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記事 53件
  • THIS WEEK【国際】物まね、沈黙、豚アニメ絶賛… 英首相の謎演説に「大丈夫か」

    2021-12-02 05:00  
     ボリス・ジョンソン英首相の演説が波紋を呼んでいる。十一月二十二日、産業連盟の年次総会でのことだ。
    「登壇した首相はまずCOP26の成功に触れ、産業革命の地である英国が“グリーン革命”でも世界をリードすると宣言。電気自動車がさらに普及するだろうと熱弁しました」(英国紙記者)
     異変が起きたのはここから。突如、首相が「ブルルン、グォーグォー」と自動車のエンジン音の物まねをし始めたのだ。続いて、自分は英国企業が気候変動と戦うための“十戒”を手渡したと旧約聖書のモーセに例えたかと思えば、「気が引けますが」と言いながらも、ロシアの革命家・レーニンの言葉も引用。途中、手元の原稿を見失って紙をめくり続け、約二十一秒、会見場に沈黙した時間も流れた。 
  • THIS WEEK【国際】テニス選手失踪で中国を批判 協会はなぜ強気を貫けたのか

    2021-11-25 05:00  
     張高麗前副首相との不倫関係を告発した、中国の女子テニス選手・彭帥(35)が消息不明となっていた問題が、急展開を見せた。
     十一月十九日に中国のジャーナリストがSNSに彭の写真を投稿し、国営メディアもテニス大会の開幕式に出席した彭の動画を掲載。そして二十一日には、中国の習近平国家主席と親しいと言われている国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が、テレビ電話で彼女と連絡を取ったと発表。彼女も「安全で健康だ」と語ったというのだ。
     中国が問題収束を急いだ背景には、国連など国際社会からの批判と、女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモンCEOの強気な姿勢がある。 
  • THIS WEEK【国際】妻が逮捕された編集長は辞任 習近平が自賛する民主派潰し

    2021-11-18 05:00  
     十一日まで開催された中国共産党中央委員会第六回全体会議(六中全会)では、過去に二度しかなかった「歴史決議」を採択した。前例のない習近平「三選」への権威づけを、来年秋の党大会に向けて固めるためとみられる。この日、公開された六中全会コミュニケの中身でひと際注目を集めたのが、国家安全維持法(国安法)による民主派潰しが続く香港問題への言及だった。
     抽象的な記述が大半を占める中で、香港については異例とも言える具体的な内容となっていた。よほど香港情勢の「正当化」が必要だったのだろう。そこでは「一国二制度の堅持のため」、党中央は抜本的な対策を講じたとし、「愛国者による香港の統治」を断固実行し、「香港地区の情勢の混乱から安定への重大な転換を行なった」と書き、国安法を駆使したこの一年の香港対策を自画自賛した。 
  • THIS WEEK【国際】元最高幹部の不倫とケチを告発 中国テニス選手の背後に習近平

    2021-11-11 05:00  
     中国の著名な女子テニス選手、彭帥(ほうすい・35)が二日夜、中国版SNS「微博(ウェイボー)」に、張高麗・前副首相(75)と十数年来、不倫関係にあった、と実名で暴露した。相手の張氏は党内序列第七位だった元最高幹部である。二人が著名人であることと、四十歳もの年齢差に、強い衝撃が走った。
     告発文は直ちに削除されたが、瞬く間に拡散した。
     彼女によれば、二人は党・政府の要人が住む「中南海」にある張氏の自宅で不倫行為を繰り返していた。しかも夫人も承知という異様さだ。事実とすれば、党の規律違反は免れない。 
  • THIS WEEK【国際】ハーバード卒37歳女性社員 フェイスブック告発の理由

