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記事 46件
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第46回「仕事が続かない二十歳の息子」

    2024-11-21 05:00  
     先日、今年の「新語・流行語大賞」のノミネートが発表されましたね。個人的に印象に残ったのは、やっぱり大谷翔平さんの「50-50」でしょうか。開幕直後にあんな騒動に巻き込まれたにも関わらず、フタを開けてみれば、球史に残るような大記録を打ち立て、ワールドシリーズ制覇まで成し遂げてしまう。
     私もテレビにかじりついて見ましたが、プレーしている大谷さんの姿を見てると、なぜか涙が出てくるんですよね。あれは何なんでしょうね。
     大谷さんが小さな頃から思い描いてきた「夢の舞台」で、ものすごいプレッシャーを背負って打席に立っているんだと思うと、勝手に込み上げてくるものがあるんです。親戚の子を見守る気持ちに近いのかもしれませんが、そんなすごい親戚の子、いたことないんでね(笑)。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第45回「『病院嫌い』の夫 どう説得すれば…」

    2024-11-14 05:00  

    Q 現在65歳の夫についての相談です。夫は個人で仕事をしており、ここ十数年はずっと自室にこもってパソコンと睨めっこしています。運動不足も気になりますが、昼間から仕事中にお酒を飲んでおり、健康が心配です。最近はどうやら食欲不振やむくみまで出てきたようです。けれど夫は昔から「病院嫌い」で、どんなに体調が悪くても診せにいこうとはしません。夫を病院に行かせるためには、どう説得すればよいでしょうか。
    (63歳・女性 埼玉県)

     
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第44回「宝くじで『運』を使ってしまう夫」

    2024-11-07 05:00  
    「食欲の秋」とはよく言ったもので、この頃、無性に何か食べたくなりますね。
     私は「ポリンキー」とかスナック菓子が大好きなんですけど、一応健康に気を使って、半分ほど食べたところで、「これくらいにしとこ」って輪ゴムで縛ります。でも十分もしないうちに「これだけ残してもしゃあない」とかブツブツ言いながら、無意識でまた開けてます。
     そうやって一袋食べたのに、気が付くと「たしか冷凍庫にハーゲンダッツが入ってたな」とか考えてますからね。
     で、いざ冷凍庫開けたら、何もないんですよ。「誰や! 私のアイス、食べたの!」って、自分で前に食べたのを、忘れてるんですね。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第43回「大学時代の先輩がワガママ過ぎる」

    2024-10-31 05:00  
     早いもので、谷村新司さんが亡くなられてから、一年が経ちました。
     昨年の十月八日でした。
     私はアリス時代からの大ファンで、コンサートに一番足を運んだのも谷村さんでした。歌はもちろん天下一品なんですが、あのやわらかで上品な関西弁でのお喋りは、本当に勉強させていただきました。
     最後にお目にかかったのは、六年ほど前、大阪のフェスティバルホールでバラードだけのソロコンサートをされたときです。
     マネージャーさんを通じて「楽屋においでください」と言われたので、第一部と第二部の幕間にお邪魔したんです。マネージャーさんに案内された部屋に入ったら、谷村さんがお一人でポツンと座っておられてね。もっとたくさん人がいると思っていたので意外でしたが、谷村さんは「ああ、エミちゃん」と立ち上がって、ハグしてくださいました。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第42回「新築欲しがる妻を納得させるには」

    2024-10-24 05:00  
     ワタクシ、ここ一カ月ぐらいで二回もコケてしまいまして……。
     最初は主人とファミレスにいったとき。ドリンクバーに主人の分のコーヒーをとりに行こうと立った瞬間、イスの足に引っかかって転んでしまい、膝と腰をしたたかに打ちました。
     二回目は家でイスに座ろうとしたら座り方が悪かったのか、そのまま後ろにひっくり返りました。スローモーションのような感じで「ああ~、倒れる~」って思いながらも、あれ、自分ではどうしようもないですね。
     バチンと倒れました。幸いケガは大したことありませんでしたが、気持ちが落ちこみますね。「あぁ、エミちゃんも年いったなぁ」って。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第41回「大型テレビに30万 70代父の無駄遣い」

