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上杉隆の夜のズバッ!と生ステーション 「アベノミクスは救世主なのか?」全文書き起こしPART2

■生放送告知http://live.nicovideo.jp/watch/lv1278886652/28(木)21:00~上杉隆の夜のズバッ!と生ステーション 「ネット選挙解禁で日本が変わる!?」 PART1からの続き・・・薬師寺 今の発言で、消費税の軽減税率をどうする、ということとは別にして、日本の言論の歴史を振り返ったときに、それが自由や民主主義に貢献をあまりしてこなかったという部分は、ちょっと言い過ぎなような気が僕はしましたけど。 というのは、要するに戦前は、その自由が法律的に国家権力から認められなくて、新聞も弾圧の対象になっていたわけです。だから、それに対して闘った言論人もいるし、戦後もさまざまな形で多様性のある言論が存在しているからこそ、ほかの国、中東の国や、例えば中国やロシアに比べてもいい国になっている部分はある。ただ、おっしゃったように、行き過ぎた商業主義という現実も今ありますから、それは当事者が心して構えないと、自分たちが自分たちを滅ぼすことになることはあるかもしれない。 藤本 僕は、でも軽減税率そのものに反対なんです、実は。税制というのはやっぱりまず単純化して、単純化したところから進めないと、施工する前にこれは外してくれ、などと言いだしてしまうと・・・ 高木 難しいところです。 藤本 これはやっぱり、ここも、公明党の悪いところだと僕は思います。どこかで自分の存在感を見せたいがために、弱者に対しておもねった軽減税率みたいなことをして、われわれはこんな要求を通したぞ、というようなことをいつも言うんです。だけど、最初はフラットに・・・だって、間接税では消費税が一番公平だということで始めようとしているのに、そこに差異を付けて制度を先にいじってしまったら、意味がないじゃないですか。 高木 この軽減税率って、去年の6月に自民、公明、民主で3党合意をしたときに、消費税というのはフラットに税金を取る、だから安定的な財源になる、という前提なんだけれども、一方で、逆進性という形があって低所得者の負担感が高いから、低所得者対策はやらなきゃいけませんね、ということは合意したわけです。 藤本 いや、だけど、自民党は景気を良くすると言っているんです。国民の所得を上げると言っているんです。上げた時点で、なおかつそこからこぼれている人たちの手当を考えるのはいいけれども、所得を上げると言っていて、弱者をどうするか、というようなことっておかしいでしょう、やっぱり。 高木 ちょっと待って。そういうような中にあって、じゃあどうしようか、と言ったときに、8%段階では軽減税率か簡易な給付措置、10%段階では軽減税率か給付付き税額控除。これは減税ですね。減税で、税金を納めていない人はその分だけお金を渡す。給付をする。 藤本 なんで僕が言っているかというのは、アベノミクスというのは、基本的には金持ちに金を使わせる政策なんです。そこに、金を使えない人たちは福祉でフォローしますよ、だからそれはギリギリのところの人たちですよ、という・・・アベノミクスでしょう、これは。金を持っている人に・・・ 高木 大ざっぱに言うとそうだけど、じゃあその困っている人は、どこからが困っている人で・・・この線引きだって難しいですよね。そうなってきたときに、この軽減税率というのは、食料品だとか日用品で、一番負担感が多いところがいわゆるおさまる・・・ 高木 さあ、じゃあどこの段階でやるか、こういう話になっているわけです。 上杉 延長失敗? 終わっちゃった? 止まってる、止まっていない? -- ちょっと待ってください。止まっています。 上杉 戻った? -- 再開しました。 上杉 今、止まってしまいましたが・・・ 藤本 何か質問を受けたらアベノミクスに戻さないと(笑) 高木 アベノミクスの話だったんですね、すみません。私が入ったことによって変な方向にいっちゃったかな。 藤本 いいえ、とんでもないです。 上杉 先ほど話の途中だったんですけど、報道の自由度のランキングが発表されました、きょう。日本は53位、31ポイント下がりました。 薬師寺 それはどこが発表したかを教えなきゃ。 上杉 国境なき記者団の・・・ 藤本 アベノミクスと報道の自由と、どこでどうつながっているの。 薬師寺 アベノミクスでお伺いしたいことは・・・ 上杉 アンケートを採ろうと。 三橋 アンケート、きょうはやっていない・・・ 藤本 アンケートをするほど素材を与えていないから(笑) 上杉 質問を募集しますか。質問、そちらに来ています? 上杉 募集していないんですよね。じゃあ、その前にアベノミクスで回しましょう。  

