手足が季節関係なく年中ベトベトし過ぎているせいで、小さい頃からかなり苦労してきました。始めは面白いと思っていたこの体質も、思春期になれば悩みの種に変わります。学生時代や社会人生活、毎日が汗との闘いでした。体質と病気は違うのだと知りました。だいぶ改善できた今思うことをお伝えします。

私は手足の汗が尋常ないほどに凄く、母からは体質だと言われて育ってきました。しかし、そんな体質のせいで常に汗を気にする生活になり、辛い思い出がたくさんありました。夢を諦め、就職先でも手汗に悩まされる日々が続きました。そして、これが体質ではなく病気であることを知り、私はついにある決断をしました。

いつも手が湿っている、書類が汗で濡れてしまう、パソコンのキーボードに水滴が溜まる……。そうやって、日常生活に支障をきたす「手掌多汗症」。それが私の幼いころからのコンプレックスでした。毎日ハンカチが手放せず、握手をする場面が憂うつ……。そんな思いから解放されるために、大学1年生のときに受けたETS手術。これでやっと普通の生活ができる……と思った矢先、今度は代償発汗に悩まされることになるんです。

普通の女の子として過ごしていたある日、私は自分が異常なほどの汗っかきであることに気付きます。多汗症との闘いがスタートします。小学生の頃から続く多汗症の症状、幼い私はその体質を隠そうと必死でした。周りを気にしすぎてますます吹き出る汗。でも汗だとバレたくない一心でウソをつき続け、それがトラウマに…。

脇汗の悩みから開放されるには汗そのものを抑えるのが効果的。つまり出てきた脇汗をカバーするのではなくて、脇汗をかくこと自体を抑えるのが1番ということ。そこで汗の予防対策として有効な制汗剤や塗り薬、食べ物を紹介します。自分の汗のタイプとマッチするアイテムで、嫌な脇汗を抑える方法を見つけましょう。

大量のワキ汗や手のひらの汗、とにかく汗っかきで周りの視線が気になってしまう……。そんな人のために、薬剤師の清水葉子が、多汗症に効果のある薬「塩化アルミニウム液」「プロ・バンサイン」「グランダキシン」「防已黄耆湯」の効果や副作用について紹介。医療機関を受診し相談すれば、つらい汗の悩みが解消できるかもしれません。