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記事 17件
  • テレビ健康診断 第820回 青木るえか「燃え尽きて天に昇った寿一にサヨナラを言おう」『俺の家の話』TBS系 放送終了

    2021-04-15 05:00  
    『俺の家の話』、亀和田さんが二回にわたって書いていたしもう最終回も終わってしばらくたつ、がどうしても気になってしょうがないことがあったので録画してたのを見返している。
     画面にふと、何かが漂うことがあったのだ。雰囲気とかの話ではなくて、物理的な何か。エッ、と目をこらすと消えているのでこれは自分の飛蚊症とかなのかと目をこすってそのまま忘れるようなことが何回かあった。しかし最終回、明らかに飛んでいるのを見て、これは何かがある、とやっと気づき、それが何かを調べるために録画を見直した。 
  • テレビ健康診断 第817回 青木るえか「ちんぽが入らないのがなんだ! 小説より迫ってくるドラマ」『おとちん』フジテレビ系 月 26:55~

    2021-03-25 05:00  
    『夫のちんぽが入らない』が出た時にすぐ買って読んで、「他の男のちんぽは入るのに夫のちんぽだけが入らない」のが「おかしい」と批判されているのはそれこそ「おかしい」と思った。特定の相手には心の何かが膣にフタをしてしまい、いくら「ずん、ずん、ずんずずずん」と突いても入らない。手に取るようにわかる。感触までわかる、脳内で。
     しかし私がよかったのはそこだけで、ちんぽが入らない結果、夫婦がどうねじくれていってどう戻っていくのか、というあたりがキレイ事のオハナシみたいで、「この著者は男なのでは。男が完全な作り話で書いてるのでは」と感じ、実際著者の性別がどうかはともかく、自分の中ではそう考えると納得がいくのでそこで決着していた。
     が、『夫のちんぽが入らない』をテレビドラマで見たらびっくりした。 
  • テレビ健康診断 第814回 青木るえか「衝撃のラスト2分 物語はそこから始まる」『となりのマサラ』NHK総合

    2021-03-04 05:00  
     NHKの地方局制作ドラマは独特の「味」がある。ぼんやり、ゆったりとその土地が映され、大きな事件があるわけでもなく、人と人のふれ合いを静かなカメラワークが追っていく。単館上映の小品映画みたいな。でも地方とはいえNHK、単館上映映画によくある「失った時間を返せ」と叫びたくなるようなことは、まあない。「ぼんやり見てるうちにジンワリ泣ける」、今どきそのタイプのテレビドラマは少ないので貴重だ。
    『となりのマサラ』は、一昨年福岡局で制作され、昨年九州沖縄で放映された。それが「東京ドラマアウォード2020 ローカル・ドラマ賞受賞!」をひっさげてついに全国放映だ! 
  • テレビ健康診断 第811回 青木るえか「光秀の死は感動を呼ぶのか? “間が悪いサムライ”の終盤戦」『麒麟がくる』NHK 日 20:00~

    2021-02-10 05:00  
     非業の死を遂げる歴史上の人物が主人公になることが大河ドラマには多い。井伊直弼、源義経、坂本竜馬に真田幸村に大村益次郎に西郷隆盛と続々。死んで終わるのはドラマチックで泣ける。死は感動を呼ぶ。
     では明智光秀は非業の死の人としてドラマチックなヒーローたりえるか。三日天下とか、落ち武者狩りの農民に殺されたとか、悲劇よりも間抜け寄りの人として認識されている。感動の主人公になりづらい。そこに敢然と挑戦した『麒麟がくる』、この光秀のイメージをどうやってひっくり返すか、の一年であった。
     で、ひっくり返ったのでしょうか。 
  • テレビ健康診断 第808回 青木るえか「マンガ原作ドラマとしては成功 池脇千鶴の役者魂の行く先は!?」『その女、ジルバ』フジテレビ系 土 23:40~

    2021-01-21 05:00  
    『その女、ジルバ(以下ジルバ)』の池脇千鶴がすごいと話題だ。「あんなんなっちゃった!」と。私も、池脇さんが顔から体型から服装から髪型から近所の食堂の奥さんそっくりになってたのですごく驚いた。
     しかし池脇千鶴が「すごい」ことになっているのは『ジルバ』の主役、「さえない独身四十女の新(あらた)」を演じるためだ。
    『ジルバ』はマンガの原作があって、これがなかなか不思議なマンガなのだ。素朴で稚拙にすら見える今風ではない絵柄。さえない四十女の新が、ふと見つけた高齢熟女バーでバイトをすることになって、何かがちょっとずつ変わって行く&その高齢熟女バーに集まる人びとの人生が描かれる、……と書くとなんか陳腐なほのぼのマンガみたい。 
  • テレビ健康診断 第805回 青木るえか「差別問題とバラエティーの組み合わせを考える」『バリバラ』Eテレ 木 20:00~