上杉隆の夜のズバッ!と生ステーション 「アベノミクスは救世主なのか?」全文書き起こしPART2

上杉隆の夜のズバッ!と生ステーション 「アベノミクスは救世主なのか?」全文書き起こしPART1

上杉 ということで、第6回目となる『夜のズバッ!と生ステーション』ニコニコ生放送でございます。 今回のテーマは「アベノミクスは救世主なのか」、この真面目なテーマ、このニコズバ、夜ズバ初の経済財政問題等のテーマということで・・・誰も詳しい人、いないんじゃないかという気がしないでもないんですが。 三橋 そうですね。 上杉 安倍政権に関しては、新しい経済政策を打つことによって株価も上がり、そして日本復活か、再生か、という期待もありますが、朝日新聞などではその逆のような感じの記事も出ています。 ということで、今回も三橋さん。 三橋 はい。『AERA』の三橋です。よろしくお願いします。 上杉 三橋麻子さんとお送りしていきますが、ゲストコメンテーター、レギュラーコメンテーター、元朝日新聞政治部長、現東洋大学社会学部教授、薬師寺克行さんです。よろしくお願いします。 薬師寺 よろしく。 上杉 「WEBRONZA」に何か寄稿しているんですね。 薬師寺 時々ね。 上杉 もう1人のレギュラーコメンテーターの藤本順一さんが、きょうはこの時間になってもまだ来ていないということで・・・実はこちらに向かって間もなく到着するということなんですが、スペシャルゲストをお連れするということで・・・藤本さんが到着次第加わってもらいますが、一体誰が来るんですかね。 三橋 どなたでしょう。 上杉 薬師寺さんには情報が入っていて、さっきヒントを出していたような感じです。 三橋 永田町のホープの方。 薬師寺 そんなことを言っていました。 上杉 本当ですか。 薬師寺 うん。 上杉 さすがですね。与党か野党か、あるいは全く違うところか、非常に気になるんですが・・・それではアベノミクス・・・その前にこれがありました。 三橋 そうですね。いつもの棒読みが(笑) 「上杉隆の東京脱力チャンネル」は、ニコニコチャンネルの新しいサービスであるブロマガ機能、つまりブログとメールマガジンが一体になった新サービスを利用した、メールマガジン連動型のメディア報道番組です。「上杉隆の東京脱力チャンネル」有料会員になっていただければ、有料、無料、全ての動画が閲覧できますし、過去のメルマガを含め、全てのメールマガジンを読むことができます。「上杉隆の東京脱力チャンネル」ページ、一番下の右に登録ボタンがございますので、そちらからご登録ください。すみません、失礼しました。 上杉 三橋さんのこの棒読みの感じも、ここ5回目ぐらいというと、すごく居心地良くなってきますね。 三橋 すみません。次、いきましょう。 上杉 ということですね。まずアベノミクスについて、薬師寺さん、これ、よく分からないんですけど。そもそも何がアベノミクスなんですか。 薬師寺 言葉の定義は、私ももちろん経済が専門じゃないから間違っているかもしれませんが、日本の経済は、バブル経済崩壊後、約20年間低迷を続けているわけです。最近はデフレが続いていますよね。それをなんとかしようと、いろんな政権は、財政出動することによって景気を回復しようとしてきたんですが、財政を積極的にやればやるほど、借金が増えるんです。借金は増えるけど、景気は良くならないでデフレが続いている。 じゃあどうすればいいのかということで、新しい考えというか、前から言われていたんですけど、金融政策のほうをもっと緩和しよう、そうすることで市中にお金が出て経済が活性化したり、インフレが起きて日本経済が発展するんじゃないか、という考え方です。そういうものが中心にあるということだと思います。 だから、2%のインフレを決めましょう、目標にしましょう、というインフレターゲットというものを最初に安倍さんは言いだしまして、日銀と合意をして、政府、日銀でやりましょうということで打ち出した。それが大きな柱の1つですよね。 上杉 アベノミクスを解説している間に、藤本さんが到着された・・・ 藤本 すみません、大変遅くなりまして。 上杉 あら! おっ! 藤本 ごめんなさい。連れてきちゃいました。大丈夫? 座る席、あります? 上杉 ええ。これは驚きですね・・・と言いつつ何か用意している。「誰?」って、今来ているんですけど、今映ります。藤本さんの到着と同時に、藤本さん・・・  

