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夜ふけのなわとび 第1870回 林真理子「朝食の幸せ」
2024-12-19 05:00このところの時間の過ぎる早さといったら、空怖ろしくなるほどである。
もはや「十二月は逃げる」などといった、古風なやさしい表現など出来ない。
あっという間に週末がきて、月曜日になるとまたすごいスピードで金曜日が訪れる。そして土日も、これまたスケジュールがいっぱいだ。家でゆっくりしたことなど、この半年なかった。
そんなある日、
「ハヤシさん、さぞかし忙しいことでしょう。息抜きに京都にいらっしゃいませんか」
というお誘いをいただいた。
「紅葉の頃にぜひ」
といっても十一月の土日も、びっしり予定が入っている。空いているのは十二月七日と八日の週末だけ。
「もうとっくに散っちゃってますよね」 -
夜ふけのなわとび 第1869回 林真理子「資生堂のポーチ」
2024-12-12 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1868回 林真理子「アリダサイコー」
2024-12-05 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1867回 林真理子「谷川さんのこと」
2024-11-28 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1866回 林真理子「文藝手帖、お前もか」
2024-11-21 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1865回 林真理子「国難に向けて」
2024-11-14 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1864回 林真理子「残念」
2024-11-07 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1863回 林真理子「読書週間」
2024-10-31 05:00教育に関係するようになってから、私が注意していることがある。それは、
「皆さん、本を読みましょう」
という言葉だ。
大学でも、附属の高校、中学に行っても、これを口にしたとたん、みんなさっとシラける。そして、
「ありきたりのつまんないことしか言わない」
という冷ややかな視線が私にくる。
作家としてつらいことだが仕方ない。今まで私は長いこと、読書啓蒙運動に参加してきた。読書推進ナンタラ、という委員会やプロジェクトもやってきた。
「ハヤシさんは本屋の娘なんだから協力して」
と頼まれ、書店の代表や出版社の社長さんたちと、議員会館に行ったことも。読書週間には都心の書店前でビラも配った。 -
夜ふけのなわとび 第1862回 林真理子「オバさんは思う」
2024-10-24 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1861回 林真理子「創立記念日」
2024-10-17 05:00
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