービスやアプリの登場が期待できそうです。
オンラインストレージとのシームレスな連携
タブレットで作業していて全てが完了するかと言われると、実際にはそんなことはありません。そこでタブレットとノートPCやデスクトップとのデータ共有が必要になります。
DropboxやiCloudが有力な選択肢になりますが、シームレスに連携できるものは多くありません。編集するたびに自動的に保存されたり、逆に別なデバイスでの変更を感知して表示をアップデートするような仕組みが必要です。
これまでコラボレーションというと他のユーザを指していましたが、複数デバイス間における一人でのコラボレーションというのも必要になっています。
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静的サイトを作ろう。立ちはだかる壁とその解決法
2015-11-20 12:4753pt
ここ数年、静的サイトジェネレータが人気です。種類が多すぎて把握しきれないほどです。生成されたHTML/JavaScript/CSSはそのまま共有サーバなりAmazon S3なりにアップロードすれば簡単にWebサイトを立ち上げることができます。
しかし静的サイトを構築する中では幾つかの問題があるのも確かです。今回はその課題と解決法、関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
コメント
よくある問題としてブログなどを静的化した際にコメントできないというのが聞かれます。幾つかの解決法がありますが、最も手軽なのはDisqusやFacebookのコメントボックスを導入することでしょう。
JavaScriptを埋め込むだけで使えますので手軽に導入することができます。さらにDisqusはソーシャルサービスを使ったログインもサポートしていますのでFacebook単独よりもより幅広いコメントを受けられる可能性があります。
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処理速度の高速化。業務で使えるオープンソース(173)「分散処理」
2015-11-17 13:4753pt
一台のパソコンで処理できる情報量には限界があります。スペックを上げたとしても、処理量が何十倍にもなる訳ではありません。そこで考えるようになるのが分散処理になります。
今回は各種分散処理の方法と、関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
gRPC
大規模な分散処理と言えばGoogleですが、そのGoogleが開発したRPC(リモート・プロシージャ・コール)がgRPCになります。HTTP/2標準に基づいて開発されており、分散システム構築における経験が活かされたものになっています。
ライブラリはC、C++、Java、Go、Node.js、Python、Rubyで、Objective-C/PHP/C#ライブラリも開発中です。CPU効率と遅延の少ないRPC環境が構築できるようになっています。クライアントはもちろん、サーバ間で通信する際に使っても面白そうです。
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DB設計時の注意点と設計用ソフトウェアまとめ
2015-11-13 10:5853pt
一昔前に比べてDB設計にかける時間が減っているように見えます。テーブルのカラム許容数も増え、メモリも潤沢になったことで多少無茶な設計をしたとしてもデータベースがなんとかしてくれるようになっています。
しかしアクセス量が増えればそういった問題点が顕著になってきます。そこで今回はDB設計時に注意した方が良い点と設計を手助けするオープンソース・ソフトウェアを紹介します。
複数持つのか、単数持つのか
DB設計で最も大事で、かつよくミスするのが「その項目を複数もつのか否か」ではないでしょうか。顧客情報で言えば配送先住所は複数になりますし、クレジットカード情報も複数になることが多いです。しかし初期設計段階では単数で、顧客テーブルの中に項目を設けてしまったりします。
ただしすべてが複数であれば良いかというとそんなことはないので、見極めが大事です。または途中で変更になるのを前提として、最初は単数でもっておいて、複数になった場合でもすぐに対応できるように準備しておく(ラップする関数を作っておく)といった対策も考えられます。
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万一のために。災害対策のススメ
2015-11-10 09:3653pt
災害と言うと大きな地震や台風などを思い浮かべますが、考慮すべきなのはそれだけではありません。会社の火災やデータセンターのダウンなども災害として考えられます。
今回はそうした災害に対する対応策と、関連オープンソース・ソフトウェアを紹介します。
バックアップ
データのバックアップは基本中の基本でしょう。ただし昨今のデータ増加に伴ってバックアップデータの保存場所にすら困る状態です。さらに全データバックアップではとても1日では終わらず、差分バックアップになってしまっている企業も多いでしょう。差分バックアップは復元に時間がかかるのが難点です。
バックアップはポリシーを設定し、どのデータについてはどれくらいの頻度で取るかを決める必要があります。また、バックアップを同じ社内に保存していても意味がないので、適当な遠方(支社でも可)へ発送し、データの保全を保つ必要があります。
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システムの複雑化を防ごう
2015-11-06 11:0353pt
システムというのは一番最初はシンプルなものですが、更新を重ねるのに合わせて徐々に複雑化していきます。その結果として使われない機能が増えていったり、テストのカバレッジ不足によるバグの発生、システム改変時のコスト増大などといったデメリットが生まれます。
それを防ぐための施策、考え方を紹介します。
マイクロサービス化
最近度々目にするのがマイクロサービスです。システムを機能単位でミニマムに保つことでメンテナンス性を維持します。さらに各マイクロサービスが連携することで一つの大きなシステムを構築します。
問題としては各サービスの連携をどう行うかでしょうか。Web API経由での連携は認証やネットワークのコストが大きくあまり向きません。少し前に出てきたgPRCのような分散処理を前提としたプロトコルは可能性があると感じています。
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次の波がきそうな動画サービスについて
2015-11-05 14:5053pt
インターネットが高速化するのに伴って、テキストから画像、画像から音楽そして動画へとコンテンツがリッチになってきています。YouTubeなどはどんどん高画質化しており、その中で新しい動画サービスも生まれてきています。
今回はそんな新しい動画サービスとその特長、そして関連オープンソース・ソフトウェアについて紹介します。
ショートビデオ
ごく短い、数秒程度の動画サービスになります。おそらく最初はVineから生まれた文化だと思いますが、動画をアニメーションGIFのように扱うのが特長です。そのためあまり画質にこだわるというよりも、短い時間でインパクトある映像を撮る方にこだわりが見られます。
今ではInstagramの15秒であったり、iPhone 6s以降のLivePhotoといった利用も行われています。
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