上杉隆の夜のズバッ!と生ステーション 「アベノミクスは救世主なのか?」全文書き起こしPART1

「第三極」 合流の真の意味とは?

2012年12月4日に、衆議院選挙がいよいよ公示日を迎えました。自民党から民主党への政権交代が起きた2009年の総選挙から約3年。国民による新たな決断が迫る中、公示を直前に控えた11月28日、「上杉隆の夜のズバッ!と生ステーション ~夜のズバッ!と政権予測~」が、生放送されました。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」と連動する同番組。第4回目となる今回は、キャスターに「NO BORDER」代表の上杉隆さん、週刊誌「AERA」記者の三橋麻子さん。ゲストに、政治学者で元朝日新聞政治部長・薬師寺克行さんと、政治ジャーナリストの藤本順一さんを迎えました。 今回のテーマは、「公示直前!衆議院選挙を占う」という物。「自民党の政権奪還案なるか?民主党はどこまで粘るか?そして第三極の台頭はどこまでか?」という話題で、熱いトークが展開されました。放送当日は小沢一郎議員が代表を務める政党「国民の生活が第一」が解党し、嘉田由紀子滋賀県知事率いる「日本未来の党」に合流するとの報道がなされたタイミング。 自民・民主の二大政党に次ぐ勢力「第三極」が今度の選挙の行方を左右すると言われています。日本未来の党は、第三極結集の動きとも言えますが、政治学者の薬師寺さんは、第三極の動向について次のように分析しました。 「今回、衆議院が解散した時、政党要件を満たした政党は14ありました。これは新記録なんです。1960年代から1970年代ぐらいは、5~7ぐらいの政党数で推移していました。しかし、比例代表制度導入後に一気に増えた。それは小選挙区で当選が難しい場合でも、比例代表なら当選できるケースがあるから。それから政党の意味合いが変わってきている。社会のある勢力を代表し、その主張を実現する団体から、選挙に当選するための物へとね。今回も14あった政党がどんどん減っている。みんな票が割れてしまうから、まとまろう、どうしたら票がとれるか、と言う動きにしか見えない」 と、政策よりも選挙重視で合従連衡している可能性を指摘しています。 これに対し政治ジャーナリストの藤本さんは、日本未来の党をはじめ第三極がまとまる動きについて、 「直観としては安心している。自民中心の政権を嫌だと思っている人たちの行き場ができた。中身はまだまだどうなるかわからないところもあるが、ひとまず器ができたことは良いことだ」と語り、非自民のための受け皿として、一定の評価をしました。 その他、今度の選挙の争点となる「改憲問題」や「原発問題」などについて、熱い議論が交わされました。

「第三極」 合流の真の意味とは?
上杉隆のニッポンの問題点

メディアカンパニーNO BORDER代表 上杉隆が政治からゴルフまで大手メディアが取り上げることのできないニュースを続々配信します。他メディアでは絶対に知りえないスクープも、権力からの圧力に屈することなく、真相をお伝えします。

著者イメージ

上杉隆

株式会社NO BORDER 社主。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局・衆議院公設秘書・「ニューヨークタイムズ」東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。政治・メディア・ゴルフなどをテーマに活躍中。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『ジャーナリズム崩壊』 『続・上杉隆の40字で答えなさい』『オプエド』『失敗から人生はゼロになる』などがある。

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