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春日太一の木曜邦画劇場 第547回「南樺太の女性電話交換手を襲う、『終戦後』に起きた悲しき実話」『樺太1945年夏 氷雪の門』
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春日太一の木曜邦画劇場 第547回「南樺太の女性電話交換手を襲う、『終戦後』に起きた悲しき実話」『樺太1945年夏 氷雪の門』

2023-08-23 05:00
     一九四五年八月十五日の「終戦」を境に「平和」が訪れたわけではない。外地に暮らす人々にとって、無事に日本の本土に戻れるかどうかが、また新たな困難となっていた。
     今回取り上げる『樺太1945年夏 氷雪の門』は、それを描いた傑作である。
     題材は実際の悲劇だ。それは、「終戦」にもかかわらず軍事行動を続けたソ連軍の攻撃に追いつめられた、南樺太・真岡の郵便局に勤める女性電話交換手・九名の集団自決。
     物語は「終戦」の一週間前、八月八日から始まる。悲惨な状況下にある内地に対し、日本領の樺太はまだ平穏だった。交換手たちも、和気藹々とバレーボールしたり、合唱したり。とても戦争最末期とは思えない光景がそこにあった。 
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    最終更新日:2024-04-26 18:00
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