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突然吃音になった私 言葉が出ないもどかしさから学んだこと[体験談]
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突然吃音になった私 言葉が出ないもどかしさから学んだこと[体験談]

2016-08-03 20:00

    <提供元サイトで全文を読む>


    もう20年以上も前の体験になりますが、今振り返ってみてもこの頃はとても辛かった時期でした。

    今まで何ともなく会話をしていたのですが、ある日突然、

    「声が出ない……いったい何なんだ?」

    と自分でも理解しがたい症状が現れました。

    焦って言葉を出そうとすればするほど、最初の一声すら出てこないのです。

    「だだだだだ……あああああ……」

    本当にこんな感じでした。

    勤務していた会社も退職せざるをえないほどです。

    当時は事務職員としての勤務だったのに、電話にすら出る事が出来なくなりました。

    本当にひどいものでした。

    症状が出ていた最初の方は、何とか吃音症状を隠す様にして勤務しておりましたが、ついに電話が鳴って受話器を取っても、

    「はい、○○会社でございます。」

    の一言が出てこなくなり、

    「はい……(沈黙)」

    といった状態になっていました。

    こうした状態で仕事を継続する事は困難だと自覚し、自己退職の道を選ぶ他ありませんでした。

    突如現れてきた、吃音。

    原因も分からないままの退職となりました。

    退職してからの自分

    吃音症状を抱えて仕事も失ってしまったとき、このままではどうにもならない、治療をしてくれるところはないのか?と考えました。

    当時は、まだインターネットもない時代でしたので、電話帳で真剣に探しました。

    そして、吃音の症状のケアも行っているカウンセリングを見つけました。

    ですが、当時はまだメールなどない時代。

    電話で、この自分の状態を説明するしかありませんでした。

    当然言葉を出す事が非常に困難な状態だったので、「会話が成立しているのか?こちらの言っている事が正確に伝わっているのか?」と不安でいっぱいでした。

    自分としては話そうとしても、

    「あああああ……あああああ……」

    「あののののの……」

    となってしまい、全く伝えると言う作業になっていませんでした。

    電話をしている事すら申し訳なく感じて、自分の存在価値すら否定する様な状態になっている事に気が付きました。

    しかし、先方はやはりプロで、当時電話で担当してくださった女性は、吃音障害の辛さをわかってくれて、

    「症状は理解できますよ」

    「あなたから、何もお話をする事はしなくて大丈夫ですよ」

    「出来れば、ファックスでお名前と連絡先を頂ければ」

    と対応して頂き、全く電話では会話になりませんでしたが、こちらの意図を正確にくみ取って下さる事でカウンセリングの予約を取る事ができました。

    初めてのカウンセリング

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