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町山智浩の言霊USA 第797回「“Quiet! Quiet, piggy!”(黙れ! 黙れ、子豚!)by ドナルド・トランプ大統領」

 ピギーpiggyとは「子豚ちゃん」という意味で、丸まる太った赤ちゃんを愛でて「ピギピギ~」と呼ぶおばあちゃんもいるけど、大人の女性に対して言うのはトランプぐらいだ。 「黙れ! 黙れ、子豚!」  11月14日、トランプは大統領専用機エアフォースワンの機内で女性記者を指差してそう言った。彼女はブルームバーグの記者で、トランプを怒らせた質問はこうだ。「なぜエプスタイン文書の公開を阻んできたのですか?」大富豪ジェフリー・エプスタインは1000人を超える女性(その多くは少女)を凌辱し売春を強要し、2019年にFBIに逮捕され獄中で自殺した。10万ページといわれる捜査資料、いわゆる「エプスタイン文書」の公開をトランプは拒否し続け、長年の親友だったトランプも少女の搾取に関与しているからでは? と疑惑が高まった。エプスタイン文書公開の法案は、多数派の共和党に阻まれてきた。しかし、世論に逆らえず共和党議員も公開に賛成し、上下院を通過。その法案にトランプが拒否権を発動すれば関与を認めるにも等しいので、署名せざるを得ない。追い詰められたイライラで思わず「子豚」が出ちゃったんだね。今頃、FBIは黒塗り作業で徹夜続きだろう。 

町山智浩の言霊USA 第797回「“Quiet! Quiet, piggy!”(黙れ! 黙れ、子豚!)by ドナルド・トランプ大統領」

町山智浩の言霊USA 第795回「Hope is alive!(希望は生きています!)by ゾーラン・マムダニ新ニューヨーク市長」

 11月4日、トランプに対する反撃が始まった。全米各地で一斉に行われた特別選挙で民主党が圧勝したのだ。  まずニューヨークの市長選ではゾーラン・マムダニ(34歳)が勝利。彼はウガンダ生まれのインド系イスラム教徒。父はウガンダに移民したインド系で、ケネディ大統領が始めた基金でアメリカに留学、名門ハーヴァードで博士号を取った人類学・政治学者。母はインドから奨学金でやはりハーヴァードに留学。インドで監督した映画『サラーム・ボンベイ!』と『モンスーン・ウェディング』で2度の英国アカデミー賞候補。まあ、すごい一家だ。  自らを「民主社会主義者」と呼ぶマムダニは年収10万ドルでも暮らせない大富豪の街になってしまったニューヨークを庶民の街に戻すため、過激な公約を次々に打ち出した。家賃の凍結、食料品価格の高騰に対処する公営スーパーの開店、バス運賃や5歳以下の子供の保育料の無償化など。財源は富裕層への増税だ。  そんなマムダニをトランプは「共産主義者」「テロリスト」と呼び、彼が市長になったら連邦からの補助金を削減すると脅した。その補助金はニューヨークが連邦に納めた税金だし、補助金を決めるのは議会であって、大統領じゃないのだが。 

町山智浩の言霊USA 第795回「Hope is alive!(希望は生きています!)by ゾーラン・マムダニ新ニューヨーク市長」
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