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  • 【夜のズバッ!と生ステーション】第7回「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」全文書き起こしPART.2

    2013-03-22 08:00  
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    藤本 テーマが地味だねえ。
    三橋 (笑)

    上杉 別にテーマが変わってもいいんですよね。ということで、あらためて、皆さんこんばんは。「夜のズバッ!と生ステーション」これもだんだん慣れてきたと同時に、ダラダラ感がいい感じですね。このグダグダ感が。ということで、ネット選挙の、要するに先ほど岡田克也副総裁と。あ、元副総理。
    藤本 前副総理。前幹事長、民主党幹事長。
    上杉 今国会で通るのかどうなのかっていうことも含めて。どうなんですかねえ、結局通るのかなあ。いつも、毎回毎回この法案って通す通すと言っておいて、最後廃案になったりするんですけど。
    薬師寺 有料もこの話でいくわけね。
    上杉 もちろん、別の話でもいいんですけど。取りあえず。
    薬師寺 なんか、ずいぶん岡田さんのこといじめてたじゃないですか。
    藤本 (笑) いやいや、いじめてはないですよ。民主党はネット選挙を取ると、あんまり意味ないかなっていう話は岡田さんにはしましたけどね(笑) 要は、選挙する人が法案つくっても、自分たちに都合のいい法案しかつくらないから、なんかあんまり期待できないのね。だから、参議院選に向けてネット選挙解禁だとか言っている割には、いわゆる今までやっていたことのパターンをネットにはめるだけかなっていうのが、今の自公の法案の中身はそんな話。だから、「ネット選挙だ!」って画期的になにかが変わるような状況には、公選法が改正になってもたぶんならない感じがするねっていうのが感触ね、きょうまでの。
    上杉 あとは、ネット選挙解禁っていっても、どこまでやるかで全然違いますからねえ。
    藤本 違う、違う。まったく違うでしょ。分かってないから(笑) ネットの特性ということをね。利用する側の発想でしか考えていない。使う側の勝手でものを考えればいいんだけど、やっぱり政治家って自分たちの都合のいいネット選挙しか考えてないから、たぶんあんまり期待できないよねって僕は思う。
    上杉 総務省はやってもいいと思ってるんでしょうけど、実は警察庁とか面倒くさいと思っているじゃないかと思うんですよね。だってこれでまた、ただでさえ公職選挙法違反とか政治資金規正法違反とかってよく分かんないし、捜査するにあたっても相手が政治家の場合、バッジの場合は気を遣うわけですよね。非常に面倒くさい。
    薬師寺 でもこれは客観的に証拠が残ってしまいますから。
    藤本 出したものはね。
    薬師寺 出したものはね。だから、証拠が公になったものばっかりだから、捜査取り締まり自体は簡単・・・
    藤本 たぶん全員選挙違反に引っかかるような(****キワイ@00:36:24)とこになっちゃうわけよ。誰をいけにえにするかっていうところが恣意的になっちゃうから怖いねっていう。岡田さんはそれを言っている。だったらもうオープンにしちゃう。
    上杉 どういう点を違反にする・・・
    藤本 いやあ、だから微妙よ。
    薬師寺 今度は全部オープンだから、同じことをやってるのにこっちだけ違反にして、こっちは逃すということはできないはずですよ。だから、北海道はここまで選挙違反にしたけど、九州はお目こぼしするっていうわけにはいかないはずです、同じ行為をしたらね。例えば、メール送信の制限を破ったとかね。だから、そういう意味では・・・
    上杉 メール送信はだめなんですか?
    藤本 いやいや、まだそういう細かいことはいってない。
    薬師寺 案が出てるだけだけどね。だから、そういう意味では透明性がおのずと生まれるんじゃないですか。
    上杉 メールは、だって、ネットっていうか、ネット選挙とあまり関係ないような気がするんですけどねえ。
    藤本 だから、有権者同士が「この人に入れようね」っていう話と、候補者が「入れてね」っていう話で。候補者が「入れてね」っていう話は、今までも電話とかはがきとかでやるわけじゃないですか。はがきとかもそうだけど、やっぱりある種選管の枠の中でやるわけでしょ、はがき何百枚とかさ。なんかスタンプとかなんか押すんですよね。
    上杉 法定ビラとか法定はがきは、最初言ったように制限つけないと、お金のない人は損するんですけど、メールは無料ですから、制限する必要はないと思うんですけど。
    藤本 だからやったほうがいいよね。
    薬師寺 やればいいんじゃないですか。
    上杉 1億だろうが2億だろうが、出しても別にゼロ円ですから、事実上。なんでそれで制限つけなくちゃいけないのか。
    三橋 でも、メールいっぱい来たら、その人に投票したくなくなるかもしれないですね。なんか迷惑メールみたいで。
    上杉 それもまた一つですよねえ。
    藤本 あんまりしつこく迫られるとさあ、いやだなあってなっちゃう。
    上杉 メールの制限を、どこで話し合っているのか分かりませんけど、制限しようとしている時点で、ネット選挙の意味を分かっていないっていう感じですよね。
    薬師寺 うん。
    上杉 大丈夫かなあ、日本。
    藤本 コストが掛からない、ネットをやると。コスト勝負で今までやってたものがあるわけでしょ。そうすると政権与党が強いわけよ。もう金に任せてさ、ガンガンやるみたいなの。だけど、それに代わるツールが出てきちゃうと、政権与党の優位性がなくなるかもしれない。
    三橋 次の選挙をネット選挙でやることで、ネット選挙でやらない選挙と結果に影響があったりとか、違ったりとかするっていうことはあるんですか? 多少は?
    上杉 今、与党とか、大きな政党はそうでしょう。あと、例えば公明とか共産とか、組織政党は損ですよねえ。損ていうか、相対的に。要するに、自分たちは有利なのは組織選挙ですから、それが新しい政党とか小さな政党とか個人はできないんで、相対的に優位性を保っていたんですけど、それが若干できなくなる可能性があるんで。
    藤本 だから、新聞社が選挙公報の予算が、執行が少なくなるとかさ。そういうのはあるかもしれない。選別するよね、メディアをね。
    上杉 むしろメディアが一番困るんじゃないですか、ネット選挙解禁したら。現存のメインストリームメディアが。要するに、テレビなり新聞なり。例えば政権放送とかは意味なくなりますからねえ。
    薬師寺 ネットでやればいいよね。
    上杉 一生懸命やってた番組出て。まあ、テレビは「ああ助かった」っていうのありますけど、今度新聞のほうは選挙公報とかも事実上一個一個やらなくても、別にもうネットで流してもいいでしょう、同時にってなると、その歯止めがきかなくなっちゃうとか。あるいはネット選挙やると、選挙特番があんまり意味がなくなっちゃうんじゃないですか。自分たちで勝手に規制しておいてやってる選挙が解禁になってしまえば、例えば選挙中に各党首を呼んでとかやって、あまり意味のない言葉に意味付けしてニュース番組つくってたのが、どんどんどんどんみんなが呼び出せば、テレビなんか見なくても別に選挙分かるよってなっちゃうんで。実は、大手メディアが一番仕事がなくなっちゃうんじゃないかなと思うんですけどね。
    藤本 まだ形が見えないから、盛り上がらないね、このテーマね(笑)
    薬師寺 強引にね、話を変えればですね。
    上杉 強引だあ! まだ大丈夫ですね。
    薬師寺 このネットの話は法律がどうなるか、実際どうなるか、見なきゃ分からないですけど、岡田さんの顔は変わってましたね。
    藤本 うん。真剣にしゃべった(笑)
    上杉 (笑) 柔らかい顔になっちゃった。
    薬師寺 あの変化に、今の民主党の状況が象徴されているような気がしてね、少し不安にもなりましたね。
     
