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欽ちゃん83歳の人生どこまでやるの!? 第59回「ぼくと阿久さんの『物語』」
2024-08-29 05:00 -
欽ちゃん83歳の人生どこまでやるの!? 第58回「人生の経験に無駄なものなし」
2024-08-28 07:00世の中はもうすぐ夏休みだね。
子供たちはみんな楽しみにしているだろうけれど、自分のことを振り返ると、ぼくは学校のお休みに家族とどこかに出かけたり、遊んだりした思い出が全くないんだ。何しろ家が貧しかったからさ。
それにぼくは子供の頃、人と話すのが大の苦手でね。授業中に先生に指(さ)されると顔が真っ赤になっていたし、みんなが手を挙げていても、一人黙って下を向いているような少年時代を過ごしていた。
だから、その頃のぼくの夢は「画家になること」。絵を描いて生きていければ、人と喋らなくてもいい、と思っていたの。
なので、夏休みも友達と遊ぶことはほとんどなくて、いつも家の近くの小石川植物園に行き、一人で絵を描いてばかりいたものだったよ。 -
欽ちゃん83歳の人生どこまでやるの!? 第57回「勝俣州和という男」
2024-08-28 07:00 -
欽ちゃん83歳の人生どこまでやるの!? 第56回「のり平先生は『笑いの教科書』」
2024-05-30 05:00 -
欽ちゃん82歳の人生どこまでやるの!? 第55回「プロを素人にしてみたら……」
2024-04-25 05:00今年二月に放送された「第99回全日本仮装大賞」が終わった後のことだ。
視聴者の人たちからこんなメッセージが寄せられたと聞いて、ぼくはとても嬉しくてさ。
「久しぶりに家族みんなで、テレビの前で笑いました」
確かに、今は家の中に「お茶の間」というものがなくなって、テレビは昔のように家族がみんなで見るものではなくなったよね。
でも、「仮装大賞」はそんな昔ながらの「お茶の間の時間」を、久々にテレビの中に作り出せたのかもしれない。そう思うと、何とも嬉しい気持ちが湧いてきたんだ。
そんななか、ぼくが「やっぱり人生は面白いなあ」と思ったのは、放送後、ディレクターのTさんからすぐさまこう提案されたことだった。
「欽ちゃん、第100回もやりましょう。そして、その前に一度だけ、僕とテレビを作ってみませんか?」 -
欽ちゃん82歳の人生どこまでやるの!? 第54回「『不適切!』と言われたらチャンス!」
2024-03-28 05:00 -
欽ちゃん82歳の人生どこまでやるの!? 第53回「やっぱり『テレビ』が好きなんだね」
2024-02-22 05:00先週の二月十二日、三年ぶりに「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」が放映されたよ。
去年、その収録をしたときは、本当に嬉しかったなァ。
ぼくは八十歳を超えてから、テレビにはほとんど出なくなったでしょ。コント55号で動きのある笑いをしてきたから、年を取って体が思うように動かなくなってまで、お客さんの前に出るのは申し訳ない、という思いがあったんだ。
ところが、日本テレビのプロデューサーが、「仮装大賞」を復活させるために何度も足を運んでくれた。慎吾ちゃんも、「ぼく大将やらないならやらないからね」って。それで、「応援するくらいならいいよ」と今回の「仮装大賞」に出ることに決めたの。 -
欽ちゃん82歳の人生どこまでやるの!? 《特別対談》萩本欽一×伊東四朗「一生一喜劇人」
2024-02-08 05:00 -
欽ちゃん82歳の人生どこまでやるの!? 第52回「笑って手を振って『また来るね』」
2023-12-07 05:00 -
欽ちゃん82歳の人生どこまでやるの!? 第51回「お客さんのざわめきを聞く」
2023-11-02 05:00九月の中旬、ぼくは新宿の「バティオス」という劇場で、「欽ちゃん82歳の挑戦~ちょっとだけ動くライブ~」というものを行った。
これまで、コロナ禍でライブを自粛していたので、お客さんの前で喋るのはぼくにとって本当に久々のことだった。
といっても、ライブの内容は普段からYouTubeでやっていることを、みんなの前で同じようにやるだけ。視聴者の人たちからのメッセージを読み上げたり、それにツッコミを入れたり――というわけだ。
でもね、ぼくはそれでも、最後の十五分は座っていた椅子から立って、文字通りちょっとだけ動いてみたの。
すると、何だかお客さんの反応を、座っている時よりもしっかり受け止められているような気持ちになってさ。体感では三倍くらい。だから、「八十二歳になっても、コメディアンというのは客席の人たちに支えられ、育てられているんだなァ」と実感したんだ。
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