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記事 5件
  • 人生エロエロ 第341回 みうらじゅん「熟女のよさって?」

    2019-06-20 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     若手刑事・森田は殺傷事件が起った現場の再調査に向う車中、窓側に座った老刑事・丹波に、
    「そもそも何で、切り付けられた男は、二回り近く歳の違う熟女を恋人に選んだんですかねぇ?」
     と、聞いた。
     丹波は冷めた駅弁を口に運びながら、
    「分らんか? 君は今、いくつなんだ?」
     と、渋い顔で言った。
    「はぁ、三日前に誕生日を迎えたところなんですが、早生れなもんで同級生はもう、三十路突入ですよ」
    「おいおい、そんなことまで聞いておらんよ」
     丹波は軽く笑いながら、車窓に目をやった。そして、自分の若かりし頃を思い「だったら分らなくて当然だな」と、呟いた。 
  • 人生エロエロ 第340回 みうらじゅん 「坊主になりたい」

    2019-06-13 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     将来、出家をするつもりでいた。
     小学生の頃、仏像の魅力にグッときて、中・高は仏教系の学校に通った。半ば、ノイローゼ。自分ん家が寺でないことを不幸に思い、せめてもの“業界入り”だった。
     その後、仏教系の大学に進み、僧侶の免許を取得。地方に点在するという無住の寺に入り込む計画。そうすれば、もれなく仏像も付いてくる。マイ仏像を前に一日中、タダで拝観出来ると考えたのだが。
     しかし、そんな煩悩を遥かに超えた思春期の嵐に巻き込まれ、しこたま童貞をこじらせることになる。 
  • 人生エロエロ 第339回 みうらじゅん 「セックスは無駄か?」

    2019-06-06 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     最近、『暇』という字がゴキブリ駆除用の仕掛けのように見えてきた。
     そこに迷い込んだら最後、堂々巡りしている内に息絶えるんじゃないかという不安感。
     歳を重ねていくと、いずれ自分にも終りがくることを悟る。だから、せめて残された時間は有意義に使いたい。そう願っているにも拘わらず持て余した『暇』に大層、焦らされるわけだ。
     じゃ、若い頃はどうやって暇を潰してきたのか? 仕事は始めていたが、月に数枚のイラストと原稿書き。それ以外は全て『暇』だったあの頃、まだ、飲み歩く趣味もなく、自分ん家で仕事を終えると彼女の“風呂付き”アパートに直行するといったライフスタイル。彼女は会社勤めをしていたので休日になると、「暇だからどっか行こう」と、昼になってもベッドから抜け出さない僕を揺り起し言った。 
  • 人生エロエロ 第338回 みうらじゅん「オンナのマタ」

    2019-05-30 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
    「女の又に力と書いて、努力の“努”や。みんな、何でか分るか?」
     と、国語の授業中、男性教諭に聞かれたことを今でもよく覚えてる。
     まだ、学校を厳粛なものと思っていたので、その問い掛けは教室内にかなりの衝撃を走らせた。
    「先生、何言うてんの!?」
     女子の反応は、今で言うところのセクハラ発言と受け取ったのであろう総スカンだったが、男子は突然アホウのように手拍子を打っては「女の又! 女の又!」と、シュプレヒコールを起すのだった。 
  • 人生エロエロ 第337回 みうらじゅん 「ユース体験」

    2019-05-23 05:00  
     人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
     映画『色即ぜねれいしょん』が、公開されてから十年が経つという。
     舞台にもなった若者の簡易宿舎、日本ユースホステル協会の会報誌で先日、同窓会的な対談をした。
     集まったメンバーは監督の田口トモロヲさんと、主演の渡辺大知君。ユースのヘルパー役だった峯田(和伸)君と、僕。
     みんな、それなりに歳は取っていたが、思い出を熱く語り始めると“あの夏”の青春が蘇ってくるのだった……
    「って、言うけど実際にユースを体験したのは、みうらさんだけだしね」
     と、監督からツッ込みが入る。
    「で、そもそも映画のテーマとなっていた“フリーセックス”って何なんスか」
     と、俳優陣からも改めて質問が投げ掛けられた。