  • 【夜のズバッ!と生ステーション】第7回「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」全文書き起こしPART.1

    2013-03-20 08:00  
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    上杉 はい、今月もやってまいりました。ニコニコ生放送「夜のズバッ!と生ステーション」第7回目になります。カメラはどれだ? これか。はい。ということで、今月のテーマタイトルは、なんか裏番組というか表番組でも同じことやってんですかねえ。インターネット選挙、これについて「ネット選挙解禁で日本が変わるか?」。きょうのテーマはこれでいきますが、今国会で、少なくとも参議院のほうはネット選挙法案がようやく、やっと通るということが話になってますが、実際どこまでいくかというのは、まだまだ予断を許さない状況ですが、いずれにしろネット選挙解禁というのが、日本の選挙上の大きな転換点になると思われるテーマを、きょうは1時間たっぷりとお話をしたいと思います。というか、皆さんと議論させていただきたいと思います。
    ということで、おなじみのレギュラーですが、私上杉と、きょうも週刊AERA記者、三橋麻子さん。よろしくお願いします。
    三橋 よろしくお願いします。
    上杉 そして、いつものレギュラーコメンテーターの、元朝日新聞政治部長、現東洋大学社会学部教授の薬師寺克行さん。よろしくお願いします。
    薬師寺 よろしくお願いします。
    上杉 そして、政治ジャーナリストの藤本順一さん。よろしくお願いします。
    藤本 よろしくお願いします。
    上杉 きょうはなんか若干もうすでに。
    藤本 ちょっとねえ、さっき某民主党副総理と一杯、前副総理と一杯飲んできたもんですから。さて誰でしょう。みんな忘れてるよね、もうね。民主党政権のときの閣僚とかはね。
    上杉 分かりますか? なに田さん? なにを話してきたんですか?
    藤本 ネット選挙について。一番岡田さんがネット選挙のオープン化に熱心だった人だから、いろいろ意見を伺ってまいりました。
    上杉 はい。ということで、三橋さんはなにか。
    三橋 ここで、ですか?
    上杉 はい。どうぞ。今、自分の番組の画面を出そうとしてるんで。
    三橋 では。上杉隆の東京脱力チャンネルは、メールマガジン連動型のメディア報道番組です。東京脱力チャンネル有料会員になっていただければ、有料無料すべての動画が閲覧できますし、過去のメルマガを含め、すべてのメールマガジンを読むことができます。上杉隆の東京脱力チャンネルページ一番下の右に登録ボタンがございますので、そちらから登録ください。
    上杉 はい。なんか自分のパソコンでニコニコに行けないんですけど、どうしてですかねえ。まあ、いずれにしろ、ネット選挙ということで、薬師寺さん、大学ではインターネットを含めたメディアを教えていらっしゃるということなんですが、どういうものを教えてるんですか? 
     
