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記事 49件
  • 人生エロエロ 第607回 みうらじゅん「アウト老日記特別版:ハニー復活!」

    2024-11-21 05:00 14時間前 
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     11月10日(日)晴
     東京国立博物館平成館で開催してる『はにわ』展を見に行った。表慶館の方は『ハローキティ展』。どちらも大人気であった。
     当然、思い出すのは、サンリオの就職試験のこと。面接で「うちの会社に何を望みますか?」と聞かれ、「牛のキャラのグッズを作りたいです」と答えたところ、「それは自分でやって下さい」と、深い御言葉を頂戴した。 
  • 人生エロエロ 第606回 みうらじゅん「アウト老日記:ハニワとか口笛とか」

    2024-11-14 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     9月30日(月)晴
     東京国立近代美術館で開催されている『ハニワと土偶の近代』展。「みうらさんの漫画本も展示されてますので」と、教えられインタビューを受けた。
     その漫画本のタイトルは『ハニーに首ったけ』。
     今から40年以上前に雑誌『ビックリハウス』で連載していたものである。
     ハニワのハニー(小学生)と、ハニパパ、ハニママ。それにいじめっ子のチャーリー(映画『アメリカン・グラフィティ』に出演してたチャールズ・マーティン・スミスの顔からイメージした)が主な登場人物。 
  • 人生エロエロ 第605回 みうらじゅん「“仕事人”の現場」

    2024-11-07 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     僕がこの写真(下)を撮ったのは、20代半ばの頃――。 
  • 人生エロエロ 第604回 みうらじゅん「待ってました、金玉亭!」

    2024-10-31 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     金玉工場の工場長(通称“おやっさん”)には、唯一、落語という趣味があった。
     工員たちはもちろん、そのことを知っている。
     仕事には大層、厳しいおやっさんだが、ふだんの会話では“ゆーもあ”を挟んでくることも多い。
     それは若い頃からのルーティーン、就寝前に聴く落語の影響だと思われる。
    「桂米朝はホンマええで」
     おやっさんはそう言って工員に勧めてきたこともあったが、何せ古びた落語カセットだ。それに対応出来るラジカセはおやっさんの部屋にしかない。 
  • 人生エロエロ 第603回 みうらじゅん「神田川似顔絵道場」

    2024-10-24 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     キャバクラに初めて行ったのは30代初めの頃。席に着いたキャバ嬢はしばらくして、
    「じゃ、私の似顔絵を描いてみてよ」
     と、僕に紙のコースターを1枚、差し出した。
     新しいものならまだしも、それまで水割りのグラスに敷いてあったやつだ。
     水気を含んで表面が少しブヨブヨしてた。
     バカにすんな! 何で描かなきゃなんないんだよ。
     僕は、
    「ペンがないから無理」
     と、やんわり断った。 
  • 人生エロエロ 第602回 みうらじゅん「目の正月(ハートマーク)」

    2024-10-17 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     今更ではあるが、『プレイガール プレミアム・コレクション・ボックス』を買ったので報告まで。
    『プレイガール』とは、僕が中高生の頃、しこたま青春ノイローゼをこじらせる要因を作ってくれたテレビドラマである。
     プレイガールのメンバーは国際秘密保険調査員という肩書きを持っているが、保険金に絡まない事件も数多く手がけていた。
     いや、そんなことはどうでもいい。
     僕の目を釘付けにしたのは、彼女たちのセクシーなファッション。 
  • 人生エロエロ 第601回 みうらじゅん「トンピーなるもの」

    2024-10-10 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     先日、量販店のおもちゃ売場でトンピーを見つけ、思わず買った。
     トンピーの正式名称は、『リズムでともだち こぐまのトンピー』である。
     随分、箱も退色していて、それが最後の一品だった。平日の午後、レジ前には誰もいなくてすんなり買えたが、その時の男性店員は新人なのだろう、マニュアル通り、「プレゼント用の包装紙にしますか?」と、聞いてきた。 
  • 人生エロエロ 第600回 みうらじゅん「理想のデザイン」

    2024-10-03 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     1作目の『エイリアン』を観たのは、理想だけはやけに高かった美大生の頃。
     そもそもSFやホラー映画は大好きなジャンルだったけど、『エイリアン』には、特別な思いがあった。
     それは、モンスターをデザインしたH・R・ギーガー氏の存在だ。
     高校時代に買ったLPレコード、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)の『恐怖の頭脳改革』。そのジャケット・デザインがギーガーだったから。 
  • 人生エロエロ 第599回 みうらじゅん「夜な夜な抱かれています」

    2024-09-26 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
    「抱く」とか、「抱きたくない」って、余りにも一方的過ぎるよね。
     先ずは「抱かれたい」「抱かれたくない」という相手の気持ちを考えなきゃ。
     しかし、オレの場合、商品名上、そんなことは言ってられない。単なるヌイグルミにしてはデカく、『抱き枕』としても利用出来ると触れ込みがある。 
  • 人生エロエロ 第598回 みうらじゅん「ハウツーを知らない子供たちへ」

    2024-09-19 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     先日、街で『HOW TO HAVE SEX』と書かれた映画ポスターを見つけ、思わず二度見した。
     それはハウツーの後のハブに違和感を覚えたからである。
     ハウツーとくりゃ、フツー、即セックスでしょ!
     そう思ってしまうのは1970年代初頭に出版された『HOW TO SEX 性についての方法』(奈良林祥・著)という本のタイトルが未だ、脳裏にこびり付いているせいだ。
     当時、中学生だった僕は授業中にこっそり回ってきたその本に大いなる衝撃を受けた。