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記事 49件
  • 川柳のらりくらり 第904回 選・柳家喬太郎 お題「連休」

    2022-05-19 05:00  
     皆さん、今年のゴールデンウィークは、どう過ごされましたかね。久しぶりに行動制限のない大型連休、ほうぼう遊びに行かれた方も多かったと思います。
     僕は旅と寄席でした。四月の末は札幌から富良野、あ、もちろん仕事ですよ。でもいい季節の北海道、楽しく過ごさせて頂きました。
     五月の一日に帰ってきて、十日までは寄席。鈴本演芸場の夜の部の出番から、浅草演芸ホールの夜のトリを務めまして、有難い事に沢山のお客様がお越し下さいました。
     街が賑わうっていいですね。ただ、やっぱりコロナは心配です。しばらくまた、気を引き締めなきゃいけませんな。 
  • 川柳のらりくらり 第903回 選・柳家喬太郎 お題「毬」

    2022-05-11 05:00  
     蒟蒻という字が書けるようになったのは『蒟蒻問答』という落語のおかげです。前座の頃、楽屋のネタ帳に書きますからね。そういえばいつだったか、誰だか忘れたけど当時の前座さんに、
    「喬太郎師匠のおかげで、憂鬱っていう字が書けるようになりました」
     って言われた記憶があります。オイラの自作に『華やかな憂鬱』って噺がありますから。
     毬という字が書けるようになったのは『悪魔の手毬唄』のおかげです。中学生の頃、横溝正史ブームでしたからねぇ。そんな訳で今週のお題は、毬。どんな訳だよ。ま、のらりくらりと始めましょうか。 
  • 川柳のらりくらり 第902回 選・柳家喬太郎 お題「体育館」

    2022-04-28 05:00  
     我々がちょくちょく伺う仕事の一つに、学校公演ってのがあります。中学校や高校、どうかすると小学校にお邪魔して、生徒さんに演芸を知ってもらう、楽しんでもらう公演。街の会館で催される事もありますが、学校の体育館での公演も、多くあります。
     思い返せば、僕が初めて生の落語を聴いたのも、中学生の頃の学校公演でした。トリは入船亭扇橋師匠、演目は『まんじゅうこわい』。奇抜な事をおっしゃる訳でもないのに、体育館中の生徒が、波打つように爆笑してました。僕も学校にはよく伺いますが、なかなかあの扇橋師匠のようには出来ません。まだまだ修業が足りないって事ですかね。 
  • 川柳のらりくらり 第901回 選・柳家喬太郎 お題「居眠り」

    2022-04-21 05:00  
     年をとって眠りも浅く、夜もよく眠れなくなりましたが、若い頃は眠りが深かったですねぇ。学生時代、繁忙期のデパートの食品売場でアルバイトしてた頃がありますが、トイレに行って個室で座って一分から二分、ぐっすり眠ってまた仕事に戻る、なんて事してましたよ。今は無理だな、起きられないな。
     そうなんですよ、夜はよく眠れないけど、居眠りやうたた寝だと、変にぐっすり眠っちゃうんですよ。こないだも電車で眠っちゃって、知らない人が終点で起こしてくれましたよ。新幹線や飛行機でもよく寝ます。いっそ新幹線や飛行機に住んじゃおうかな。
     それでは、ま、今週ものらりくらりと。 
  • 川柳のらりくらり 第900回 選・柳家喬太郎 お題「変身」

    2022-04-14 05:00  
     祝! 九百回~ッ!!
    「よくここまで続きましたねぇ」
     十九年目らしいですよ二楽師匠!
    「今週のお題は九百回にちなんでですか?」
     そこだ! 九百はつまり九〇〇、逆さまから読むと〇〇九だ! サイボーグ009だ!
    「はぁ」
     サイボーグ009といえば石ノ森章太郎先生だな!
    「えぇ」
     石ノ森章太郎先生といえば仮面ライダー、だから九百回記念のお題は変身だ!
    「……あぁ……なるほど」
     のらりくらりと、変ッ身ン!!
     