    2024-10-17 05:00  
     最近、スーパーのお会計で「セルフレジ」のところが増えましたね。
     私、あれやるの大好きなんですよ。といっても、昨日今日、好きになったんじゃありません。子どもの頃、淡路島に「主婦の店」というスーパーができたとき、私はいつも見に行ってたんです。レジ係のお姉さんが商品を手にとり、タタンとボタンを押すと、「ピッ!」と小気味いい電子音がして、値段が表示される。
     ただそれだけなんですが「カッコええなぁ」と飽きず眺めてましたね。本気で「将来はあのレジ係のお姉さんになりたい」と思ってました。
     それから幾星霜を経て、こんな形で子どもの頃の夢が叶うとは――長生きはしてみるものです。
     というわけで今日も私はご機嫌で「ピッピッ」やってます。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第40回「スタバも本屋も… 田舎暮らしがツラい」

    2024-10-10 05:00  
     時々、「ご主人は文春の連載、読んでらっしゃるんですか?」と訊かれることがあります。ご存じの通り、この連載はほぼ毎週、ダンナの悪口が出てくるからでしょう。
     実は私からは、文春で連載をやってることも彼には言ってません。
     ただ主人は文春の愛読者なので、ウチに届いた見本誌を読んだらバレてしまいます。だから連載を始めてからは、ウチに届いた見本誌は全部隠しました。「あれ、文春は?」「あ、今週はまだ届いてないみたい」なんてゴマかしてたんです。
     でも、それも限界がありました。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第39回「マルチにはまった一人息子が心配」

    2024-10-03 05:00  
     この間、ATMに行ったら、その前に警察官がいたんです。見ていると、ご高齢の利用者に「振り込め詐欺に気をつけてください」と呼び掛けてたんですね。そこで私は背筋を伸ばして、サッソウとATMに向かいました。警察の方は私には声をかけませんでした。「若くみられたんや」と内心ガッツポーズしました。
     それから数週間後、またATMに用事があったんですが、このときは背中が丸まってたんでしょうか。どこからともなく現れた警察官に「振り込め詐欺にご注意を……」と声をかけられてしまいました。完全に油断してたんで、思わずちょっと睨んでしまいました(笑)。
     定食屋にいけば〈六十歳以上のお客様は、唐揚げ定食が五十円お安くなります〉と「シニア割り」を勧められます。でも私は使いません。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第38回「実家が『太い』同期 嫉妬で狂いそう」

    2024-09-26 05:00  
     最近、外食するのが楽しくてしょうがないんです。
     というと、高級なレストランやなんかに行ってるように思われるかもしれませんが、そんなことありません。そういうお店に行くときもありますが、チェーン店やファミレスに行くのも大好きなんですね。
     とくに回転寿司は家の近所に四、五軒あるので、マネージャーや家の掃除をしてくれているお手伝いさんなんかとよく行きます。ちなみにウチの主人は「寿司というのは“ハレの日”に食べるもんだ」という“信仰”の人なんで、回転寿司は行かないですね。単に注文のタッチパネルが怖いだけやと思いますが。
     その中でも私は「くら寿司」さんが好きですね。 
  • 上沼恵美子の「人生“笑”談」白黒つけましょ 第37回「小麦NGの夫と生活できますか」

    2024-09-19 05:00  
     今年の夏は、ずいぶんと台風に振り回された気がします。
     この間、史上最強クラスの台風がやって来るというとき、別居中の主人が「恵美子、台風怖いやろ?」ってウチに泊まりに来てくれたんです。
     私、こう見えて雷が怖いんですよ。五歳のころ、数秒前まで雨宿りしていた木にドーンと雷が落ちたことがあるんです。それ以来、雷は落ちるもんや、と思っているんです。えっ、“あんたもよく雷落とすくせに”って? 放っておいてください。
     とにかく、旦那が来てくれたのは嬉しかったですね。“腐っても男やな”という安心感がありました。
     ただあの台風、あちこちフラフラとしては長々と居座り、各地に被害をもたらしましたが、大阪はほぼ無風状態でした。