  • 安倍政権は再び「官邸崩壊」を繰り返すのか?~夜のズバッ!と総選挙回顧~

    2012-12-28 08:00  
    2012年12月21日、niconicoで生放送された元ジャーナリスト上杉隆の「夜のズバッ!と総選挙回顧」。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」と連動する同番組は、キャスターに週刊誌「AERA」記者の三橋麻子さん、ゲストに政治学者で元朝日新聞政治部長・薬師寺克行さんと、政治ジャーナリストの藤本順一さんを迎え、2013年の政局を占うと共に、有料放送となる番組後半では、安倍政権の組閣人事に関する予測がなされました。
    上杉は新たに発足した安倍政権に対し、
    「2006年に自著『官邸崩壊』の中で、当時の安倍政権の混迷ぶりを分析した。安倍総裁は病気で退陣したと言われているが、実際にはお友達内閣と言われる中で、閣僚が次々不祥事を起こし、ガバナンスを構築できず党内に混乱を招いたこと。その結果、2007年の参院選で大敗したことが直接の原因だ。それを見失って再び同じ過ちを犯さないかどうか。その点に注目している」と主張しました。
    一方で政治ジャーナリストの藤本氏は、安倍政権に関し
    「できれば、長期安定政権が出来て欲しい。どれだけもつかは、来年7月の参議院選挙までに、震災復興や経済で目に見える成果を出せるかどうかによるだろう。景気対策には即効性がないから、短期間で成果が出るかは不透明だが、人々が実感できるレベルで成果がないと支持は失われてしまう」と、政権維持に関するハードルを挙げています。
    「上杉隆の東京脱力チャンネル」に加入すると、有料放送に加え、メルマガなど全てを視聴することができます。 http://ch.nicovideo.jp/channel/uesugi
  • 野田首相は「久々に出た戦略家」なのか ~夜のズバッ!と政権予測~

    2012-12-12 09:00  
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    「野田首相は、久々に出た戦略家かもしれない」。元ジャーナリストの上杉隆が主催するニコニコ生放送の中で、政治学者の薬師寺克行さんが意外な分析をしました。
    2012年12月16日に投票日を迎える衆議院議員総選挙。自民党から民主党への政権交代が起きた2009年の総選挙から3年を経て、国民による新たな決断が迫っています。公示を直前に控えた11月28日、上杉隆の番組「夜のズバッ!と政権予測」が放送されました。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」と連動する同番組。第4回目となる今回は、キャスターに週刊誌「AERA」記者の三橋麻子さん。ゲストに、政治学者で元朝日新聞政治部長である薬師寺さんと、政治ジャーナリストの藤本順一さんを迎えました。
    有料放送となる番組後半では、衆院選後の国会の枠組みについて議論が交わされました。自民党は過半数を超える議席を獲得するのか。民主党は自公と連立して与党の一角を担うのか。さまざまな可能性がある中、薬師寺さんは「選挙結果による」と前置きしたうえで次のように指摘しました。
    「民主党は与党になる必要ない。連立の枠組みを整えたとしても、7月には参院選があり、そこでまた戦うことになる。民主党がうまくやったのは、(赤字国債を発行するために必要な)特例公債(法案の成立)については、2015年まで既に合意しているから、もう連立を組む必要はないということ。予算(編成)や経済対策、議員定数(削減)や社会保障改革などで、参院選までの期間は過ぎてしまう。半年先の状況まで見据えて、この状況を作り出した野田首相は、久々に出た戦略家かもしれない」
    「上杉隆の東京脱力チャンネル」に加入すると、有料放送に加え、ブロマガなど全てを視聴することができます。 http://ch.nicovideo.jp/channel/uesugi