  • 川柳のらりくらり 第899回 選・柳家喬太郎 お題「秒読み」

    2022-04-07 05:00  
     さて、そんな訳で。
    「どんな訳ですか喬太郎兄(アニ)さん」
     二楽! この連載もあと一回で九百回だ!
    「このやり取り先週もしましたよね」
     してない。先週はあと二回って言った。
    「イラっとくるなぁ」
     その反応! 先週もしたよな!?
    「……本気でアタマにくるなぁ」
     あと一回で九百回! 秒読みだ!
    「それで今週のお題が秒読みなんですね」
     げげっ! なぜわかったんだ!?
    「わかんない奴いないよ」
     今週も、のらりくらりと行くぞー!
    「なんなの、その無駄な前向き」 
  • 川柳のらりくらり 第898回 選・柳家喬太郎 お題「コーチ」

    2022-03-31 05:00  
     さて、そんな訳で。
    「どんな訳ですか喬太郎兄(アニ)さん」
     二楽! この連載もあと二回で九百回だ!
    「千回じゃないんだ、イマイチ中途半端だな」
     ここまで続いたのも、君の紙切りのおかげだと感謝しようかどうか迷ってるところだ。
    「イラっとくるなぁ」
     そこで! その至芸を伝授して頂きたい!
    「何言ってんスか」
     コーチして頂きたい!
    「じゃあ代わりに『芝浜』教えて下さい」
     そ、それはダメだ……!
    「ズルいよ兄さん」
     違うんだ。俺『芝浜』できないんだ……!
     
  • 川柳のらりくらり 第897回 選・柳家喬太郎 お題「本棚」

    2022-03-24 05:00  
     どうも断捨離ってのができない性分でして、少しずつ少しずつ、物がたまっていく一方で、弱り果てております。これいつか使うかもしれない、この資料いつか役立つかもしれないって、まずそんな事ないんですけどねぇ。
     本棚の整理もしたいんですが、まるでできません。思いきって本を処分できる人が、本当に羨ましい。できないんですよねぇ。中学生の頃に買ってまだ読んでない探偵小説の文庫本、なんてのもありますよ。字が小さいところへ、なんだか印刷も薄くなってきていて、老眼には辛い。いつかは読むつもり……かなぁ……。でも、そんな本が並んでいる本棚を眺めているだけでも、楽しいものであります。 
  • 川柳のらりくらり 第896回 選・柳家喬太郎 お題「悲鳴」

    2022-03-17 05:00  
     寄席や落語会で、やけに客席が陽気で、ノリが良い事があります。そんな時に、爆笑派の仲間の高座で、ドッカンドッカンお客様がバカ受けしてると、悲鳴にも似た笑い声が聞こえてくる事があって、思わず楽屋の僕らも笑ってしまいます。
     ……と、こんな事を書きたいんですが。
     今週のお題を出した段階では、国際情勢が、こんな恐しい情況にまでなっていませんでした。なぜ罪もない人々の命が、危険に晒されなければならないのでしょう。なぜ殺し合わなければならないのでしょう。偶然とはいえ、このタイミングで今週のお題は、辛いです。
     一日も早く平和が訪れる事を、祈ります。
     
  • 川柳のらりくらり 第895回 選・柳家喬太郎 お題「領収書」

    2022-03-10 05:00  
     世の中って、どうしてこう、いつもキナ臭いんでしょう。コロナでただでさえ大変なのに、世界情勢がまたとんでもない事になってるじゃないですか。もっとどこの国も、まったりと、のらりくらりとできないもんかしら。
     そこへ持ってきて、年度末ですよ。話は小さくなりますが。あぁまたなんだかせわしなく、慌ただしく、確定申告ご苦労様です!
     毎年の事ってすが、うんざりする季節でさぁねぇ。帳簿がどうの、領収書がどうの、我々噺家なんざ、みんなそういう事が苦手ですから。でもねぇ、のらりくらりって訳にもいきませんからねぇ。せめてこのコーナーくらいは、のんびり楽しんで下さいませ。