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記事 11件
  • 【反フェミはこれ一本でおk!】風流間唯人の女災対策的読書・第9回「女子高校生に「キモイ」と言われ…髪を引っ張り暴行した疑い 35歳の県職員を逮捕」【ゆっくり解説】

    2020-06-28 23:56  
    さて、例の話題です。 君はズッコケ三人組のように「女災」を回避できるか!?
  • ズッコケ熟年三人組

    2015-12-11 12:30  

     当ブログ、今年の初めはずっと『ズッコケ』のレビューが続いておりました。みなさん、うんざりなさっていたかと思います。 さて、そんなみなさんに嬉しいお知らせ。 今回ご紹介する『ズッコケ熟年三人組』で本シリーズ、めでたく完結です。 著者はこれ以降も続けることを仄めかしていた時期もあり、ぼくも以前、『熟年』がシリーズ化するようなことを書いてしまいましたが、あとがきなどを見るにどうやらこれで完全にファイナルのようです。 以前も書いたようにこの『中年』シリーズは連続ものとしての性質が強く、一冊ごとのレビューはしにくいのですが……まあ、軽くやっておきましょう。 タイトルが味気ないので、冒頭で各巻に『ズッコケ』風のタイトル案を着けています。 またオチなども平気でネタバレしますので、その辺はご了承ください。
    『ズッコケ中年三人組age46』●タイトル案『ズッコケ浮気調査団』
     今回は「宅和先生危篤」との
  • ズッコケ中年三人組

    2015-08-14 03:19  
     さて、当ブログ、今年の初めはずっと『ズッコケ』のレビューが続いておりました。みなさん、うんざりなさっていたかと思います。 が! 本来、ぼくが『ズッコケ』レビューを志したのも『中年』シリーズに対する興味が発端でした。となると当然、『中年』シリーズもレビューしないわけにはいきません。 まあ、コミケ中のどさくさに紛れ、「男性学祭り」はちょっと中断。できるだけ簡単に、今回は五冊を見ていくことにしましょう。
     というわけで以降、『ズッコケ』シリーズと表記する時は本来の小学生時代のものを、『中年』と表記する時は中年シリーズを指すことにします。 最初にお断りしておくと、『ズッコケ』シリーズは毎回完結が原則。が、この『中年』シリーズはリアルタイムにキャラクターたちが歳を取っていき、またハカセと陽子の恋愛などは連続ストーリー的に進行していくので、巻毎の区切りが希薄です。そのため、細かい部分で展開の誤認があ
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その八)

    2015-04-10 17:12  
     相変わらず、あんまり女災と関係ない記事を、久米某が大手で連載している間にも続けるよ! 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。『緊急入院!ズッコケ病院大事件』●メインヒロイン:荒井陽子、榎本由美子、安藤圭子
     三人組(及び美少女トリオの二人)が当時まだあまり知られていなかったデング熱に罹ってしまう話……のはずなのですが、第一章は丸々殺し屋の話に費やされています。ハチベエたちとニアミスを繰り返すなど、子供の出番がないわけではないのですが。で、章の最後、殺し屋は病気になったまま、人知れず死にます。何じゃそりゃ!? 以降も病気についての蘊蓄と医療関係者のやり取りが団子になっているだけで子供たちはほぼ活躍せず。ハチベエなど、ひきつけを起こした描写の後、しばらくマトモに登場しないので読んでいて不安になります。『ズッコケ』初期では、少年雑誌の記者がハチベエに
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その七)

    2015-03-27 21:08  
     相変わらず、あんまり女災と関係ない記事を、久米某が大手で連載している間にも続けるよ! 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。『ズッコケ三人組のダイエット講座』●メインヒロイン:黛加奈子
    「モーちゃんがダイエットに挑戦する話」。 地味な題材だと批判する向きもありますが、他のキャラで言えば「ハチベエがガリ勉になろうとする話」、「ハカセが勉強嫌いになる話」みたいなもので、面白くならないはずがありません。シリーズ物、キャラクター物の強みでしょう。 また、後期『ズッコケ』の欠点である「大人ばかり描写して子供が傍観者に」というモノと異なり、本作はモーちゃんの内面がじっくり描かれ、那須センセの児童文学者としての本領が久々に遺憾なく発揮されています。 後期の欠点というとシミュレーション(蘊蓄)趣味、展開の遅さも指摘されるところです。本作もダイエットをリアルにシ
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その五)