    2021-11-04 05:00  
    「様々な調査や議論がある中で、なぜいまこんなことをするのかと思う人もいるだろう」
     十月二十八日、米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(37)は、社名を「メタ」に変更すると発表した際、こう語った。
     ザッカーバーグ氏の言う“調査や議論”が巻き起こったのは九月十四日。『ウォール・ストリート・ジャーナル』の記事が発端だ。現在までに様々な問題点が浮上している。
    「ベトナム政府からの、反体制派に関するコメントの検閲要求を受け入れた。人身売買に活用されているのを把握しながら、アップルから追及されて初めて動いた。エチオピアの武装グループが、少数民族への弾圧・暴力の呼びかけに使っていた。フェイクニュースへの対応が不十分……など、枚挙に暇がない」(米在住記者) 
  • THIS WEEK【国際】ワクチン33%、偽証明書が売買 ロシア人の政府とメディア不信

    2021-10-28 05:00  
     ロシアの新型コロナ感染拡大が止まらない。一日の陽性者数は約三万七千人、死者数は千人を超え、過去最悪の状況だ。デルタ株より感染力が強い変異株・デルタプラスも確認された。
     事態を受けて十月二十日、プーチン大統領は全土に大統領令を出し、十月三十日から十一月七日までを非労働日と定めた。事実上のロックダウンで、エッセンシャルワーカー以外は出勤停止、食料品や薬など生活必需品以外の店は休業に。飲食店の営業は、持ち帰りかデリバリーだけが許可されることになった。地下鉄など公共交通機関ではマスクをしないと五千ルーブル(約八千円)の罰金だが、その監視も強化された。 
  • THIS WEEK【国際】「副反応でワニに」 大統領が壊した「コロナ世紀ブラジル」

    2021-10-21 05:00  
    「ワクチンを接種するのはやめた」
     ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領(66)が十月十二日、こう発言した。これまでは新型コロナのワクチンを最後の一人になるまで接種しないと主張。事実上接種を拒否していたが、より決意を固くした格好だ。
     彼のワクチンへの拒否感は強く、数々のトラブルを起こしてきた。 
  • THIS WEEK【国際】記事が次々「封殺」されていく 中国ノーベル平和賞報道の“変”

    2021-10-14 05:00  
     毎年十月上旬は中国の「建国記念日」、国慶節の長期休暇にあたり、国全体がお祝いムードに包まれるが、政府の宣伝部門だけは気が気ではない。誰がノーベル平和賞を受賞するかで、仕事が増えてしまうからだ。特に今年は、香港の独立系メディアや民主活動家が受賞候補に入っているとの前評判が流れていた。彼らが受賞すれば「封殺(情報封鎖)」の指示が中央から飛んでくるのは確実だった。
     結果、フィリピンとロシアの独立系ジャーナリスト二人が受賞。八日午後、速報で中国メディアも続々と報じた。最初の記事には「彼らが民主主義と恒久平和の前提となる言論の自由を守る努力をした」という公式の受賞理由も付されていた。 
  • THIS WEEK【国際】ガソリンに医療品、七面鳥も イギリスが払う“離脱の代償”

    2021-10-07 05:00  
     イギリスのガソリンスタンド(GS)に連日、給油待ちの車が殺到している。同国には約八千三百軒のGSがあるが、九月三十日時点で約二千軒超のGSでガソリンが底をついていた。
     行列に車が割り込み、ドライバー同士が殴り合う事件も発生。GSが閉鎖中であることに気付かず、百台の車が並んだことも。
     グラント・シャップス運輸相は国民に買い占めを慎むよう訴えているが、混乱は収まっていない。十月四日には英国陸軍の兵士が、ガソリンの輸送作業の支援を行う事態にまで発展した。 
  • THIS WEEK【国際】恒大集団は「救済しない」 裏に“横たわり族”と上海閥

    2021-09-30 05:00  
     世界同時株安を招き、国際社会を不安に陥れている中国の不動産開発大手「恒大集団」の経営危機。約三千億米ドル(約三十三兆円)という、中国の年間国防費の約一・五倍に達する天文学的な負債を抱え、資金ショートに陥りつつある。
     九月二十三日、人民元建ての利払いは実施したが、今後も利払いや元本返済のハードルが次々と現れる。一部事業の売却や停止も検討中とされるが、経営再建に進めるかどうかについて、大方の見方は悲観的だ。