    2020-12-24 05:00  
    『バリバラ』の「Baribara×BURAKU」を見て考えてしまった。
    『バリバラ』という番組が何を目指しているのかはよくわかる。Eテレを売却してNHKの受信料下げろと誰かが言ってたが、『バリバラ』はEテレじゃなきゃつくられない番組だし、それ一つとってもEテレを売るのは間違っている。だって売られたEテレは視聴率アップを目指して売らんかなの番組ばかりつくるようになりそうじゃないですか。
     でもそれって「『バリバラ』は面白くない」って言ってることにならないか?……と自分に問うてみて、そしてぐっと詰まる。
     今回の「部落問題」。今までも「障害者と性」みたいな踏み込んだ内容を扱っていたし、部落が出てきたからって今さら驚くようなことはない。
     じゃあどう扱うか。 
  • テレビ健康診断 第802回 青木るえか「テレビは進化したか退化したか 答えはUFO特番にあり」『世界の何だコレ!?ミステリー』フジテレビ系 水 19:00~

    2020-12-03 05:00  
     子供の頃に見てたテレビはあんなに面白かったのに今はひどい、とつい思うが、それは「自分が今のテレビの面白さについていけないだけ」なのか。それとも昔は自分が物知らずの子供で他に楽しみもないから感動しちゃってたのか。たとえば中学時代、大河ドラマは次週が待ちきれないほど面白かったが、今見たら「なんじゃこりゃ見てられん」だったのか? 当時の大河にも今年の堺正章みたいなのが出てたのか?
     そんな「テレビは進化したか退化したか」を確認すべく『世界の何だコレ!?ミステリーSP【秋のUFOスペシャル!遭遇事件&ナゾ映像】』を見た。 
  • テレビ健康診断 第799回 青木るえか 「都構想に色めきたつ大阪 MBSが特番しない意味とは」『ちちんぷいぷい』毎日放送 月~金 13:55~

    2020-11-12 05:00  
     大阪都構想住民投票の夜の大阪の地上波はどの局も「大阪の決断再び!」みたいな特番をやっていた。関西テレビは『Mr.サンデー』を拡大して宮根誠司と橋下徹がガン首並べ、夜中も報道特番やってたし。日本で二番目の大都市がまっぷたつに割れて争うとなれば、地元局は色めきたつ。
     が。なぜかMBS毎日放送は特番をやらなかった。
     橋下府知事と対立した大阪市長の平松邦夫が元MBS。番組で橋下さんに鋭く斬り込むなど、反維新の局というイメージがあったMBS。しかし最近吉村知事松井市長にすりよってるんじゃないかとか言われてるMBS。ここが地上波で特番を「やらない」のは意味があるだろう、やっぱり。 
  • テレビ健康診断 第796回 青木るえか 「不穏なものはひとつもない ほのぼの一軒家にガックリ」『ポツンと一軒家 愛の物語2時間SP!!』テレビ朝日系 日 19:58~

    2020-10-22 05:00  
    『ポツンと一軒家』をはじめて見た時は衝撃を受けた。すごい番組だと思った。人も通わぬ山奥になぜか人家があり、そいつを見つけるのが衛星写真で、衛星写真というのは航空写真とは明らかにちがって、どんな集落でも都市でも「生命が感じられない」。そんな「死の世界」のような写真にずいーっと寄っていく、という始まり方がまず秀逸で、何か不穏なものを暴きたててしまう予感がある。そして一軒家にはじいさんが一人暮らしをしている。そんなところに一人で住んでいる「理由」が、いちおう語られ、別に矛盾があるわけではないが、何かがしっくりこない。妻子は別に住んでたりして、それにも「通りいっぺんの理由」が語られ、日に焼けて不鮮明な家族写真が一枚ぺらっと映される。その後は家族の話題は出てこない。
     怖い。「家庭内に何かあった末のこの状況なのではないか」と、つい考えてしまう。 
  • テレビ健康診断 第793回 青木るえか「AKBグループと仏像界…… 異色のコラボは奇跡を呼ぶか」『趣味どきっ! アイドルと巡る仏像の世界』NHK Eテレ 月 21:30~

    2020-10-01 05:00  
     ちょっと前、アイドルを美術館に連れてって『美術館女子』とか言い張って炎上してたんじゃなかったのか。「アイドルと巡る仏像の世界」はいいのかよ! こっちも燃やせよ!
     と思いながら見たがこれ、燃料が足りなかった。全体が湿気ってて火はつかない。美術館女子は人の心に火をつけるパワーはあった……しかしこっちは……。
     ツッコミどころはいっぱいある。説明役の大学の先生、大学院で美術史を学び、仏像も好きというふれこみの「元アンジュルムの和田彩花さん」が聞き手、そして日替わりゲストに現SKEとAKBメンバー。各回のテーマに「フォーメーション」「センター」「プロデューサー」を持ってくるのは秋元康によって踊らされているAKBグループに仏像界をむりやり引き寄せた企画であります。