    2015-03-06 21:01  

     続きです。 正直、ニーズがあるのかどうかわかりませんが(以下略)。 今回は本当に女災と関係ないです。 実のところここしばらくストレスフルな毎日を送っており、フェミ本などを読む精神的余裕がなく、『ズッコケ』だけが癒しという状況で……。 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。
    『ズッコケ三人組対怪盗X』●メインヒロイン:九条茜
     先にも書いたように、永らく本シリーズの挿絵画家を勤めた前川かずお先生は物故され、本作よりは高橋信也先生がイラストを担当します。 レビューブログなどでは苦言を呈する声も聞かれるのですが、高橋先生は本来アニメーター。元の絵の模倣も巧みで、当初は絵師の交代を忘れていたくらい、違和感がありません。 いや、晩期の前川センセの絵は等身が高くなりすぎ、ちょっと可愛さがなくなってたから、むしろそれよりいいくらい。モーちゃんなんか丸っこい
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その三)

    2015-02-22 20:22  

     続きです。 正直、ニーズがあるのかどうかわかりませんが、また五作を採り上げます。 今回採り上げる『占い大百科』は、ファンの間では女性の恐ろしさを描いた傑作と言われているのですが……あんまりそういう感じの感想になりませんでした。 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。
    『謎のズッコケ海賊島』●メインヒロイン:なし
     とにかく息もつかせぬ面白さの、宝探し話。しかし本当に純粋な活劇であり、ドラマとしては残るものはありません。『ズッコケ』は一作ごとのテイストの落差が激しく、そこも魅力ではあります。
    『ズッコケ文化祭事件』●メインヒロイン:荒井陽子、榎本由美子、安藤圭子
     文化祭で発表する舞台劇の台本を、近所に住む童話作家、新谷敬三に書いてもらおうというハチベエの思いつきから、話は始まります。 新谷は童話作家としてデビューしながら、児童文学の大手出版社
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺(その二)

    2015-02-13 19:56  

     続きです。 正直、ニーズがあるのかどうかわかりませんが、今回は五作を採り上げます。 相変わらず、「普通のブックレビュー」寄りの内容になりますが『宇宙大旅行』において当時の女性観、また『結婚相談所』について女災が語られますので、よければそこだけでも読んでみてください。 後、性質上、ミステリなどもネタは全部バラしていますので、そこはお含み置きください。
    『花のズッコケ児童会長』●メインヒロイン:荒井陽子
     例えば、藤子不二雄Aの『魔太郎がくる!』。 これは周知の通りいじめられっ子の復讐をテーマにした漫画ですが、お決まりのパターンとして、スポーツマンが登場すると必ず「本人としてはよかれと思っているのだろうがスポーツ至上主義を押しつけてくるイヤなヤツ」として描かれ、魔太郎の復讐の対象となってしまいます。 本作もそれに近しく、品行方正な柔道家の男子、津久田が弱虫の章にリンチまがいの稽古をつけてい
  • ズッコケ山賊修業中

    2015-02-06 22:00  
    ●メインヒロイン:土ぐも
     さて、予告通り本作については少し詳しく見て行きたいと思います。 正直今回は前回より更に「女災」とは関係のない話になってしまいますが、今回のヒロインとも言える「土ぐも」は先に述べた『時間漂流記』の若林雪子先生同様、「この当時のフィクションにおける女性像の一典型」とも言えるので、その辺りに興味を持った方はどうぞご一読ください。 ただし最後までネタバレしてしまいますので、そこはご了承ください。
     さて、本作はシリーズの中でも最高傑作、異色作といった評価を受けているのですが、何十年ぶりかに再読したぼくの感想は、「キモい」というものでした。過剰に表現するなら、「児童文学でオウムを賞賛した」的な感じです。 プロットを説明しますと、要するに「三人組が隠れ里に迷い込む」お話です。『オバQ』にも平家の隠れ里に迷い込む話があり、昭和のフィクションではよくあるパターンではあるのですが
  • ズッコケ三人組シリーズ補遺

    2015-01-30 18:34  
     ――昨日「お知らせ」を更新したばかりなのですが……。 半月ほど前、『ズッコケ(秘)大作戦』について語りました。 が、その時には専ら、子供の頃の記憶に頼って記事を書いておりました。 これがきっかけで、ここしばらくものすごい勢いで本シリーズを再読しております。 いや、何としたこと、この半月足らずで本シリーズを出版順に『ズッコケ山賊修行中』まで十冊読んでしまいました。 ムツカシイ本だと一冊読むにも大変な時間がかかるのですが、児童書ならば結構なスピードで読めるようです。 さて、そんなわけで本シリーズについてちょっとまとめめいた文章を残しておきたいと思います。読みたい人がどれだけいるかわかりませんが、一応、作者の那須正幹センセの女性観を中心に、『ズッコケ三人組』シリーズについて、何度かに分けて語って行きましょう。 今回は各作品について簡単にコメントすると同時に、前回記事の訂正、補遺をしていきます。