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2017年1月の記事 7件

ピンポイントがキーワード - ブロックWebの部品になるために

これまで何回かに分けて紹介しているブロックWebについて、今回はベンダー側の立場で考えてみたいと思います。現在、一つのベンダーですべての機能を満たすのは不可能で、複数のツールを組み合わせて一つの価値を提供します。そうした一部品になる方法について紹介します。 Web API/WebHooksによる連携 サービス同士の連携を行う際の肝になるのがWeb APIです。今新しいサービスを立ち上げるならばWeb APIを提供しない手はまずないでしょう。デファクトスタンダードとしてはRESTful、フォーマットはJSONで行われます。 また、もう一つキーになるのがWebHooksです。Web APIは基本的にプル型で、相手からのリクエストを待っています。しかし、Web API同士を連携させる場合にお互い待ちの状態では一向に通信がはじまりません。そこでデータを受け取った側が連携するサービスに対してデータをポストする必要があります。これがWebHooksです。 WebHooksはポストされる側がURLを登録します。そしてシステム側に何らかのアクションがあったタイミングでURLを呼び出します。PubSubに近いですが、ブロードキャストではなく特定のURLをコールすること、PubSubのように常時接続する必要がないのがメリットです。 有名なところとしてはSlackやGitHubが挙げられるでしょう。Slackのメッセージを別なシステムへ投稿したり、GitHubにコミットするとCIサーバに連絡がいくといった使い方がよくあります。  

2017年のITを占うブロックWebという考え方

2014年01月の時に今後のITで大切な·BLOCKという考え方(1)というプレミアム向けの記事を書いているのですが、そこから3年(!)でさらに傾向が進んでいるのではないかと思っています。多くの技術が生み出されている一方、廃れていくものも多く(その中には生まれてトレンドになってすぐに忘れ去られていったものを含めて)、単にトレンドを追いかけるだけでは意味がないと思わされます。 そうした中では大きな潮流を掴むことが大事になります。今回はその一端を担うであろう、ブロックWeb(筆者の造語)という考え方を紹介します。 ブロックWebでは情報が「小さく」繋がっていく インターネットではあらゆる情報が繋がっていくと言われてきました。その大きな要因はGoogleに代表されるWeb検索でしょう。調べるという能動的な行動は必要なものの、Googleを起点としてオンライン上で「公開」されている情報が繋がっていきます。ソーシャルがもてはやされるようになってからは、クローラーではなく人の手によって情報が繋がるようになっていますが、大きな違いはありません。フィルタがGoogleなのか、友人関係なのかと言った違いでしょう。 ブロックWebでは情報を使いたいと考える人(開発者など)が能動的に他社の情報を取得してつなぎ合わせて一つのコンテンツとしていきます。個々の繋がりは決して大きなものではなく、ごく小さな塊同士がつながって大きなコンテンツに仕上がっていきます。情報をつなぎ合わせるのはクローラーでも人でもなく、システムになります。 次にブロックWebを構成する技術要素について紹介します。  

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著者イメージ

MOONGIFT中津川篤司

1978年生まれ。オープンソース紹介サイト「MOONGIFT」管理人。プログラマ、SE、ITマネージャを経て、オープンソースのビジネス活用を推進する。現在は独立し、Webサービスのコンサルティング、プロデュースを行う。

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